玉城デニー沖縄県知事は、16日、県庁で定例記者会見を開き、豚コレラ(CSF)のワクチン接種プログラムの策定を長嶺豊県農林水産部長に指示したことを明かした。接種を決めたわけではなく、接種する場合の迅速対応が目的。

定例会見で記者からの質問に答える玉城デニー知事=16日午前、県庁

 同会議では、沖縄在来の「沖縄アグー豚」の他の地域への隔離も議論する。

 玉城知事は「地域資源、地域産業に被害が及ばないよう、全庁を挙げて、迅速かつ的確な防疫措置に万全を期す」との考えを示した。

 江藤拓農林水産相は、8日、玉城知事との会談後に「ワクチン接種は県の自治事務。知事が先頭に立ってほしい」と述べている。

 県内では15日までに、CSFの感染が4例確認されている。