迷走していた「たんなさん」のつぶやき

※個人の感想です・・・

源氏襖(げんじぶすま)の張り替え

2010年12月08日 | LIFE
源氏襖(げんじぶすま) とは、明かりを取るために障子が組み込まれた襖のことで、中央のものが源氏襖です。
画像中央が張り替えたものです。引き手の位置の都合上、本来廊下側にある面が室内側になっています。

源氏襖の張り替えはとても手間がかかります。
最初に中の障子を傷めないように外します。外し方は障子を上に持ち上げて、下の部分から引き出します。
次に額(中の黒い枠)を外し(周囲を木ネジで留めてあります)、最後に外側の桟(枠)を外します。
茶チリで下張りをし、襖紙を張ります。
襖紙を張る順序は、額を外した側を最後に張るようにしないと、額を入れる際に襖紙が剥がれてしまう恐れがあります。
そこまで完成したら、桟を取り付けます。
そして本来は額をつけてネジ止めしてからガラスと障子をはめるのですが、そこまでの技術力がないため、我が家ではネジ止めせずにガラスと障子をはめ込んだ額を最後に押し込んでいます(額を入れてからガラスと障子をはめ込もうとすると、額の幅が狭くなってしまい、ガラスと障子を入れることが出来なくなってしまうのです)。
には寸法の余裕がないので、襖を傷つけないようにするのに技術が入ります。
最後に引き手をつけ完成です。

この源氏襖は通常の襖より作業工程が多く、複雑で技術が必要です。
かなりの手間がかかるので挑戦することはお勧めしません。