豊かさを求める 会長日誌

家づくりと言う事業を通じ、多くの人々の人間模様を綴ります。

潮流を見据えた企業経営…東京大崎~羽田空港~小松空港~福井

2008-11-18 23:51:18 | ファース本部
日本海沿いの小さな町で、絹糸を織り上げて染色する工場がありました。
その小さな町工場が、いまや日本を代表する世界的な技術力を有した企業になっています。
今日、訪問した福井県に本社を持つ「セーレン株式会社」と言う会社です。
日本の基幹産業であった繊維加工メーカーは、時代の波に翻弄され続けて参りました。

先端技術の過酷な競争、IT駆使の企業経営姿勢は、まさに時代の潮流だったのでしょう。
繊維業界でも潮流に付いて行けず多くの企業が淘汰されました。構造不況と言われる繊維業界の中でセーレンは、順調に業績を伸ばし世界のセーレンと言われるようになりました。

絹織物とその染色がセーレンの原点だったと言われます。
蚕(かいこ)と言う自然植物を食べて成長し、繭(まゆ)は、繊維を絡めて作ります。
その繊維を紡ぎにしたのが絹織物なのあり、自然の恵みを上手に活用する技術、技能、手法の中で様々な商品企画が為されたと言います。

あくまでも「絹」の活用が原点だったと言いますが、その開発過程で機材の研究、染色手法の研究、IT活用の研究、さらには絹糸を補充するための化学繊維の研究などと、様々な分野へと波及して行きます。

一気に数十万色の着色で染色する技術は、全世界の中でもセーレンの技術を上回るものが存在しないと言います。写真をご覧ください。美味しそうなパンが写っておりますが、これは、幅3メートル、高さ2メートルの染色した薄い布ですが、数十万色の配色が織り為ってこそ出来る、本物より美味しそうに見える写真なのです。

セーレンは、国産高級自動車のシートの50%を供給しており、他にエアーバック、人工血管、電磁波防御繊維、そして我々の住宅建材の防水不織布、遮熱シート、防水シートなどを生産しており、そのどれをとっても世界的な技術水準を持っており、しかも次世代にこそ、もっともっと使用されるだろうと思われる商品群ばかりです。

流行を見据えるのではなく、潮流をみての行動で、企業の発展を期す事が可能なのです。
ファース展開も潮流にのった住宅システムですが、自信と勇気を戴いた一日でした。
今日一日、大雨に見舞われた北陸、福井でしたが、明日は晴天の東京に戻ります。
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