かれこれ8年前、
釧路に来たばかりの頃、
そばの味のない、
変な緑色のそばを出すそば屋ばかりの釧路市内で
私は
そばらしいそばを出すそば屋を探して
市内を徘徊していた。
ある時、
駅の建物の中にそば屋があったのを思い出して
行ってみた。
緑色でない普通のそばで、
普通にうまかった。
釧路に来て以来
緑色の妙なそばモドキしかなくて
そば食べに札幌に帰りたくなっていた私は
とっても嬉しかった。
夕方の6時半だった。
店内は私一人だけ。
夕食時なのに客は少ない。
そこに、
背中の丸い小さな婆ちゃんが
でっかい荷物を背負って一人、
よたよた店に入って来た。
店員のおばさんが婆ちゃんに言った。
「すいませんけど、
7時で店終わりなんですよね。
それまでに食べ終わりますか?」
怒。
耳を疑った。
なんじゃーこの店!!!!!((((゜'゜#)o=3
(しかし驚くなかれこれが釧路クォリティー。
この時私はまだ
釧路という土地柄を全然理解していなかった。
その後あちこちの飲食店で同じセリフを耳にした。
来るなら店開けてやってもいいよ、みたいな
殿様商売な雰囲気の飲食店多数。
客少なければ不定期に臨時休業、
天気悪ければ閉店繰り上げ、
客が来ると迷惑そうな仏頂面、
釧路に客商売というものは存在しない。)
その小さな婆ちゃん、
気を悪くする風もなく、
「カシワ。」
そして、
かしわそばを待たずに
荷物の中からおにぎりを取り出して、
食べ始めたであるよ。
驚。
・・・・・・絶句((((゜□゜;)
店も店だけど客も客。
味は悪くないんだけどね。
おそるべし釧路。