家づくりでは冬暖かく、夏涼しく過ごしたいと誰もが思う事です。
そのため気密性が高く、断熱材を多く入れた高断熱、高密住宅性能が普及しました。
ところがその高気密、高断熱性能と反比例するように家の寿命が短くなるのです。
昔は100年寿命が当たり前の家屋が30年前後で壊されてしまうのです。
決して30年で家が朽ち果てるのでなく、住む人が叩き壊しているのが実情です。
無造作な断熱気密は、一気に性能劣化して住むに堪えなくなった結果とも云えます。
今日は本州で35度を超える猛暑日となり、世界遺産の岐阜県白川郷(写真)も内陸にあり、外気温が高くなっています。ところが白川郷の茅葺屋根の家に入れば涼しく感じます。
私は家づくりの研究で昔の家屋と人の暮らを調べた結果、茅葺屋根に行き着きました。
茅葺屋根は梅雨に大量の雨水を抱え、暑い夏にこの水分を蒸発させ家の中を涼しくします。真冬は屋根に抱えた雪の解けた水で乾燥を防ぎ、人の身体から体温を奪うのを防ぎます。
先人達は、高気密・高断熱にしないでも夏涼しく、冬暖かく過ごす匠を見出したのです。
茅葺屋根の家では、天井から吊った棒の先に鍋を下げてお湯を沸かし炊事をします。
家族は、囲炉裏端に卓袱台を持ち込み、薪が燃える赤い炎で顔を赤く染めながら飯を食い、勉強をし、親から薪運びを命令されます。
この囲炉裏端で叱られ、喧嘩し、仲直りの仕方を覚え、爺さん婆さんの昔話を聞き、父や母から自然の生活から躾けされ、家族が一緒に喜びや悲しみを分かち合ったのでしょう。
私達のファースの家は、先人達が培った茅葺(写真)の思想にいつまでも拘って行きます。
ファース工法の湿度管理の発想は、この茅葺屋根の家がルーツなのです。
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