日本人が知らない台湾の英雄…東京都内

日本人が知らない台湾の英雄…東京都内
八田興吉という人物を知っている日本人は少ないと思われます。
私も台湾に行く機会があって始めて知った日本人の土木エンジニアです。
八田興吉は昭和初期に台湾総督府の水利土木技術者として活躍したのです。

現在の東京大学を卒業したのちに、台湾総督府（日本の植民地時代）に技術者として赴任しました。
台湾の嘉南平野（台湾の西面の中央付近の広大な荒れ地）は、灌漑整備がなく全く作物の育たない地域がありました。
この嘉南平野は、雨が降ると洪水になり、日照りが続くと砂漠状態になっていました。
その問題を解決するにあたり当時では、東アジア最大級のダム建設を行う必要ありました。
その設計立案、現場指揮にあったのが日本人の八田興吉だったのです。

八田興吉は、高価なコンクリートを極力少ない施工法を採用しました。
台湾の地元に在る、砂利と粘土を組み合わせた工法で、巨大ダム建築に成功したのです。
建築後80年を超えた現在でも「八田興吉ダム」は、そのダム機能を充分に発揮しています。

八田興吉は一日1000人を超える作業者を管理するにも、一人ひとりに気配りを欠かすことなく、誰からも尊敬されていたと云います。
東日本大震災の際は、台湾から一早く200億円余りもの寄付が寄せられました。
八田興吉の功績を知る台湾人の想い入れが強かったように思われます。
写真の八田興吉の銅像は、目線が低かったことを考慮して座った銅像が建立されています。

今日は都内の名医の治療を終え、一流企業の役員と意見交換を行う機会に恵まれました。
ホテルに戻り技術調査で解った人物が台湾の英雄となっている「八田興吉」です。
日本は台湾と相応の事を隣国、韓国にも行っているのですが、現政権が韓国民に告知しないのです。
名医と云われる人も、大経営者も目線が同じで「人格者」である事は共通しています。
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