まろの陽だまりブログ

顔が強面だから
せめて心だけでもやさしい
陽だまりのような人間でありたいと思います。

新そばを食す

2020年12月01日 | 日記
外食は控えている。
仕事帰りの一杯も我慢している。
もちろんどこの店も感染対策はしているのだが
この年になると何があるかわからない。
お店には悪いと思いつつひたすら自重していたのだが・・・



そば屋の店先に「新そば入りました」の暖簾が
遠慮がちに揺れてるのを見つけた。
それを見たとたん迷いなくほとんど反射的に
店内に突進してしまっていた。
心より体の方が先に反応していたと言ってもいい。
それぐらい蕎麦好きなのである。
おもむろに出て来たのは白っぽい更科系ではなく
蕎麦がらも一緒に挽いた黒い田舎蕎麦だった。
私の大好物なのである。
プーンと蕎麦のいい香りが鼻腔をくすぐる。
ああ,シアワセ、この時期は新そばに限るなあと言いながら
ズルズル、ズルズル・・・
シアワセついでに熱燗まで頼んでしまった。
残念ながらこちらは新酒ではなかったが
ほろ酔いの至福のときであった。


12月です。

2020年12月01日 | 日記
12月になりました。
泣いても笑っても残り一か月です。
今年はやはり泣いた人が多かったのかも知れません。
とくに泣くことも笑うこともなく
オジサンは腹を立ててばかりいたような気がします。



ご近所の家の生垣で
まるまるとしたミカンが実っていました。
日ごとに色づきが鮮やかになって
そろそろ食べごろかも知れませんが手つかずで
なぜかほったらかしのままです。
芥川龍之介に「蜜柑」という小説がありましたよね。
心に鬱屈をかかえた作者が
列車の中で奉公先に出かける貧しい娘を
たまたま見かけると言うような短い小説でした。
やがて走り出した列車の窓から
その娘が見送りの子供たちに向かって
色鮮やかな蜜柑を放り投げるシーンがとても印象的でした。
作者はその鮮烈な光景にひととき癒されるのですが
蜜柑の黄色にはそんな魔法の力があるのかも知れません。



昨夜は冴え冴えとした満月でした。
月が半分だけ地球の影に入る「半影月食」だそうでしたが
見た目はとくに変わったところもなく
ちょっとガッカリでした。
でも、慌ただしい師走に見る満月の風情も格別で
あとひと月、あとひと月と
自分に言い聞かせるオジサンでした。(笑)