タカ長のタカの渡り観察

タカが好き、山が好き、花が好き、心はいつも旅もよう。日々移ろいゆく心もようを綴るナチュラリストのつぶやきです。

シンポジュームのこと~その4

2008年06月18日 | タカの渡り観察
 今年の4月、ベトナムのタムダオで行われたARRCNのシンポジュームの話のつづきです。



 シンポジュームはこのメラホテルで行われました。タカ長の部屋は左から2本目の椰子の葉の向こう、ベランダつきの立派な部屋です。このように晴れれば遠くまで見渡せ、このホテルの上を渡るタカを観察することが出来ますが、、、、、



 今年のベトナムの天気は例年よりは違っていたようで、シンポジュームの期間中ほとんどの時間はこのようにキリに包まれていました。これでは豪華なベランダつきの部屋も利用することはありませんでした。

 

 エキスカーションの行われた日も今にも雨が降りそうな天気で、予定の観察地に着いてもご覧のようなキリで観察不可能、そのために標高差400mくらい下がった道路端での観察に変更されました。



 急な変更のために参加者全員を一度に運ぶ車はありません。結局3回に分けて移動しましたが、このような時はタカ長グループは積極的に動いて(?)チャッカリ第一陣で観察地に着きました。タカの観察は始まらなくても小鳥の観察は出来ます。このような時だけはタカ長グループは頑張ったのです。



 エキスカーションの会場では地元の子供向けの環境教育のプログラムがありました。

 左端の人がARRCNの山崎会長で、自然界のエコシステムについて話をされました。もちろん英語での話ですが、日本人が話す子供向けの話には何とかか付いて行けました。タカ長の英語は子ども並み、と言うことでしょうか。

 子どもたちも山崎会長の説明をおおむね理解していたようです。専門用語など子どもたちが理解できない言葉が出てきたときは引率の先生(スコープの影のピンクの服を着た人)がベトナム語で補足説明をしていました。

 余談になりますが、日本でも小学生から英語を教えると言うことで議論がされています。タカ長は日本語能力も確立していない段階で中途半端な英語教育をすることは、結局虻蜂取らずになりそうで、この施策に批判的なのです。

 ところがこうして外国に出かけて英語能力に長けた子どもたちや若者たちを目のあたりにすると、タカ長もチョッと考えてしまうのです。英語が世界の共通語であることはこれからも変わらないでしょうから、英語を習得すれば世界が広がることは事実です。そのため英語能力をつけることには大賛成ですが、だからと言って日本のことを忘れた、内容の伴わない英語学習にはやはり批判的になってしまいます。



 ともあれ子どもたちに自然界の仕組みを教えることは大切なことです。タカが自然界の食物連鎖の頂点に立っていることは事実ですから、タカの勉強を切り口にしての環境教育はタカに興味を持っているタカ長としても是非、是非行ったほしいプログラムです。