TABI天使日記

天使になったカナダのアジリティ犬と、ママ・パパの日常

ともに老いるということ

2014-03-09 14:07:28 | TABIと暮らす日々
今日からまた、夏時間が始まる。

何年こっちに住んでも、この「いきなり時計の針が一時間進む」という習慣になじめない。軽い時差ぼけのような体調不良は、こちらで生まれ育った人にも起きるらしい。交通事故が多発するのも、夏時間が始まった週明けなのだそうだ。

ま、それと関係ないと思うがここ数日は胃の痛みが続いて気分がすぐれない。ここのところの疲労とストレスが原因か、食べ過ぎなのかわからないが、食欲はあるが食べると胃が痛くて眠れない。夫の胃の薬をもらったが、効かない。昔から消化器官は強いほうだったのだが、トシをとったということか。

観念して二食ほど抜き、しばらくはおかゆをとって胃を休めることにした。薬ばかりに頼っていても、拉致があかないからだ。食事を抜くとすぐにやせるタイプなので、体重はすでにガクンと落ちてしまったが仕方ない。

無理をしてもお腹だけはなんともなかった若い頃が、なつかしい。が、加齢による変化は誰にも起きるし止められない。従容として受け止めるしかないのだ。アンチエイジングとか言って反発すると、結局は徒労に終わり玉砕する。

「若いねえ!」と周囲から言われるTABIだって、さすがに14歳なので加齢にともなう変化は起きている。私は自分がトシを感じる年頃になって、良かったと思っている。TABIの気持ちを少しでもわかってあげられるからだ。犬はもちろん人間より楽観的なので、いちいち落ち込んだりしない。が、「若いころできたことが、今はちょっとむずかしい。それなりに工夫して対応しなきゃいけない」ということを納得して生きているようである。


「早くお散歩行こうよ!」

TABIの視力が落ちたことを確認したのは、つい最近である。
もともと犬は視力が悪いので、目が見えなくても聴力と嗅覚でおぎなって生きていける。だから、愛犬の視力が落ちているのを飼い主が気づくのに時間がかかることは良くある。この子の場合は、今は夜暗いところだとかなり見えにくいようだ。寝るときはTABIは私達の寝室に来て、私達のベッドの上で眠る。が、数日前、ベッドのきわまで歩いてきたTABIがいまにもジャンプしそうな姿勢のままじっと立ち止まっていた。

「おいで」と呼んでも、じっとしている。また肩が痛くてジャンプできないのかと思ったが、そうではないらしい。TABIパパがベッドの上を叩き、手を上下させてみたら「あ、そこか!」と気づいたようにTABIは、軽々とベッドに飛び乗り、丸くなってすぐ寝息を立てた。照明を消した夜の暗い寝室では、段差が見えないのだ。明るいリビングなら、平気でカウチに飛び乗れる。この子の場合、動体視力はまだ大丈夫なので、暗い場所でも動くものは目で追えるらしい。だから、人間が手を大きく動かして「ここだよ」と教えてあげれば、位置の検討がつく。

階段の上り下りも、明るいところや昼間ならTABIは全く問題ない。が、夜の暗がりの中で段差のある場所だと、段差が見えないから怖いのだろう、フリーズしてしまう。だから非常灯をつけたり、懐中電灯で足元を照らしてあげると喜んで上り下りする。

フリーズ姿を最初に見た時は「ボケちゃったのか?」とあせったが(笑)、そうではなくて単に視力低下のため見えなかっただけだった。人間だって、トシをとれば新聞など細かい文字は老眼鏡をかけて見る。犬も老犬となれば目が悪くなるのは自然のなりゆきなので、周囲が気をつけてサポートしてあげれればいい。「かわいそう」と同情する必要もない。犬はほとんど気にしていないからだ。


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