TABI天使日記

天使になったカナダのアジリティ犬と、ママ・パパの日常

多頭飼いのドツボ

2003-12-27 08:34:46 | インポート
アジクラス仲間が、三頭目の犬を手に入れた。

この夫婦ってば、典型的な「不幸が不幸を呼ぶ」タイプ。
一頭目は、毛並みの美しいグレートデーンのメスだが、極端な攻撃性で当初は
大変だったらしい。しかも、アジソン病にかかっていることがわかり(攻撃性も
ホルモン異常が関係してるかもな)一時は獣医大学病院へ入院して生死を
さまよったとか。今は落ち着いているが、一生処方薬を飲ませなければならない。
食餌、運動など日常生活上の注意もいろいろで、苦労だ。

大きい犬は病気したとき大変、ってことで、二頭目はパグのオス。
この子はパグにしては運動神経が良く、飛んだりはねたりが大好き。それで
アジリティを始めたら飼い主はすっかりハマってしまった。だがこの子もまた
病気の問屋で、逆さまつげの手術に失敗したのに始まり、まだ三歳なのに何度
隣の州の大学病院で手術を繰り返したことか。クラスもよく「抜糸の日だから」
と言ってはお休みしたりする。この子も病院と薬とは縁が切れない日々だ。

三頭目は中型で活発なのが良い、ということで、ボーダーコリーを選んだ。
ところが、だ。遠くの州のレスキューから空路ではるばる来たこの若いメス、
ご対面の時は顔を血まみれにしていた。航空会社が用意したクレートを食い破って
穴を開け、脱出しようともがいてマズルの皮膚がずるむけになってしまったのだ。

強度の分離不安だ。
前の飼い主に捨てられたのも、それが理由の一つらしい。クレート食い破りも
今回が初めてでなく、鼻やあちこちに傷跡が残り前科を物語っている。
とにかくこの子を留守番させると、家中がすごいことになるらしい。
専門家から精神安定剤を処方されているが、飼い主は毎日職場へこの子を連れて
行かねばならない。ほかの二頭と一緒に家に置いておくことなど、無理だそうだ。
つーことで、この子も病院と薬の日々。

まー、犬飼もこんな人々ばかりだと、獣医さんも笑いが止まりませんなあ。


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