TABI天使日記

天使になったカナダのアジリティ犬と、ママ・パパの日常

犬のESP

2011-03-31 12:52:00 | インポート
って、すごい。

あるトレーナーが飼っていた犬の実話。
昔、メスのロットワイラーとオスのボーダーコリーを飼っていた。ロッティは
BCより一歳くらい年上で、二頭はとっても仲が良かった。

ある日、ロッティの首輪をつかむと小さく泣き声をたてたので、気になって
獣医に連れてゆくことにした。獣医は家のすぐ近くだったので、お昼休みに
仕事から帰宅し、ロッティを連れて獣医のもとへ行こうとした。すると、
家に残ったBCが玄関に飛びついて叫び声を上げた。

いつも一緒の二頭とはいえ、ロッティだけを連れて外出したり獣医へ連れて
行ったりはごく日常的にやっていたこと。どうしてこのときだけ、BCがそんな
声を上げたのか、全く見当もつかなかった。

さて、獣医でレントゲンを撮ったところ、予想外に酷いというか致命的な
骨のガンであった。ロッティは、その場で安楽死となった。

どうして犬にはわかったのか?
飼い主は、そこまで酷い状態とは思わず、レントゲンを撮ってみて痛み止め
をもらうとか、そうしたことしか予想してなかった。まさか今朝まで元気だった
犬が、冷たくなって帰宅するなんて。つまり、犬は飼い主の様子から事態の
緊急さを読んだのでは、決してない。

これは私の推測だが、ロッティはわかっていたのだと思う。自分が二度と
生きて家に帰らないことを。そして彼女は、長い間の相棒だったBCに
「お別れよ。さようなら」と伝えたに違いない。BCは、突然の別れに、人間
であったら涙で「行かないで!」と叫んだのだろう。

我々人間にはとうてい想像もつかない、不思議な能力を犬は持っている。
だから私は、彼らの行動をいつも尊敬の念を持って観察している。


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