はやぶさ帰還す！

久しぶりに飛行機雲を見た。
というかジェット機雲と言った方がいいかも知れない。
今年は航空機業界にとっては散々の年だったし
いまも苦境は続いているが
久しぶりに見る飛行機雲はやはりいいものだった。

航空機業界は散々だったが
宇宙産業界（？）にとっては最高の年だった。
６年前に打ち上げた「はやぶさ２」が５２億万キロの旅を終え
ぶじオーストラリアの大地に帰って来たらしい。
と言われても科学オンチの私には何のことやらサッパリわからない。
宇宙航空研究開発機構（ＪＡＸＡ）の小惑星探査機で
直径４０センチあまりの小さなカプセルが長い長い宇宙の旅を終え
小惑星の未知の岩石や有機物を持ち帰って来るらしい。
と書いてみてもチンプンカンプンである。
関係者はやれ「生命の起源に迫る試料を」だの
やれ「玉手箱が舞い降りたようだ」だのと大騒ぎの興奮ぶり。
素人のオジサンにもその喜びぶりだけは伝わって来る。
例の学術会議問題でもわかるように
わが国は科学技術立国と言いながら地道な基礎研究軽んじて
宇宙開発関係の予算もスズメの涙の有り様だが
そんな日本に久々の朗報なのは間違いない。
このコロナ禍の閉塞感の中での快挙を素直に喜びたいと思う。