TABI天使日記

天使になったカナダのアジリティ犬と、ママ・パパの日常

疑惑の子犬

2003-12-17 15:47:15 | インポート
JAKEの飼い主の友達が、子犬を買ったそうだ。

BCから空輸されてきたその子は、生後8週間の柴犬。
赤の両親から生まれた末っ子で、一頭だけ黒だった。黒は日本でも珍しいが
カナダではほとんど見られず、柴を知ってる人でも柴といったら赤しか知らない。
だいたい柴犬自体が超珍しいのだ。それで、黒が最後まで売れ残ってしまった。
飼い主は、黒いその子犬が本当の柴かわからないという。

「大丈夫よ、日本では柴は赤の他にも黒・白・胡麻といろいろあるんだから。
うちのお婆ちゃんも黒柴飼ってたのよ」と言ったら、少し安心したようだ。
でも私もその子犬見てないからわかんないけど。シェパード系雑種を黒柴と
偽って何も知らないアメリカ人に売りつけたケースもあるしな。

ところが。
その子は獣医に診せたら心臓の雑音があるという。
「でもね、ブリーダーに聞いたら大きくなったら治るって」だって、オイオイ。
柴は弁膜に異常が出ることがあるから、よく調べないと。雑音があっても普通に
生活してるケースもあるけど。
「毎日ジョギングを一緒にやる犬が欲しかったのよ」って、心臓が悪かったら
無理だってば。

しかもだ。
そのブリーダーとはきちんとしたコントラクトをかわしていない。
だからなにかあっても返品できない。本当にCKCレジスターなのか?
怪しいぞ?

だから珍しい犬種の特売に飛びついちゃダメなんだよ。
雑種かもしれない病気持ちっぽい子犬。私だったら、ブリーダーに送り返すな。
お金はいらない。この先かかるかもしれない医療費を考えたら、そんなもの
安いもんだ。子犬に感情移入しないうちが一番いい返品どきだよ。

みんな話を聞きながら、口には出さないが同じことを考えてたようだ。
頭の上に「その柴子犬の飼い主、バカだな」という吹き出しが見えそうなかんじ(笑)
でもいるんですよね?、だまされちゃう人って。


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