早く起きても起きなくても眠い

枝の主日である。
そして、早番。

弁当には豚肉と野菜の炒め物とスーパーの惣菜の卯の花を入れた。

寒くて動くのが億劫だ。
太陽は、全く隠れている訳ではないのだが。

5:30に自宅を出てももう暗くないんだな。

・・・・・

珍しく平穏無事に、定時に仕事を終えた。
外は霰が降ってきりきり寒い。

バス待ちが寒くて耐え難いのでいつも乗る路線バスでないバスに乗って市の中心街に出た。
父の遺影の花が終わったので新しく買った。

あんまり寒いし早番で食べた昼食が早かったので、早めに夕食を食べて帰る事にした。
中心街の飲食店で午後に中休みをしていない珍しい居酒屋を見つけたので入ってみた。
観光客用御用達のぼったくり店にしてはウニ丼880円は安い。
どんなものだろう。
食べてみる。

うん。
ウニはごく普通だった。
それよりもウニ丼の向こう側にある掻き玉汁がふんわりして物凄くウマかった。
食後の番茶も、寒いので有り難い。

帰り道、薬店に寄ってドリンクゼリーなどを買った。
空は沈殿していた雲が風で掃き寄せられて行く。

一度自宅に戻って買ったものを置き、今度はスーパーに行く。
油と梅干しを買いに。

ほんの数分間のうちに空の様子が一変していた。
間もなく日没。
火事のように見える。

・・・・・

買い物をしている間にまた雲が重たく変わっていた。

薄雲に霞んだ月が現れた。
満月まであと2日。

薄雲のためにパステルで描いたみたいになった月。

眠い。
4:00前に起きたから仕方ないか。
早く起きても起きなくても眠い。