TABI天使日記

天使になったカナダのアジリティ犬と、ママ・パパの日常

制裁

2010-02-28 19:46:33 | インポート
美味しい手作りピザが夕食になるはずだったが。

階下の物音になにごとかとのぞいてみると、粉々に割れたガラスが。
食糧庫からオリーブオイルを取り出した夫が、手が滑り瓶を落として割って
しまったのだ。夫は癇癪を起こし、どなり散らしている。自分で仕出かした
不始末に腹を立てているのだ。その剣幕にTABIは、耳を寝かせて一目散
に寝室へ逃げた。

いつもなら私は「またバカナダ人の癇癪だよ」と無視するところだが、今日は
違う。これ以上子供じみた夫の癇癪に付き合ってられるか!居間のテレビは
五輪を中継していたが、私はニュースに変えるとリモコンをつかみパティオ
ドアを開け、バックヤードに投げ捨てた。リモコンは、深く積もった雪の中
に消えた。これが宣戦布告となり、大夫婦喧嘩が始まる。

私は喧嘩で負けたことはない。夫がひざまずき「俺が悪かった」と認めるまで
終戦宣言はしない。女は怒ると感情的になりわけがわからなくなるのが普通
だが、私は逆に頭が冴えてくるのだ。理論詰めで「こうだからあなたが悪い」
と攻め続ける。夫の反論は全て理詰めで跳ね返す。彼は、降参するしかない。

今回も夫が負けたが、時計は夜の十時を回っていた。彼も腹ペコなので終結
したかったのだろう。ピザの台は作ったしソースもできている。だが、私は
言った。「今夜は家族全員、夕飯抜き!反省しなさい」

つまらないことで癇癪を起こすとこういう結果になると、思い知らなければ
またやるに違いない。ああ全く、ガキじゃあるまいし。夫は体が大きいので、
空腹が長引くと低血糖となり酷い頭痛に苦しむ体質である。夜中近くにこっそり
冷蔵庫からヨーグルトを出したのを目撃し、私は即没収、大型冷凍庫に隔離した。
水は許すが、固形物はピーナツひとつも許可しない。

TABIはとんだとばっちり。でも、あの子は私達の機嫌が悪いと食べない
方だから、どっちにしろご飯抜きになってしまうのだ。

諦めた夫は、青い顔で寝室へ。頭痛がつらいのだろう。
充分その痛みを味わって、反省しろ!


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