評判の大会「村岡ウルトラマラソン」を存分に楽しんできた。
それと言うのも多くのラン仲間たちのアドバイスを一切聞き入れず、頑強に44キロの部にエントリーしたおかげだ!
これまで幾度もラン仲間の惹句に騙され煮え湯を飲まされたお陰で私もやっと学習したらしい。
ランナーは皆、大嘘つきだと言う事を・・・・・・。
エントリー時、コース選択を迷っている私に皆、口を揃えて意見したものだ。
「44キロなんかあっという間に終わってつまらんよ。」
「tacocoさんなら88キロじゃないと物足らないって!」
「どうせ出場するなら倍楽しまなきゃ損っ!」
「その走力で44キロはおかしいよ~。」
「44キロなんかハイキングと一緒やで~。皆、歩いてるだけで面白くないで。」
「絶対に88キロにしとき。もっと走りたかったって後悔するから。」etc。
皆様心温かきご忠告の数々ありがとうございました。
後悔など微塵もしておりません!
十分に物足りました。私の走力には程よいキツサでございました。
あっという間どころか5時間15分もかかって遊んでしまいました。
ハイキング気分など全くなく、もっと走りたいとも思いませんでした~!
逆にあのタフなコースを88キロやら100キロやら走る「変態」ウィルスにはまだ侵されていなかったのだと、改めて思った次第でございます。
さて以下が、44キロだからこそ味わえたその素晴らしき旅路です。
いきなり標高600mのお山を登り500m一気に下ってまたまた400m登ってまた下る。
最後に激坂300mの峠の登り下りで締めるというジェットコースターのようなコース。
88キロ、100キロの方々はこの倍以上の登り下りを繰り返してからこのコースに至るのだから恐れ入る。
まっ、そんな「変態性高気圧」な方々とは関わらない事にいたしましょう。
悪いウィルスが感染するといけないので・・・・。
確かにルートは決して楽ではない。
だが、それが楽しくてたまらないのは奇想天外なコース企画と沿道の応援の暖かさ&村人総出でもてなしてくれる「カフェ」があるから!
楽しい仕掛けその1。
なにせコースは山の中。
スタート時には可愛い子供たちがこんな獣避けの鈴を配ってくれる。
これにはスタート時から笑ろた~。ほんまに熊やら猿やら蛇が頻繁に出るコースなんだと。
楽しい仕掛けその2。
二つ目の山越えの後にはこんな圧巻風景が!
何と長楽寺と言うお寺の中を1周して世界最大の但馬大仏を拝観する!
こんなレース他にないっしょっ!
拝観の後はお寺さんのご接待のおはぎが振舞われる。これがめっちゃ美味しい!
二つ食べたかったと後悔しきり。
楽しい仕掛けその3。
コースに出現する全出場者へのネームプレート@メッセージ入り!
苦しい峠越えの個所で自分の名前を見つけた時の嬉しさったら!
本名のプレートと一緒にちゃんと記念撮影しましたとも。
更に5キロごとに出現するエイドの醍醐味。
このメニューの豊富さと美味しさは既にエイドの域を超えている!
おらが村の「カフェ」でしょう!
評判のカレーエイド、素麺エイド、お好み焼きエイドetcを完全制覇。
その他、フルーツ、飲み物などこれでもかってくらいに種類盛りだくさん。
地元の隠れ料理の振舞いも多数あり。
冷たいおしぼりサービスやらクールスプレーのサービスありと・・・・・・サービス満点。
エイド通過後はいつも満腹のあまりゲップを繰り返して走っていたっけ。
過去のレースでこれ程ホスピタリティー溢れるエイドはなかったと断言する!!
しかもお世話してくださる方々の応対は真心こもって心底暖かい。
沿道の応援でもじぃちゃん、ばぁちゃん、子供たちのとのほのぼのとした触れ合いが疲れを忘れさせてくれた。
さらに溢れる青葉の中の森林浴は脚の疲れさえ癒してくれるし。
時間など全く気にせず本当に心地よく走らせていただいた。
残り20キロの表示を見つけて初めて時計を見たくらいだ。
その時、真面目に走れば5時間を切れるな~と、一瞬だけゴールタイムへの色気が出た。
けれど、そんなくだらない駆け引きで残りの旅路の面白さを半減させたくはない!
最後まで大会を楽しみ尽くして感動のゴール。
いやぁ~~!面白すぎるっ!こんなに楽しんでこれをレースと呼ぶには憚りあるぞ。
これはランナーと村人達がこぞって織り成すお祭り、カーニバルでしょ!
名付けるなら・・・・・・・。
「むらおかーニバル」!!?
来年もきっと戻ってくるからねっ。
と、こうして記事にしてレースを振り返ってみると・・・・・・・・・。
何故だか44キロでは物足りない気分になっている自分がいる。
どうせなら来年は88キロ走らないとカーニバルした気がせんよね~。
って?
あな恐ろしや。
どうやら例の危険なウィルスに冒されたようだ・・・・。