省エネ住宅を構築するためには、家の隙間をなくし、断熱材を厚くします。
いわゆる高気密・高断熱の家にすることになります。
この隙間のない家のキッチンでガスを燃焼させ、換気扇を稼働させても換気しません。
隙間が無ければ、空気が入って来ないため、換気扇が空回り状態になります。
昭和50年代の終わりころでしたが、自分の作ったいわゆる高気密高断熱のキッチンで燃やしたガスコンロの火力が弱くなり、近くの窓を少し開けると火力が蘇ります。
家の中が酸欠状態となってしまいます。窓を開ける気密住宅では意味がありません。
熱交換式換気扇が普及して来るまでには、それから相当の期間がありました。
真の省エネ住宅を構築するには、気密断熱であることが前提であり、それは燃焼ガス対策が大きな要素となります。私は、昭和60年に電力会社に燃焼ガスを出ない、家屋内で使用する機器をすべて電気で賄う仕組みづくりを相談に行きました。
それが現在のオール電化住宅の創設だったのだと思われます。
真冬にはマイナス20℃にもなる北海道です。
その分、高気密・高断熱化は進み、それに伴いオール電化住宅が一気に普及し始めました。
本州は、高気密・高断熱など必要ないとの意識が根強く、電化住宅に無関心でした。
本州でオール電化住宅を積極的にシステム的に導入したのは、東北電力秋田支店です。
東北電力秋田支店は、電気温水器オンリーだった深夜電力供給を見直す事になります。
その旗振り役がファース工法でありました。東北電力秋田支店は、電力会社の支店内でファース普及を行い、合わせて高気密・高断熱住宅を唱えたのです。
然るに本州での地域ファース会の第一号は、秋田ファース会だったのです。
今日は、その秋田ファース会の方々が功労者である東北電力秋田支店が先頭に立ち、ファース本部本社にご来社されました。私の左隣が一ノ関元部長、右隣が北現部長、そしてファース会長の丸甚建設さん、前会長の草薙さんと続きます。
御一行は会議室で研修後にファースの家モデルハウスやUA値0.3の専務宅を見学します。
毎日必ず更新・社長携帯の一言ブログ
ファース本部オフシャルサイト毎日更新