まろの陽だまりブログ

顔が強面だから
せめて心だけでもやさしい
陽だまりのような人間でありたいと思います。

ヒットメーカーの死

2020年12月29日 | 日記
作詞家のなかにし礼が亡くなった。
最近は作詞家と言うより直木賞作家とイメージが強く
テレビ番組のコメンテーターでも活躍された。
スタイリストで格好よく一家言の持ち主でもあった。
いつ見ても颯爽としていた。


今年の歌謡界をふりかえると
いわゆる「ヒットメーカー」の死が相次いだ。
筒美京平、中村泰士、そして、なかにし礼。
いずれも数多くのヒット曲を手がけた作詞家・作曲家ばかりで
まさにその道の手練れたちだった。
相次ぐ死は偶然と言えば偶然だが必然の匂いも漂う。
若者を中心によく言えば個性的なシンガソングライターが持て囃され
プロの職人肌の作家性など見向きもされなくなった。
あくまでも素人感覚が市場の最優先で
そんな薄っぺらな時代にさっさとオサラバしたのかも知れない。
印象深いのはやはり代表曲の「石狩挽歌」だろうか。
北原ミレイという個性的な歌手と
浜圭介というセンスあふれる作曲家をパートナーに得て
作詞家の本領を発揮した演歌の名曲である。

   ♪ あれからニシンはどこへ行ったやら
   やぶれた網は 問いさし網か~

久しぶりにあの深く悲しい歌詞を味わいたくなった。