天路歴程

日々、思うこと、感じたことを詩に表現していきたいと思っています。
なにか感じていただけるとうれしいです。

地上三センチの浮遊

2019-06-03 20:04:07 | エッセイ
『生まれ変わるということ』

「前世」「来世」生まれ変わるということ。

日本、東洋らしい考え方です。肯定も否定もできません。なぜなら、それを経験したことがないから。

世間話から道徳や思想まで、幅広いレベルの深さで、輪廻転生は、論議されています。

「あなたは、輪廻転生を信じていますか?」と問われたら、

「考えたくはありませんが、囚われています。」
と答えます。

自分は、既成の考え方、感覚に縛られています。わかってはいるのですが、自分の肉体や精神の「容器」が苦しくなってしまう時があります。

でも、逃れることができない。

自分は、枠の中の自由でしか生きられない。平凡な人間です。

有限な時間、それなりに生きていけたらいいのに。

次、生まれ変わりなんてなくていいのです。

よくある話のネタに、「生まれ変わるなら、男と女、どっちがいい?」というのがありますが、

「人間である」というのが前提なのでしょう。

違う種であるなら、見える風景が全然違ってきますから。

鮭やペンギンやカマキリや象は、各々、雄と雌のあり方が、天と地の差があるでしょう。

こんなことを、つらつら考える自分は、面倒くさい人間です。

個人的には、人間に生まれ変わる以上、男でも女でも、一緒です。自我とか社会とか、考えざるを得ない以上、何かを背負わなければいけないのですから。

自分の性を突き詰めて考えるのをやめて、どれくらい経つでしょう。

突き詰めると、消えてなくなってしまいたくなるのです。健やかに生き残る為に、思考をストップさせている感じでしょうか。

こっそり言うと、来世があるとしたら、みみずになりたいです。

性差のないみみずに。

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