虎っ娘ランナーのランニング日誌

マラニックバッグにタイガースメガホンをさして国道2号線を西へひた走るランナーを見かけたら・・・、それは私です。

京都シティーハーフ

2007年03月12日 | ランニング

3月11日の天気予報は雨だった。
が、今シーズンのレースは総てド根性パワーで予報を覆してきた実績がある。
案の定、夜中に降った大雨はすっかり上がりまたまた絶好の気象状況となる。
公認レースとしては今シーズン最終レース。しかも以前からの憧れの大会。
気合充分かと思いきや・・・。
甲子園オープン戦行きたかったなぁ、名古屋国際マラソンみたいなぁ、などと今ひとつテンションが上がらない。



まっ、本日の打ち上げはイタメシの食べほー、飲みほー、祝ほー(いわほー?)だと聞いているし。

頑張って有終の美を飾りましょう!とスタートラインに立つ。

号砲直前、前方に我がチームのK嬢とMコーチの二人を発見。
人並みを掻き分けて歩み寄ると、前列には箱根駅伝ランナー等招待選手たちがずらりと勢揃いしている最前列だった。



少し気が引けて一歩後退したものの、来年のこの写真には

ランパンランシャツの精鋭ランナーに交じって、ごぼう抜かれする長袖長パンランナーが一人写っているかもしれない。
ごめんなさい。こんないけない事もう二度としませんから。

先日の試走でコース展開は判っている。
前半から飛ばしていこうとの計画だったがどうにも身体が重い。
精神的にもモチベーションが低下しているのが判る。
それでも、時折聞こえるtacocoさん頑張って!の声援に手を振りつつ走り続ける。

「tacocoさん!」と見知らぬランナーから肩を叩かれ、振り向くとランニングSNS繋がりのHさんだった。レース場で初対面。
事前にゼッケンNO.を知らせていたものの、「良く見つけられましたね。」と驚いて答える。

最初の難所、緩やかな登りの加茂街道。
「ローム頑張れ!ローム頑張れ!」と声援を送っている子供がいた。
大会スポンサーの「ローム」の文字は全選手のゼッケンに印刷されている。
「全員ロームやがなっ!」と、苦しくとも突っ込みを入れてしまう大阪人の悲しいさが。
この後おしゃれなお店が立ち並ぶ北山通りを抜け、第二の難所白川通りへ。
後方からスタートした仲間の男性ランナーが次々と声を掛けつつ追い抜いていく。
喰らい付いて行かねばならないのだが、気力がみなぎらない。
この登りは対面コース。
折り返してくるランナーとエール交換しつつ走行できるのがせめてもの慰めだ。

最後の難関、叡電跨架橋を越えると後は一気に下り。
時計をチェックすると、前半の登りの借金を下りで返金すれば諦めていた自己ベストも可能だった。
よしっ。と今頃ファイトが湧き出てくる。
下りとはいえ、ラスト5キロは長く辛かった。
次第にスパートの速力も鈍ってくる。
あと2キロ地点では遂に白昼夢を見るに至る。
ゴール地点の平安神宮大鳥居の鮮やかな紅の画像が眼前に現れては消えるのだ。


何度、曲がり角を越えただろう。
やっと眼前に現れた本物の大鳥居。だが、何と奇怪面妖な!
今度は鳥居が動くのだ。
行けども走れども「ここまでおいで」とばかりに後退する大鳥居。
「ランナーをおちょくるのもええ加減におしっ!」心の中で悪態をつきつつ突進。
白昼夢は電光掲示板が目に入った途端に消え去った。
時既に遅く掲示板は自己ベスト記録を10秒程経過した数字を空しく刻んでいた。

自己ベストで有終の美を飾るという目論見はこうこうしてあえなく崩れ去った。

まっ、人生そうそう甘くはない。まだまだ努力と根性が足りないってことですね。
来季に向けまた頑張るさ。

あれ程練習は積んだはずなのに、何故精神が集中しなかったのか。

やはりあれですわ。

心は既にこっちのシーズンに突入していたって事に尽きます!












オープン戦初ヒットは放つ金本さん!