狼魔人日記

沖縄在住の沖縄県民の視点で綴る政治、経済、歴史、文化、随想、提言、創作等。 何でも思いついた事を記録する。

中国の工作員・伊波洋一が反対する邦人救出を迅速化の自衛隊法の改正

2022-04-16 07:56:36 | 外交・安全保障

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中国の工作員・伊波洋一参議院議員が反対する「邦人救出を迅速化の自衛隊法の改正」

沖縄タイムス+プラス 共同通信 ニュース

 

自衛隊の邦人救出を迅速化 要件緩和、改正法成立

2022年4月13日 12:38

 海外で有事などが起きた際に自衛隊による在外邦人救出の要件を緩和する改正自衛隊法が13日、参院本会議で与党などの賛成多数により可決、成立した。共産党と参院会派「沖縄の風」は反対した。改正法は、迅速な判断の支障となる「安全に実施」するとのこれまでの規定を見直す。外相と防衛相が協議し、危険回避の対策を講じられれば、自衛隊派遣を可能にした。

 「邦人」と定めていた輸送対象も拡大。退避させる日本人がいない場合でも、日本大使館や国際協力機構(JICA)などで働く現地職員、日本人と結婚した外国籍配偶者らの輸送に当たって自衛隊機を派遣できる。(共同通信)

              ★

ウクライナ戦争で太平の惰眠から覚醒した日本国民は、日本国民の安全保障を脅かしているすべて根源は「平和憲法」であることに気が付いた。

そして自衛隊の必要性を否応なしに認知させられた。

護憲派の先頭を切る日本共産党の志委員長ですら「自衛隊は違憲だが、活用すべき」などと矛盾に満ちた発言に追い込まれる始末。

護憲派にとって自衛隊とは必要ではあるが認められないという矛盾の塊だ。

そこでもう一句。

太平の眠りを醒ますウクライナ 護憲 ゴケンで夜も眠れず

「平和憲法」では鬼っ子の自衛隊の活動に関し、アフガン撤退の時は自衛隊法の縛りで、思うような邦人救出が出来なかった事実に鑑み、13日自衛隊法が改正された。

たが、自衛隊の「矛盾」を認め宇日本共産党が反対するのは良しとしても、「沖縄の風」が反対している点を、どう解釈するのか。

■中国の工作員疑惑、伊波洋一議員

高橋洋一嘉悦大教授によると、この時期に「中国に利する発言」をする者はバカか工作員とのこと。

何故沖縄タイムスは工作員の事をもっと大きく取り上げないのか。

もっとも沖タイは自身の工作員疑惑が浮上しているので、無言で通すしかないのだろう。

ちなみに「沖縄の風」とは、中国に親しみを持つ伊波洋一氏などの売国議員が名を連ねる売国組織。伊波洋一は海外特派員協会で、記者に「中国の脅威」を問われ、「中国は脅威ではない。脅威は米国である」と公言する売国議員である。(【おまけ】参照)

参院会派「沖縄の風」結成

糸数・伊波議員 県民の声を国会へ

 

 参院沖縄選挙区選出の糸数慶子、伊波洋一両議員は26日、沖縄の民意を日米両政府に訴え、日本の民主主義を守るための参院会派「沖縄の風」を結成しました。

 「沖縄の風」は「オール沖縄」の立場を象徴する会派として、辺野古新基地建設、東村高江ヘリパッド建設、先島自衛隊配備等の新基地建設問題や、オスプレイの配備撤回などを求める『建白書』の理念の実現を目指す方針です。

 国会内で記者会見した両氏は、沖縄県政の諸課題に取り組み、「沖縄の声を国会へ届け、沖縄の未来と県民の尊厳、日本の民主主義を守る」ことを強調。野党4党とも共闘して憲法の理念と平和主義を守り、戦争法の廃止を目指すと表明しました

※ 第25回参議院議員通常選挙では糸数が勇退し、社大党は高良鉄美をオール沖縄の候補として擁立し当選。その後高良は沖縄の風に参加した

【おまけ】

伊波洋一氏の弱点は「中国の脅威」2016-06-23 07:00:

県が行った世論調査によると、県民の9割は中国がい嫌いだという。

これが沖縄県民の民意だ。

ところが、伊波洋一氏は、2010年6月16日、東京・有楽町の海外特派員協会で行った記者会見で次のように述べている

「伊波洋一」の画像検索結果
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http://tanakaryusaku.seesaa.net/article/153502664.html

外国人記者
「北朝鮮と中国は脅威か?」
伊波洋一
「脅威ではない。脅威なのは米軍。中国とは何千年もの経済・文化の交流がある」

中国は脅威ではない―むしろ脅威は米軍―中国とは何千年もの交流がある―
これは、尖閣諸島も沖縄の海も中国に差し上げたことを意味し、さらに言えば、沖縄そのものを中国の影響下に置きたい、と読み替えうこともできる。

伊波氏を支援する共産党の赤嶺政賢衆議院議員もBSフジの「プライム」という番組で、司会の反町氏氏に「中国の脅威」を問われ「脅威などあるはずはない」と発言している。

辺野古移設反対を主張する候補に、「中国の脅威」を問うことは、まさにアキレス腱に切り込むようなもの。

                ★

有本香の以読制毒 聞く力よりも「語る力」発揮を 岸田首相、さらなる「自衛隊法」「憲法改正」を急げ 日本人が紛争に巻き込まれても不思議でない情勢

有本香の以読制毒 聞く力よりも「語る力」発揮を 岸田首相、さらなる「自衛隊法」「憲法改正」を急げ 日本人が紛争に巻き込まれても不思議でない情勢

岸田首相率いる政府は、ウクライナ支援の物資輸送に自衛隊機を活用する調整に入った

(夕刊フジ)

13日、注目すべき2つのニュースがある。

1つは、外国人のみの救出でも自衛隊機派遣を可能とする改正自衛隊法の成立。もう1つは、政府がウクライナ支援の一環として、自衛隊の輸送機をウクライナと周辺国に派遣するという件だ。

ウクライナへの輸送機派遣は、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)の要請を受けて支援物資を輸送するための派遣であり、国際平和協力法(PKO法)に基づく「人道的な国際救援活動」として実施される。

2003年のイラク支援以来のこの派遣、筆者は賛成だが、不安を覚える国民も少なくない。自衛隊機が周辺国のみならずウクライナ領内を飛ぶことで、ロシアからは「ウクライナ側に加担した」とみられ、はっきりと敵視されるのではという懸念からだ。この懸念は、反戦左派のみならず、保守系の人からも聞かれる

こういう決定の際にこそ、トップの言葉が不可欠なのだが、岸田文雄首相の特段の説明がなかったことは残念である。

一方、最近の岸田首相の行動で目立つのは、自民党幹部や派閥の領袖(りょうしゅう)との連日の会食だ。

1日の二階俊博前幹事長を皮切りに、10日は安倍晋三元首相、11日は麻生太郎副総裁、12日は高市早苗政調会長といった具合で、参院選に向け、内輪の意見を「聞く力」発揮か、と揶揄(やゆ)されている。

筆者はこの行動を批判する気はないが、国民への「語る力」の発揮もお忘れなく、とは申し上げたい。

もう1つ、改正自衛隊法の成立に際し、岸田首相と自民党幹部に「肝心なことをお忘れでは」と言いたい件がある。

思い出されるのは昨年の夏、アフガニスタンがイスラム原理主義勢力「タリバン」の手に落ちたときのことだ。海外での自国民救出に関する日本の大きな障害が露呈された。

アフガン情勢急変を受け、邦人のみならず、日本に協力する外国人の退避をも目的に自衛隊機派遣を決断したことは画期的だった。最終決断者は当時の菅義偉首相だが、岸信夫防衛相の力も大きかったと側聞する

しかし、結局、自衛隊機が救出した邦人、協力者の数はわずかで、その原因が自衛隊法の限界にあることは明らかだった。

アフガンへの自衛隊派遣の根拠となったのは自衛隊法84条の4「在外邦人等の輸送」で、84条の3「在外邦人等の保護措置」ではなかった。

簡単に説明すると、84条の4では輸送の要件が、「安全が確保できること」および、「相手国の了承を得ていること」とされている。ところが、予想外の速さでタリバンが首都カブールを陥落させたため、自衛隊機派遣のときにはすでに「相手国」政府はなくなっていた。しかも、この法律では空港外で武器は使用できず、空港に向かう日本人が襲われても何もできないのだった。

安倍晋三政権時に、「安全保障関連法」の一部として追加された84条の3であれば、武器使用範囲が広がり、任務遂行を妨害する相手にも武器使用が可能となる。しかし、そのぶん前提条件が4より格段に厳しくなることから適用は見送られた。

この直後の筆者のインタビューで、岸防衛相は経緯を淡々と語りながらも苦悩をにじませていた。

自衛隊法84条の3にかくも厳しい条件がつけられている原因は、日本国憲法第9条にある。

今回の自衛隊法改正はもちろん有益なものだったが、それよりも前に憲法を改正し、84条の3を使えるものとすべきであることは明らかだ。今後は、いつどこで日本人が紛争に巻き込まれても不思議でない情勢が続く。いざというときに自国の憲法が自衛隊の手足を縛り、国民すら救出できないという馬鹿げた状況を一刻も早く終わらせねばならない。

岸田首相と自民党幹部におかれては、このことを何よりも優先し、実践していただきたい。

■有本香(ありもと・かおり) ジャーナリスト。1962年、奈良市生まれ。東京外国語大学卒業。旅行雑誌の編集長や企業広報を経て独立。国際関係や、日本の政治をテーマに取材・執筆活動を行う。著書・共著に『中国の「日本買収」計画』(ワック)、『「小池劇場」の真実』(幻冬舎文庫)、『「日本国紀」の副読本 学校が教えない日本史』『「日本国紀」の天皇論』(ともに産経新聞出版)など多数。

 

今回の自衛隊法改正はもちろん有益なものだったが、それよりも前に憲法を改正し、84条の3を使えるものとすべきであることは明らかだ

 

自衛隊、退避作戦に法的制約 安全確保できず、空港くぎ付け―アフガン

2021年08月29日08時41分

アフガニスタンの首都カブールの空港周辺で爆発が起き、対応に追われる防衛省=27日午前、東京都新宿区

アフガニスタンの首都カブールの空港周辺で爆発が起き、対応に追われる防衛省=27日午前、東京都新宿区

米、空港から撤収開始 新たなテロに最大級の警戒―アフガン

 政府は当初、退避希望者の空港までの移動手段について、「各自で確保していただくしか仕方ない」(岸信夫防衛相)としていた。しかし、イスラム主義組織タリバンが24日にアフガン人の出国を認めない考えを表明したことを受け、方針を転換。26日には空港へ向かうバスを20台以上用意したものの、空港ゲート付近で自爆テロが発生したため、移動を断念した。
 今回、自衛隊員の任務は自衛隊法84条の4に基づく「輸送」で、空港内での邦人らの誘導と空自機による退避が中心。同法は輸送を「安全に実施することができると認めるとき」に限定しており、米軍が安全をコントロールできる空港内でのみ活動することとした。自衛官が市中に退避希望者を迎えに行き、警護して連れてくることはできなかった。
 2016年施行の安全保障関連法で、新たに在外邦人らの救出や警護を認める「保護」(自衛隊法84条の3)が可能となり、より強い武器使用権限も与えられた。しかし、派遣先となる受け入れ国の同意や現地の治安が維持されていることが要件で、タリバンが支配するアフガンでの適用は見送った。
 要件をめぐっては、24日の自民党国防部会などの合同会議で「安定していないからこそ(保護の)ニーズがある」として、緩和を求める声が上がった。防衛省内からも「今回の件をきっかけに議論を始めてほしい」と法改正に期待する声も出ている。

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コメント (3)

古くて新しい森嶋通夫の「話せばわかる平和主義」

2022-04-16 04:58:02 | 外交・安全保障

森嶋通夫の「話せばわかる平和主義」

経済学で合理的(rational)というのは、価値判断を含まない「無矛盾」という意味だが、この意味でテロ非難決議を棄権した山本太郎は合理的だ。すべての戦争を否定する立場を徹底すれば、テロにも殺人にも報復せず、人道支援もしてはならない。日本国憲法は交戦権を否定しているのだから、中国が攻めてきても反撃せず、降伏することが正しい。

福田恆存の政治評論は、いま読むと常識的でつまらないが、むしろ彼が懸命に批判した「護憲派」の主張がおもしろい。1979年に『文藝春秋』に掲載された論文「新『新軍備計画』」で、森嶋通夫はこう主張した。
万が一にもソ連が攻めてきた時には自衛隊は毅然として、秩序整然と降伏するより他ない。徹底抗戦して玉砕して、その後に猛り狂うたソ連軍が殺到して惨澹たる戦後を迎えるより、秩序ある威厳に満ちた降伏をして、その代り政治的自決権を獲得する方が、ずっと賢明だと私は考える。(強調は引用者)
これは福田も認めるように、論理は一貫している。完全な非武装中立を貫くなら、戦争しないで降伏するしかない。相手も話せばわかるのだから、「秩序ある威厳に満ちた降伏」を認めてくれるだろう。戦争でたくさん人が死ぬよりいいじゃないか――という論理は正しい。事実に反する仮定にもとづく結論はつねに正しいのだ(対偶を取ればわかる)。

問題はすべての人間は話せばわかるという前提が事実かどうかである。ISが話せばわかる相手なら、人質は解放されたはずだ。ソ連が話せばわかるなら、戦後の東欧は「秩序ある威厳」を認められ、自由で豊かな国になっただろう。

かつて社会党や共産党もそう信じていた。それが事実に反するとわかったのは、1970年代になってからだった。スターリンに占領された東欧がどうなったかは、今では誰もが知っている。GHQのようにやさしい占領軍は、例外中の例外なのだ。

しかし何とかとハサミは使いようである。今どき山本氏のような空想的平和主義を主張する人は珍しい。福島瑞穂氏も「北朝鮮からミサイルが飛んできたら話し合いで解決できるのか」と質問すると、目をそらして黙ってしまう。世界中の人がみんな話せばわかるのか、国会で議論してみてはどうだろうか。
 

テポドンで日本の安全保障を考える 2006-06-20

 

奴隷の平和を説く八重山毎日

2011-12-19 07:02:37 | 八重山教科書採択問題

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[大言壮語を言う割りには、言っていることと為す事が大違い]

これに相当する諺を思い起こしてみたが、浅学の筆者には「言うは易く行うは難し」くらいしか脳裏に浮かばない。

ためしに英語の同義語を当たってみたらこんなのがあった。

There is a great difference between word and deed.

「言うと為すとは大違い」と訳すれば冒頭の文のニュアンスには近い。

で、誰がどんな大言壮語を言ったかというと、八重山毎日の社長の筆になるコラム「不連続線」に書かれた「時代で右顧左眄(うこさべん)するわけにはいかない」という「大言壮語」のことである。

まさに言っていること、為すことが大違いではないか。

オトシタレの読んだか?ブログ」さんが八重山毎日の大言壮語をからかっておられるので、以下に一部抜粋して紹介する。

        ★

八重山毎日新聞10月16日付「不連続線」
抜粋――――
▼“ど”のつくほどの田舎新聞ではあるが、反戦平和と島の自然保護の立ち位置では一貫して筋を通してきたという自負もある。加えて新聞の権力批判は当然で保守革新を問わない。権力の側が力を誇示し笠に着たりした時、読者に代わり苦言を呈しているにすぎない。 ▼最近の教科書問題でも弊紙の反戦平和や人権問題、読者の知りたい情報の公開などを訴える投稿、主張を指して偏向という人たちがいる。時代で右顧左眄(うこさべん)するわけにはいかない。(仲間清隆)
 ―――――終了


「時代で右顧左眄(うこさべん)するわけにはいかない」

 時代で右顧左眄しないことを心がけて、教科書問題で自爆、HPの記事も8月~11月までの4カ月分を削除して、紙面で玉津教育長の公開質問状の回答まで掲載してしまった八重山毎日新聞。

 「時代で右顧左眄」せず「公正中立」な報道をして購読者が減り、広告が減り、記者が力を込めて書いた記事をWEBから葬ってしまったとしたら皮肉なことである。購読者が政治的に偏向しているのかも知れない。伝説の左顧左眄、失礼「右顧左眄」を書いた「不連続線」は、もうHPで読むことはできない。

       ★引用終了

17日のエントリーで「備え有れば憂いなし」という諺を引いて、安全保障、平和論について書いた。偶然にもその翌日の八重山毎日には育鵬社の教科書に反対するプロ市民が大上段から「平和の考え方」を講釈している。

「時代で右顧左眄」せず「公正中立」な報道をするはずの八重山毎日は、筋金入りのプロ市民の手を借りて、読者に「平和論」を講釈するに至ったのだ。

折角だからとりあえず、そのご高説に目を通して頂きたい。

ちなみによく八重山日報と間違えられるが、八重山毎日は石垣市に本社を構えるサヨク新聞。 その論調は沖縄タイムス、琉球新報に勝るとも劣らない反日、反米である。
 

■八重山毎日新聞 12月18日

【論壇】平和の考え方
〜一人ひとりの命を守り平和を築いていく〜
  
前大用裕(西表祖内、循環型農業)

 きな臭い2011年が暮れる島の師走をちょっと辛口で締めくくりた

い。読者にとって、平和とはどのような認識と理解であろうか。
 例えば実際に、尖閣諸島を自衛隊に守ってもらう方が後方の市民
としては枕を高くして眠れる。平和とはそのような状態をいい、盾
となる自衛隊配備はなくてはならない。戦闘状態になった場合は、
誰かが犠牲になるのはやむを得ない。いわゆる平和をこのように認
識する読者は、多いのではないか。
 止まれ!人権という立場からするととんでもないことである。
衛隊員を犠牲にした「枕高き平和」は、人の命を粗末にする偽装平
和にほかならないと私は考える。
 ところで、今年の中学校教科書の動きや与那国の自衛隊配備計画
は、そもそもが犠牲を前提とした防衛思想が根底にある。近
代軍事

思想は、イギリスの騎士道に淵源(えんげん)があるとされる。戦
場に赴き、前線の出征兵士が後方の民を守るという建前の構図であ
る。忠君愛国の侵略戦争もしかりであった。
 しかし実際の戦場では、攻撃のみか避難、誤爆などで住民が犠牲
になるのが周知の事実である。それすらも知らずに自衛隊を過信し
て誘致に賛成するとは、戦争を肯定した自殺行為と言ってよい。尖
閣諸島を守ってくれるから安心などと本気で考えている市民がいる
としたら、お人よしのおばかさんである。
 戦争はいきなりは来ない。国民を洗脳して徐々に戦争できる状態

に合意形成し、戦争に巻き込むのである。気づいた時には巻き込ま
れている。戦争の被害者であり、加害者となる。
 戦後の新憲法は、以上の犠牲や戦争を抑止するために9条をはじ
め25条など、国民の命と生活や人権を守る方の趣旨によって成り
立っている。この憲法を迂闊(うかつ)に一字でも「改正」しよう
ものなら、たちまち戦争の論理に転げ落ちてしまうだろう。人の命
を粗末にしたあの戦前の二の舞である。
 平和とは守ってもらうものではない。智恵を絞り一人ひとりの命
を守り、民がつながり、平和を築いていくものである。そこで外交
力などが試される
 それから「武器には武器で対抗する」という前近代的思想では、
敵と味方に別れて再び過ちを繰り返すのは明らかである。これは相
手を警戒させ緊張を高めるばかりか、戦争を呼び込む愚策にほかな
らない。
 いま、この愚策が声高(こわだか)にはびこり出している。
子や

孫の代を視野に賢くたくましく、仲良く楽しくやれないものだろう
か。「国境」の群島に住む私たちこそ、思想的に人一倍そうであり
たいと思う。今年は大震災や原発災害を転換点に、初心に帰り百年
の大計で平和の考え方を正す時期にあるのではないか。
 私たちに命を授けてくれた地球に改めて感謝する。そして、私た
ちは持続可能な平和と環境を末永く築けるように努力する。感謝と
努力を忘れずに、2012年という新玉(あらたま)の年を迎えようで
はないか。

                ☆

憲法9条を妄信するコテコテの「9条教徒」の平和論であるが、「平和論」に限って言えば、八重山毎日の「平和論」は「時代で右顧左眄」していない。

旧社会党の「非武装中立」に立脚した苔生した「平和論」を堅持しているからだ。

今時国民に見放された「空想的平和論」に固執しているようでは、八重山毎日の命運も旧社会党と同じ道をたどるのだろう。

 なるほど「時代で右顧左眄」しないはずだ。(爆)

 

この手の平和論は一見論理的に見えるが、致命的な欠点を内包している。

最も重要な事項に御本人が意識的に目を逸らしていることだ。

重要事項とは自虐的とも言える自国への不信感。

それに能天気ともいえる「諸国」(外国)への妄信である。

言葉を変えれば、憲法を妄信するがあまり「諸国民の公正と信義」を過信して、日本さえ戦争を仕掛けなければ、日本以外の「諸国」が戦争を仕掛けてくるはずはない、と考えていることである。

育鵬社版教科書に異常に嫌悪感を示すグループと自衛隊に反対するグループとは重なると書いた。

投稿者の前大用裕氏は「八重山教科書問題」でも、左翼集会で八重山教育委員会を提訴する人を募集する世話人に名を連ねたり(※)、革命を標榜する団体にも寄稿するなど、筋金入りのプロ市民である。

(※)第2弾!!暇だったので左翼の集会に行ってみた

現実には目を閉ざしたプロ市民の空想的平和論に今更正面から突っ込みを入れるのも疲れるので、以前のエントリーでこれに替えたい。

         ☆ 

テポドンで日本の安全保障を考える

 五、六年のことだったか、石原慎太郎が護憲派ー改憲派論争、自主防衛論争に関して刺激的な発言をし物議をかもした。

石原いわく『一度テポドンが、京都の金閣寺にでも落ちてくれたらと思う。』

そこまでの事態にならないと、この国(の護憲派)は軍事の必要性に目覚めないという論理なのだ。

この発言は石原慎太郎・田原総一朗共著「勝つ日本」の中の対談にも出ているが、当時の田原は北朝鮮がテポドンを撃つ可能性は非常に低いと見ているようだった。(「勝つ日本」http://www.amazon.co.jp/gp/product/4163557202/249-9080934-4878720?v=glance&n=465392

石原と田原の安全保障への認識は違うようだが、アメリカを排除すると言う点では奇妙に一致していた。

日本は日米安保によって守られていると思っている人は多いが、いざという時、アメリカが日本を守って戦うなどということがあり得ない事を 二人は共通の認識として所有している。

軍備には、「攻撃のための軍備」と「攻撃されないための軍備」がある。

後者の軍備をも必要なしとするのは、将来日本が外国に攻め入られたとして、その時「まったく抵抗致しません。」という意思表示でしかないのだ。

これでは負け犬と同じである。 日本はこのような国であってはならない。

「攻撃されないための軍備」とは、必ずしも軍備を使うことを意味しない。 いや使わないで済めばそれ以上の外交的勝利は無い。

軍備という事実そのものが、高度に政治的な駆け引きとして通用するのである。

強力な軍備は、外交的駆け引きの重要なカードになりうるのだ。

カード無き外交は、何度「平和的話し合い」を続けても相手国の条件を「マル飲み」する以外に手立て無い。これは歴史の示す教訓である。

                   ◇

■森嶋教授の平和論

更に30年近く時代を遡る。

ロンドン大学の森嶋教授と言うだけで記憶が曖昧だが、国の安全保障に関して「ソ連に侵攻されたら戦わずして降伏すれば良い。死なずに済むから軍備は入らない。 (奴隷になったらどうする、という反論には)死ぬよりは奴隷として生きるほうが良い」と言ったような意見を雑誌で読んで驚いた事を想いだした。

ネットは便利なもので30年ほど前の曖昧な記憶を検索で明瞭にさせてくれた。

≪森嶋通夫【ロンドン大学教授】
「不幸にして最悪の事態が起きれば、白旗と赤旗をもって、平静にソ連軍を迎えるより他ない。34年前に米軍を迎えたようにである。そしてソ連の支配下でも、私たちさえしっかりしていれば、日本に適合した社会主義経済を建設することは可能である。」
出典元:1979年3月9日『北海道新聞』より≫


                  ◇

■小泉元首相の平和論


小泉首相も「奴隷の平和」について国会で発言していた。

田英夫社民党議員との討論は記録に留め置くべき名討論だ

■2003年6月5日の有事法制参議院特別委員。

7:47 社民党の田英夫氏の答弁開始

  • 田英夫君:(略)・・・・、だんだん戦争体験者が少なくなってきた。そういう中でもうそろそろ憲法改正していいじゃないかというような気持ちが総理を始め皆さんの中にあるとすれば、私は死ぬわけにいかない。いつまでも生きていかなくちゃいけませんよ。この戦争体験者の、そしてまた戦争犠牲者の貴重な体験というものをもっと大事にしていただきたい。いかがですか。
  • 内閣総理大臣(小泉純一郎君):(略)・・・自衛隊がなく、いかなる戦力も保持しない、非武装だから平和が守れるんだ、独立が守れるんだという考え方もあるのは承知しております。しかし、そういう考え方には私は同調できません。諸国民の公正と信義に信頼して、日本は武力を持たない、自衛隊を持たない、いざ侵略勢力があったら何も戦わないで降参しますということが相手への侵略を防げるかとは思っておりません。

諸国民の公正と信義、その公正と信義のない国もあるのも過去の歴史が証明しております。つい最近、イラクもクウェートを侵略しましたね。あるいは様々な国々はこの歴史の中で何回も侵略を繰り返し、戦争、紛争を繰り返しております。だから、日本だけが戦力を持たない、自衛隊を持たない、軍隊を持たなければ相手も安心して何もしないというのは余りにも危険ではないでしょうか。

私は、実験が利かないんです、これ。一度侵略されちゃったら、後どうもできない。かつてのソ連の後の圧制に苦しんだ国々がどれだけあったか。ソ連が今ロシアに変わって民主主義みたいな政界、政体に変わろうとしているのは私も歓迎しておりますが、一たび全体主義、独裁主義に羽交い締めされた国がどれほど自由を失ってきたか。

こういうことを見ると、私は単なる奴隷の平和じゃなくて、平和であったらやっぱり自由に基本的人権を謳歌しながら日本の平和と独立を維持しなきゃならない。戦争は嫌だ、侵略された方がいい。確かに戦争をしなければ侵略されて、その国の独裁に任せれば戦争は起こらないかもしれません。それだったらもう奴隷の平和です。私は奴隷の平和は選ばない。

 やはり平素から日本の平和と独立を侵そうとする勢力に対しては断固たる決意を持って抵抗するという、その備えがあって初めて戦争は防げるんじゃないでしょうか

小泉さん お見事  

 

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