狼魔人日記

沖縄在住の沖縄県民の視点で綴る政治、経済、歴史、文化、随想、提言、創作等。 何でも思いついた事を記録する。

共産党が与党のデニー知事は「自衛隊反対」か?陸自第15ヘリ隊 急患空輸1万件達成

2022-04-14 09:31:40 | 外交・安全保障
輸送ヘリCH47から救急車に患者を移送する自衛隊員ら=6日、沖縄県那覇市の自衛隊那覇基地

 

陸上自衛隊第15旅団(沖縄県那覇市)が実施している離島などからの緊急患者空輸の件数が6日、1万件に達した。沖縄県が日本に復帰した1972年に陸自が創設されて以来、継続されてきた同任務は、県民の自衛隊への信頼を得る要素となっている。(沖縄支局・豊田 剛)

不発弾処理などの民生支援も

自衛隊の理解促進に一助

第15旅団の中で緊急患者空輸を担う第15ヘリコプター隊は、沖縄県と奄美大島以南の鹿児島県で、両県知事の災害派遣要請に基づいて緊急患者(急患)の空輸を実施している。

ヘリ隊は72年、第15旅団の前身である第1混成団の下、第101飛行隊として創設された。最初の急患空輸は同年12月、沖縄県の粟国島で実施した。過去10年間を見ると2日に1件のペースで運用されてきた。

4月6日の時点で、沖縄県ではこれまで8155件、鹿児島県では1845件の急患空輸を実施。合計1万365人を搬送した。その範囲は、東西約800㌔、南北500㌔で、ほぼ本州を覆うエリアをカバーしている。

要請件数が最も多かったのは久米島の2752件で、次いで、南大東島939件、宮古島796件、伊是名島688件沖永良部島597件、石垣島571件、粟国島548件と続いている。

また、過去3年は新型コロナウイルスに感染した患者の搬送が20件、総計77人に及んでいる。

急患空輸1万件達成を伝える掲示板=沖縄県那覇市の陸上自衛隊那覇駐屯地

急患空輸1万件目は6日にあった。足を骨折した南大東島の80代の女性の搬送を求める要請が沖縄県から入り、CH―47JA大型輸送ヘリが午前11時半ごろ、那覇基地を離陸。現地で女性と医師を乗せた同ヘリは午後3時ごろ、那覇基地に到着すると、待機していた那覇市消防局の救急車に患者を引き渡した。

急患空輸は常に厳しい環境で行われている。県のドクターヘリが飛べない夜間や悪天候(暴風雨時は除く)の時を中心に、24時間体制が取られている。ヘリ隊は過去2度、不幸な事故を経験している。1990年2月17日には、宮古島に緊急患者輸送に向かったプロペラ機(LR-1)が同島近海に墜落。隊員3人と同乗の医師1人が死亡した。2007年3月30日には、鹿児島県徳之島に向かった大型輸送ヘリCH-47JAが徳之島の天城岳山中に墜落し、隊員4人が殉職した。

大型ヘリ部隊の運用を担当する第2飛行隊長の中村恭幸3等陸佐は6日の飛行後、記者会見に応じ、「急患空輸任務は医療体制が脆弱(ぜいじゃく)な離島地域で暮らす人々の安全安心につながる。1万回目の任務を完遂できたことに安堵している」とコメント。「自治体やドクターヘリ(の仕事)を自衛隊が補完することで県民の安心・安全につながると思う」と話した。

急患空輸の1万件達成でコメントする中村恭幸3等陸佐=6日、沖縄県那覇市の自衛隊那覇基地

沖縄の本土復帰以来、陸自の急患空輸が県民に安心安全を与えている。第15旅団団長の井土川(いどがわ)一友(かずとも)陸将補は昨年12月、就任記者会見で、50年前に自衛隊が沖縄に配備された当時、地域の住民に受け入れてもらえず、厳しい環境にあったことに触れた上で、「先輩方が県民の理解を得るべく、対話を重ね、緊急患者空輸、不発弾処理などの民生支援、豚熱(CSF)や新型コロナウイルス感染の医療支援などの活動を積み重ねたことで、理解が進んでいる」と述べた。

玉城デニー沖縄県知事は、「任務に対する真摯(しんし)な姿勢と献身的なご苦労に対して改めて深く敬意を表し感謝する」とコメントを発表した。

まだ課題はある。一刻も早く処置を要する場合、沖縄本島の病院に直接搬送するのが望ましいが、友愛医療センター(豊見城市)を除き、耐荷重制限やスペースの問題で使用できない。ただ、友愛医療センターのヘリポート運用をめぐり県とは調整中だ。また、離島地域では、石垣島の八重山病院(石垣市)の暫定ヘリポートの利用も県と調整している。これには県の早期の判断が求められるところだ。

                                                        ★

【おまけ】

「自衛隊解消」強調でも「攻められる心配があるうちはなくさない」…共産・志位委員長

配信

読売新聞オンライン

共産党の志位委員長

「自衛隊〝手段〟呼ばわり」は傲慢の極み あまりに無礼な共産党・志位委員長の発言 仮に「違憲の存在」と位置付けるなら…立憲主義は成り立たない

配信

夕刊フジ

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コメント (1)

【朗報】日本政府、ワクチン副作用で苦しむ人に見舞金へ

2022-04-14 09:23:11 | 医学・健康
2022年 4月 13日 (水)
【朗報】日本政府、ワクチン副作用で苦しむ人に見舞金へ
22時 44分 更新  |  国内ニュース

【朗報】日本政府、ワクチン副作用で苦しむ人に見舞金へ

【朗報】日本政府、ワクチン副作用で苦しむ人に見舞金へ
:
長引く「ワクチンの副反応」 倦怠感や頭痛、接種部位の痛み…まれに嗅覚・味覚障害が続く人も【愛知発

■副反応治療の2分の1相当支給の”見舞金”も

新型コロナワクチンの副反応とみられる症状について、名古屋市中区の「柊みみはなのどクリニック」の内藤医師に聞いた。

まずは、「倦怠感」「頭痛」「接種部位の痛み」などがずっと続く状態で、稀に「嗅覚・味覚障害」が続くと訴える人もいるとのこと。

また、皮膚科を受診する患者で特徴的なのが、「蕁麻疹」や「脱毛」で悩む人がいること。

名古屋市が設置している電話の相談窓口では、受診できる市内の90以上の協力医療機関などを案内してもらえる。副反応などの症状が約2週間以上続いている人が対象だ。 (以下略

no title
https://www.fnn.jp/articles/-/343514




KinokoruSensei  以下ハゲの嘆き
ふーん   あー副反応だったかー





プギャー  自分が禿げたのをワクチンのせいにするなよハゲ





シャキーン   俺フサフサだからフェイクだな





しい   待て、お前のは違うからな!





KinokoruSensei   あ?喧嘩売ってんの?(´・ω・`)




Hikki-   コロナでも脱毛。
        ワクチンでも脱毛。
        どないせえちゅうねん!




プギャー   ワクチンはコロナ感染を疑似体験するもの





ふーん   どうしてくれんの?




しい   コロナ後遺症でハゲ ワクチン副作用でハゲ
        どうすんだよこれ




 

シャキーン   ただのハゲやな




ギコ   俺がハゲなのはワクチンのせいだな





モナー   女もはげるのは平等だね





ラナー   単にハゲがワクチンに責任転換してるだけ





しい   すまん、それ元からじゃね?





KinokoruSensei   お前のハゲはワクチン関係ないから(笑)





Hikki-   2回打ったけど禿げてない





プギャー   全然余裕





ふーん   ワクチンのせいだったのか…  許せねえ





シャキーン   都合のいい言い訳できたな




しい   ワクチンのせいにするなよwハゲるときはハゲる




ギコ   ハゲしい服反応





モナー   やっぱりそうか!10年前から酷かったんだよ許さんぞ





ラナー   パッと見の若さって髪の量も関係するからなー




ギコ  ハゲはいつもそうだ
       そうやって言い訳ばかり





モナー   偏見やめろや 禿げこそ進化した姿だろが





しい   やっぱりワクチンだったか
        打つ前から怪しいと思ってた





KinokoruSensei   関係ない  ハゲるときはハゲる





netacho   ワクチンを言い訳にするな!

 

コメント いつもありがとうございます
 
      • 1.名前: 名無しのAsian
      •  
      • :2022/04/13 23:13 ID:2Ikyjjvx0
      •  
      • ▼このコメントにレス
      • 要するにこのワクチンもコロナそのものってことだろ
 
      • 2.名前: 名無しのAsian
      •  
      • :2022/04/14 00:44 ID:8.hdNZWi0
      •  
      • ▼このコメントにレス
      • じんましん出たけど、確率はすごく低いって医者に言われたなあ。
        本当に副作用出てる人少ないんか?
 
      • 3.名前: 名無しのAsian
      •  
      • :2022/04/14 01:52 ID:Dkp5kJU50
      •  
      • ▼このコメントにレス
      • リスク承知でワクチン打ってるんだから
        自業自得だろ
 
 
      • 5.名前: 名無しのAsian
      •  
      • :2022/04/14 02:18 ID:Ml1FLK.U0
      •  
      • ▼このコメントにレス
      • ※1 2020年の7月には結論がでてる
        キラーT細胞と相打ちで減らすウイルス
        だからワクチンは効果ある(キラーT細胞の誘導)
        無知と弱者だけが被害
 
      • 6.名前: 名無しのAsian
      •  
      • :2022/04/14 03:13 ID:TfMnO5Wm0
      •  
      • ▼このコメントにレス
      • 3回目打ったが副反応なんてあったか?
 
      • 7.名前: 名無しのAsian
      •  
      • :2022/04/14 03:32 ID:oFF3YJec0
      •  
      • ▼このコメントにレス
      • 味覚おかしいは細かい味がわからん
        水が少し苦く感じる
 
      • 8.名前: 名無しのAsian
      •  
      • :2022/04/14 03:58 ID:ZjKlnsa40
      •  
      • ▼このコメントにレス
      • ワクチン接種してから、手指が痺れるようになったし、頻繁に高熱を出すようになったし。
        助けてくれるなら有り難い。
 
      • 9.名前: 名無しのAsian
      •  
      • :2022/04/14 04:36 ID:6EmITOwN0
      •  
      • ▼このコメントにレス
      • ※5
        このワクチンってさ、だんだん効かなくなってくるし、そもそも尾身株に非対応だろ。ワクチンを打つと感染しやすさが何倍にもなるって聞くし。さすがに重症・脂肪の予防にはなりそうだが、それもだんだん効果がなくなってくるとさ
        市ぬまでずっと半年ごとにワクチンを接種するのか、ということだよ
 
      • 10.名前: 名無しのAsian
      •  
      • :2022/04/14 06:09 ID:AzPfH5Ox0
      •  
      • ▼このコメントにレス
      • こわいのがワクチン接種した子供達が怪我して切り傷が5日でくっ付くはずなのに2週間もかかり捻挫しても治るのにすごく時間がかかるようになり、医者がこんな事今まで無かったまるで糖尿病患者みたいだって
 
      • 11.名前: 名無しのAsian
      •  
      • :2022/04/14 06:51 ID:jekEhAuR0
      •  
      • ▼このコメントにレス
      • ※10
        コロナの抗体免疫ができるけど、自然免疫が落ちるからいろんな病気にかかりやすい&治りにくい。
        だから、帯状疱疹が激増している。
 
      • 12.名前: 名無しのAsian
      •  
      • :2022/04/14 07:26 ID:xb.NW.wz0
      •  
      • ▼このコメントにレス
      • ブラック企業に勤めながら
        夜中2時に寝て朝の4時30分に起きる生活4ヵ月送りながらも、時間を捻出し
        コロナワクチンを3回打って、毛髪がハゲて来たのは、やはり、ワクチンが原因だったのか!!
        慰謝料を政府は寄越せ!!
 
 
    • 14.名前: 名無しのAsian
    •  
    • :2022/04/14 08:58 ID:jyqU0qrF0
    •  
    • ▼このコメントにレス
    • ワクチン自体は要るから仕方ないと思うけど
      副反応はちょっと辛い
      3回目は発熱と倦怠感に続いて帯状疱疹が出て厳しかったよ

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琉球新報、反戦暴力の支援者、「グレーゾーン事態」への自衛隊の対応に難癖を付ける朝日新聞・毎日新聞・琉球新報

2022-04-14 04:42:57 | マスコミ批判

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「グレーゾーン事態」への自衛隊の対応に難癖を付ける朝日新聞・毎日新聞・琉球新報

 
陸上自衛隊(埼玉県)=埼玉県の朝霞訓練場
陸上自衛隊(埼玉県)=埼玉県の朝霞訓練場

不可解な毎日の短報

いささか不可解な短報が毎日3月31日付に載った。「陸上自衛隊が2020年2月に実施した記者向け勉強会で配布した資料に、『予想される新たな戦いの様相』として、テロやサイバー攻撃と共に『反戦デモ』を例示していたことが分かった。防衛省が30日の衆院外務委員会で、共産党の穀田恵二氏の質問に明らかにした」

これっきりである。それがどうしたというのか。短報としても舌足らずだ。他の中央紙にはない。ネットを見ると、共同通信が配信しており(30日)、地方紙は31日付で報じていた。毎日はそれを削って短報にしていた。

それで共同の配信記事を見てみると、資料は陸自の今後の取り組みを紹介するもので、陸上幕僚監部が作成。反戦デモやテロが、武力攻撃に至らない手段で自らの主張を相手に強要する「グレーゾーン事態」に当たるとしていた。記者から不適切との指摘を受けて回収し修正。資料は公文書管理法に基づく行政文書だが、保存期間を経過する前に誤って廃棄していた―。

なるほど趣旨は分かった。それでも不可解さは消えない。そもそも記者向けの勉強会資料が(それも回収された)、2年も経(た)ってから共産党が国会で問題にしているのだ。明らかにどこかの社の記者が共産党に垂れ込んでいるのだ。ウクライナ戦争の最中にわざわざ持ち出し「グレーゾーン事態」への自衛隊の対応に難癖を付けたいのか。どう読んでも首を傾(かし)げる。

この怪しげなニュースを朝日は1日遅れの4月1日付社会面に「誤解を招く表現」との政府側答弁を加えて報じ、沖縄の琉球新報に至っては1日付社説で「主権者として行動する国民を自衛隊が戦う相手として名指しするなど、文民統制(シビリアンコントロール)を明らかに逸脱している」とばか騒ぎしている。

警鐘を鳴らす公安庁

琉球新報は暴力化する反戦活動を「反戦無罪」とばかりに擁護してきた“常習犯”だ。例えば、沖縄平和運動センターの山城博治議長(当時)が16年1月に辺野古の米軍キャンプ・ゲート前にコンクリートブロック1486個を積み上げ威力業務妨害、同年8月に東村高江の米軍北部訓練所付近で沖縄防衛局職員に暴力を振るい公務執行妨害で逮捕され、那覇地裁から「犯罪行為で正当化できない」として懲役2年・執行猶予3年を言い渡された(19年4月、有罪確定)。これを琉球新報は反戦の英雄のように報じた。

これが「主権者として行動する国民」の正体だ。今日の「ハイブリッド戦争」では世論工作やフェイク情報が仕掛けられ、それに乗せられる「反戦デモ」は間違いなく「グレーゾーン事態」の範疇(はんちゅう)に入る。政府は「誤解を招く表現」などと遠慮する必要など全くないはずだ。

反戦暴力がまかり通る沖縄では「グレーゾーン事態」はいつでも起こり得る。公安調査庁の「2017年 内外情勢の回顧と展望」は、「(中国の大学やシンクタンクが)『琉球独立』を標ぼうする我が国の団体関係者などとの学術交流を進め、関係を深めている」と指摘し、こうした動きには「(中国の)日本国内の分断を図る戦略的な狙いが潜んでいる」とし、「今後の沖縄に対する中国の動向には注意を要する」と警鐘を鳴らしていた。

失笑買った志位発言

中国は海外在住の中国人にも国防義務を課す国防動員法を制定している。日本国内には対象となる中国国籍の中国人は約78万人(20年末)もいる。それが日本国内に紛れ込み、日本人を装って「ハイブリッド戦争」を仕掛ける可能性は決して低くない。それを古来、間接侵略と言った。

自衛隊違憲を唱え、日頃から自衛隊批判を繰り広げる共産党の志位和夫委員長が「有事の際に自衛隊を活用する」と述べて世間の失笑を買っている。そもそも共産党が存在し、それに通じる記者が徘徊(はいかい)していること自体がもはや「グレーゾーン事態」と言わねばならない。

(増 記代司)

                 ★

沖縄平和運動センターの山城博治議長(当時)が16年1月に辺野古の米軍キャンプ・ゲート前にコンクリートブロック1486個を積み上げ威力業務妨害、同年8月に東村高江の米軍北部訓練所付近で沖縄防衛局職員に暴力を振るい公務執行妨害で逮捕され、那覇地裁から「犯罪行為で正当化できない」として懲役2年・執行猶予3年を言い渡された(19年4月、有罪確定)。

>これを琉球新報は反戦の英雄のように報じた。

詳しくは下記ブログ参照。

暴徒の「保釈」で狂喜乱舞の沖縄2紙

2022-02-01 

 

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「ロシアもウクライナも両方悪い」は不適切。細谷雄一教授の連続ツイートが「WEBで読める決定版と言える論考」と反響

2022-04-14 04:32:25 | 外交・安全保障

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「ロシアもウクライナも両方悪い」は不適切。細谷雄一教授の連続ツイートが「WEBで読める決定版と言える論考」と反響

ウクライナ侵攻に関して「戦争はどちらも悪い」とする主張の問題点を国際政治学者が指摘。2万件を超える「いいね」が付いています。
 

30日現在、最初の投稿だけで2万件を超える「いいね」が集まったほか、「極めて明快」「理路整然として分かりやすい解説」「WEBで読める決定版と言える論考」と反響が広がっている。

ウクライナ侵攻をめぐっては、日本の政治家や知識人の一部から「戦争はどちらも悪い」などとして侵攻したロシアだけでなく、侵攻されたウクライナの側にも問題があると指摘する声が一部で出ている。

また、日本維新の会の鈴木宗男参院議員は13日、「原因をつくった側にも責任がある」と述べ、ウクライナの対応を批判している

 

■「侵略から国民の生命を守るために自衛的措置をとる行動は、合法であり正当な行動」と細谷教授

 
<picture><source srcset="https://img.huffingtonpost.com/asset/6243e8211e00005c541b1661.jpg?ops=crop_0_0_891_423%2Cscalefit_720_noupscale&format=webp" type="image/webp" />一般財団法人アジア・パシフィック・イニシアティブ公式サイトの研究者紹介に掲載された細谷雄一教授</picture>
 
 
一般財団法人アジア・パシフィック・イニシアティブ公式サイトの研究者紹介に掲載された細谷雄一教授
apinitiative.org

こうした動きに関して​、国際政治学者として知られる慶應義塾大学の細谷雄一教授(@Yuichi_Hosoya)は26日、「なぜ『ロシアもウクライナも両方悪い』という議論が適切ではないのか」から始まる連続ツイートをした。

ロシアの軍事侵攻について「国際法を無視した侵略的な武力攻撃、さらには無差別な一般市民の殺戮は悪」と断じた。一方でウクライナの反撃に関して「侵略から国民の生命を守るために自衛的措置をとる行動は、合法であり正当な行動」と指摘した。

その上で「あらゆる戦争が悪であると述べることは、正しいようでありながらも、20世紀の国際法と国際的規範の歩みを全否定すること」と説明。「情緒的及び感覚的に『戦争はどちらも悪い』と論じることは適切ではないと考えている」と綴った。

■細谷教授の連続ツイート全文

なぜ「ロシアもウクライナも両方悪い」という議論が適切ではないのか。それは国際社会にもルールや規範があるから。ロシアの行動は、国連憲章2条4項の国際紛争解決のための武力行使を禁ずる国際法違反。ウクライナの行動は、同51条の個別的自衛権行使に基づくもの。国連総会も日本政府も、それに賛同。

ウクライナにネオナチがいるとかゼレンスキー大統領に問題があるとか、そういったプーチンや反米親露のメディアや知識人の主張に耳を傾ける前に(基本的に武力行使禁止の免責条項にはならない)、まずは国際法上違法性の高いロシアの武力攻撃が、どういう論理で合法性の担保が可能か考えるべきでは。

あらゆる戦争が悪であると述べることは、正しいようでありながらも、20世紀の国際法と国際的規範の歩みを全否定すること。道徳的な高みになって、「あらゆる戦争は悪であってどちらが正しいというわけではない」と論じることは、20世紀の平和への努力を蹂躙すること。

これらの前提を知らずしてか、無視してか、「ロシアもウクライナも、戦争をしているのはどちらも悪いのであって、片方を支持するべきではない」というのは、国際的には全く共感されず、単なる国際法の無知とされてしまう。

もちろんより重大な問題として、常任理事国が拒否権を持ち、ロシアの妨害で国連安保理決議が採択されないこと。だからこそ、ゼレンスキー大統領は日本での演説で、国連改革の必要を解き、イギリス政府は国連安保理からのロシアの除外を求めている。現状の国際社会は完璧ではないが、法と規範も存在。

とはいえ、もちろん、国際法は「白と黒」で分かれているのではなく、多くのグレーゾーンがある。また、冷戦後の30年間で、アメリカが国際法や国際的な規範を踏み躙るような行動を幾度もこない、アメリカへの不信感や、国際法の信頼性が大きく後退したのも事実だと思う。その隙間をついたのがプーチン。

なので今回のロシアの行動を放置すると、国際法や国際的規範に基づいた国際秩序が瓦解すると思う。そうなれば、「法の支配」ではなくて核兵器の数によって国際紛争が解決される時代へ。アメリカ、ロシア、中国がこれまで以上優位に立ち、日本の主張は悉く無視され主権と利益が侵害されるはず

言い換えれば、アメリカもロシアも中国も自らの圧倒的な数の核戦力に基づく軍事力で自国の主権や利益を守れるが、そうでない中小国はウクライナの例のように、自国の主権や利益を守れなくなる。そうなれば、世界中が核開発競争になる。そして平和国家の日本の主権と利益は蹂躙され続けるだろう。

結論。なので私は、情緒的及び感覚的に「戦争はどちらも悪い」と論じることは適切ではないと考えている。また、テレビなどのメディアに携わる方、発信する方も、そのような国際法上の武力行使の合法性をぜひ理解した上で主張してほしいと思う。言論の自由のある日本では多様な主張が可能だが。

■細谷教授との一問一答。「中国が台湾を武力統一しても『両方悪い』となりかねない」

 
<picture><source srcset="https://img.huffingtonpost.com/asset/6243eae72300005c94138967.jpeg?ops=scalefit_720_noupscale&format=webp" type="image/webp" />ロシア軍のウクライナへの軍事侵攻を図示したマップ(2022年3月1日時点)</picture>
 
 
ロシア軍のウクライナへの軍事侵攻を図示したマップ(2022年3月1日時点)
via Associated Press

ハフポスト日本版では、細谷教授に今回の連続ツイートをした経緯を取材した。

細谷教授は、まずロシアの行動が「国際秩序の根幹を揺るがす」ものだったからだと振り返った。この行動を放置する言動が広まれば、「北朝鮮が韓国を侵略しても、中国が台湾を武力統一しても『両方悪い』となりかねない」と警告した。

今回の連続ツイートは最初の投稿だけで30日現在、2万件を超える「いいね」と8000件を超えるリツイートがされた。これに関して、細谷教授は「多くの方にご覧頂いていることは、とても有り難いこと」として感謝を述べた。

反響の背景について「戦争中は、交戦国の双方が自国に都合の良いプロパガンダを発信する傾向がありますので、多くの方はそのようななかで、バランスのとれた見解を求めているのだと感じています」と分析している。

詳しい一問一答は以下の通り。

―― 3月26日に「ロシアもウクライナも両方悪い」という議論に関する連続ツイートをした背景には何があるでしょう?

20世紀の国際社会は、戦争違法化の努力を蓄積して、国際連盟規約(1919年)、パリ不戦条約(1928年)、国連憲章(1945年)と、着実な歩みを見せてきました。また、ロシアはウクライナの領土保全と国境線を尊重するというかたちで、1994年のブダペスト覚書、そして1997年のロシア・ウクライナ友好協力条約を締結しました。

2014年のロシアによるクリミア半島の併合や、今年のウクライナへの軍事侵攻は、それらの国際的な合意を反故にするものであり、国際秩序の根幹を揺るがす行動です。

―― 鈴木宗男参院議員は、ロシア軍の侵攻は「ウクライナにも責任」があると主張。れいわ新選組は、日本の立場を「ロシアとウクライナどちらの側にも立たず、あくまで中立」にするべきと訴えています。日本の政治家・政党がこうした主張をすることをどう受け取っていますか?

「ウクライナにも責任」があるという点については、もちろん対立が生じたときには、一般論として片方が100%悪いということはないのだろうと思います。しかしながら、「ウクライナにも責任」があることは、ロシアの軍事侵略を免責するものにはなりえません。

他方で、侵略国と被侵略国の区別を付けず「中立」であるとして、戦争は「両方悪い」ということであるのならば、そもそも第二次世界大戦でのナチス・ドイツの侵略や、日本の戦争責任についてもすべて免罪することになりかねず、戦後秩序の根幹が崩れます。

ニュルンベルク裁判も、東京裁判も、「侵略国」に責任があるとしているので、その正当性への批判があり得るにせよ、「武力による威嚇や武力行使」を禁止してきた20世紀の国際社会の歩みについての、あまりにも無感覚で無責任な発言といわざるをえません。そこに危惧を感じます。

―― ウクライナ侵攻の原因について、れいわ新選組は「米欧主要国がソ連邦崩壊時の約束であるNATO東方拡大せず、を反故にしてきたこと」を挙げています。こうした主張をどう捉えていますか?

これについては、すでに色々なところで書いてきましたが、国際社会での拘束力のある約束は「署名がある明文化された合意」である必要があります。

確かに1990年2月にベイカー米国務長官は、それに近い発言を会議中に発した記録が残っていますが、会議での発言の記録全てが自動的に国際法上の拘束力のある合意にはなりません。

ですので、それをもって「約束を反故にした」というのは、複雑な外交の歴史についてのあまりにも安易で、ロシアにとっての都合の良い歪曲といわざるをえません。れいわ新選組のような、適切に背景を理解しないような中途半端な歴史の「利用」は危険です。

―― 今回のツイートには2万件を超える「いいね」と8000件を超えるリツイートがされています。こうした反響をどう感じていますか?

多くの方にご覧頂いていることは、とても有り難いことと感じています。同時に、戦争中は、交戦国の双方が自国に都合の良いプロパガンダを発信する傾向がありますので、多くの方はそのようななかで、バランスのとれた見解を求めているのだと感じています。

SNSというメディアの性質もあり、私自身も十分に情報があるわけではないなかでの暫定的な発信にならざるをえませんが、ヨーロッパの国際政治史をこれまで研究してきた立場から、やや広い視野から自らの考えを伝えていければと思います。

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