ぱんくず日記

日々の記録と自己分析。

さよなら、幸せにおなり

2017-04-12 22:38:31 | 日常
夜半映画を見始めて、いい加減明け方になってから睡沈した。
妖怪は嘔吐も下痢も再燃せずおとなしく寝ていた。
受診せずとも大丈夫な様子。

雨が降ったらしい。
雲が厚く、室内が暗い。

私が眼を覚ましてベッドの中でぐだぐだしていると妖怪は椅子に丸まったまま横目で話しかけて来た。
「まだ起きないのかい」
もうちょっとと言って10:00近くなってから起きた。
適当にあるものを食べて、今日一日は妖怪と別れを惜しむ事にした。
ネズミ釣りや猫じゃらし、ボール投げをして昼過ぎまで遊んだ後、
私がPCに向かってTwitterを開くとくっ付いて来た。
いつもなら所定の椅子の上に移動して頂くところだが、
今日は最後なのでPCの上に乗ってもいいよ・・
ぅがあ何してくれるの

やっぱり暖房の前の温かい椅子にお乗り。

椅子の上に座らせて額と額をくっつけて言い聞かせた。
今日でお別れだよ。
これから夕方になったら18:30に迎えが来る。
向こうに行ったら仲良くするんだよ。
今日からは大勢の人間達の足の間で身の置き所なく途方に暮れる事はないし、
誰もいない部屋で朝から晩まで孤独に人の帰りを待つ毎日もない。
お前が来るのを心待ちしている家族がいるんだよ。
幸せにおなり。
今まで楽しかった。
くたびれた時には心配して枕の横で頭をぞりぞり舐めてくれたり座っていると背中にぽんと手を置いて激励してくれた。
ありがとう。
幸せにおなり。
お前の幸せを主なる神に祈るよ。

一度外に出て天気を見た。
朝からずっとどんより曇っていた空が午後から晴れた。




普段付かず離れずの私が急にべたべたと構うので何か感じ取ったのか、
妖怪はぴったりくっついて離れなくなった。
 

そのまんま抱いて時計を見る。
あと30分だよ、あと15分だよ、あと3分だよ・・・と言っていると携帯に着信あり。

私が玄関に出て保護者の方からケージを受け取っている間に妖怪の姿が見えなくなった。
天井近い本棚の上で身を潜めていた。
抱き下ろすと今度はベッドの下に隠れて出て来なくなった。
迎えに来た保護者にはしばらく待って頂いた。

結局私が捕獲して嫌がる妖怪をケージに押し込めた。
大泣きして私を見上げ、抵抗する。
裏切られたと思っているに違いない。
ケージごと引き渡した。
待ち望んでいる里親宅に移送されて行った。

室内に掃除機をかけ、買い出しに出かける。
満月だ。


今頃、妖怪は激怒している事だろうな。
しかし、円満な家庭に順応出来る予感がする。
半月経過見てダメだったら戻されて来る可能性もあるが、大丈夫な気がする。
幸せにおなり。

・・・・・

保護者の方から行った先での写メと動画を頂いた。
わははははさっきのしおらしく甘えた妖怪は何処へ行った?
まるで大昔のディズニーアニメの狼みたいな顔で牙剥いて威嚇しているではないか(笑
いきなり環境を変えられて今は激怒しているけど、仲間が1匹いて仲良くしたそうにしているではないか。
何てかわいい仲間だ。
仲良くなれるよう祈るよ。

さよなら。
幸せにおなり。