エアコンには定格標準能力と云うのがあり、一定の要件に当てはまる状態での能力がエアコンの仕様書にAPFという数値で記載されています。
APF6とは、電気1kwで標準要件下6倍の場合、6kwの出力があると云う事です。
エアコンAPFは、冷房時と暖房時は若干異なりますが、ほぼ比例する場合が多いようです。
この標準要件とは、主に日本冷凍空調学会の定めを基準にしているようです。
暖房の場合、外気温0℃の時、7℃の室温を20℃まで上昇させる際のエネルギー消費効率、いわゆる成績係数とも云えそうです。
エネルギー消費効率は、一般的にJIS規格での成績係数を用いるようです。
私達は、このJIS規格のエネルギー消費効率4.0のエアコンから倍の8kwのエネルギーを取り出せるような工夫を行っております。
エアコンの機械的なメカニズムをいじくり回すのではなく、一般に市販されているエアコンを上手に使いこなす方法を編み出しています。
そもそもエアコンは稼働時の立ち上がりに多くのエネルギーを消費してしまいます。
室温が0℃の時に20℃までの上昇では、最初の10℃までに消費する電力が莫大なのです。
ファース工法の天井裏設置エアコンは、基本的に12月から3月まで連続稼働させます。
エアコンを付けっ放しと云うと途轍もない無駄に聞こえます。
しかしエアコンには、インバーター制御装置が付いております。
設定温度に近くなるとしだいに低稼働となってエネルギー消費効率を高めます。
さらに温度上昇すると自動的に電源が切れ、温度が下がると自動的稼働します。
昨今のエアコンは、このような自動制御が普通についているのです。
私達のファース工法では、このエアコンの潜在特性を家の性能に見合うようにセッティングしたに過ぎません。今日も独自の使用法を調査研究しておりました。