虎っ娘ランナーのランニング日誌

マラニックバッグにタイガースメガホンをさして国道2号線を西へひた走るランナーを見かけたら・・・、それは私です。

泉州国際マラソン走行記

2007年02月19日 | ランニング
2月18日。
第一回東京マラソンが世間の耳目を集める中、ここ関西でも屈指のマラソン大会、泉州国際マラソンがそれなりの盛り上がりで開催されていた。

東京マラソンに出場するランナーから、朝一番に「そっちの天気はどう?こっちは土砂降りや。」
との電話があった。
ありゃ~、ランナー3万人、ボランティアを含めて関わる数万人に降り注ぐ無情の雨か。
ランニング熱沸騰の為にも、どうか滞りなく閉幕できますようにと祈らずにはいられない。

かたや、こちら。
心配されていた雨雲もtacocoパワーが蹴散らし、曇天ながら雨は完全に上がる。

とはいえ、後半の難所、二つの大橋に恐れをなし今回は記録更新を半ば諦めてのレース。
回りのランナーの気配や沿道の応援、風景などを眺めながら、たまにはレースを楽しんで走ろう。

ズームインで取り上げられるとかで、エントリーしている国木田何某と共に、番組の企画に協力をさせられた後に、

号砲!

5キロ地点、あつ、ともやさん!(高石)、今年も走ってはるんや。
「今日は何分目標ですか~」と声を掛けて抜き去る。

8キロ地点、沿道の歩道を、「パパ、頑張って~!!パパ頑張って~!!」
と絶叫しながら併走するご婦人あり。
私の隣で「おう。」と手を振るそのパパ。
「凄い、ですね。」「はぁ、子供4人ですから。」
などと喋りながら暫く併走。

10キロ地点、ラン仲間発見。彼女はなんと昨日挙式したばかりの花嫁ランナーだ。
「昨日はおめでとう!」と声を掛け追い抜く。

14キロ地点、おおっ!タイガースイエローメッシュジャージ姿のランナー発見。
背番号は31。
「リン・ウェイツー、頑張って!」と声を掛けて追い抜く。
いや、ひょっとするとあれは掛布だったかも、いや広澤か?
などといらぬこと心配をしてしまう。

そんなこんなで、あっという間にハーフポイント。
時計を見ると、まずまずのペース。

さあ、こっから苦しくなるよ~。案の定、また足底筋が痛み出す。

25キロ地点、アミノバイタルを摂取して何とか乗り切る。

30キロ地点、今回初めて利用した登録選手に与えられるスペシャルドリンクコーナー。ここに用意したドリンクを摂取して持ちこたえる。

33キロ地点、眼前に姿を現す巨大な田尻スカイブリッジ。
やっと、ここまで来られた。この山を越えればゴールが待っている!

下見をしていた4つのお山。下見走り通りに、100を数えて苦しみながら黙々と通過。
対向車線には、折り返してきたランナー達が走る。
知った顔に「頑張れ!」と声を掛けつつ、自分をも叱咤激励する。

41キロ地点、沿道から、ラン友の一際大きな声援。
「行け~!自己ベストや~っ!」
えっ?嘘?マジ?

橋での予想通りの大失速に諦念し、時計を見ることすら放棄していたのだ。
あの走りで自己新が出るわけないやん、と思いつつ残りの距離を最後のパワーを全開にして駆け出す。

ゴールまでは、右折、左折連続のコース。
カーブを曲がる度に限界状態の足底に激痛が走る。
泣きそうになるのを、救ってくれるのは、いつもの金本さん呪文。
「左手に死球を受けても片手でヒットを放って頑張った金本さん。何のこれしきの痛み。」

最後の頑張りで、目の前にやっと現れたゴールの電光掲示板。

3時間42分30秒。
あと100メートルほど。あっ、ほんまに自己新出るやん!

どうせなら、42分台で!と、最後の力を振り絞ってダッシュ。

3時間42分59秒。

滑り込み42分台。自己記録を3分ほど短縮。
何と言うド根性。


レース直後の感想は、

「諦めなくて良かった!」

   と、

「これで酒が飲める!」
だった。

4日間のプチ断酒の後の大宴会。

思えば、ただ、これの為にだけ駆け抜けたような気が。