まろの陽だまりブログ

顔が強面だから
せめて心だけでもやさしい
陽だまりのような人間でありたいと思います。

まだまだ誕生日

2017年07月26日 | 日記

本日は私の誕生日です。
せっかくですから花火を上げてみました。
放浪の画家・山下清画伯の傑作「長岡の花火」です。
三年前の展覧会で購入したリトグラフです。

美しいですねえ。
これが「貼り絵」なんて信じられますか?
漆黒の夜空を彩る打ち上げ花火の圧倒的な臨場感。
会場を隙間なく埋め尽くした群衆の迫力。
何度見てもため息が出そうな色彩世界で見惚れてしますます。
私だけのささやかな誕生祝いです。

いい年こいて今さら誕生日なんて!
以前はそんなことを言って自虐的になっていましたが
今年からは考えを変えようと思います。
なんだかんだ言っても誕生日は特別な日な訳ですから
自分が元気で働けることをもっともっと感謝してもいいのではないか。
殊勝にもそんな心境になりました。
たかが誕生日、されど誕生日、まだまだ誕生日!
その方針で行きたいと思います。



昨日の大阪は天神祭りでした。
ニュースの映像をちらっと見ただけですが
大川の川面に映る花火もなかなか見ごたえがありました。
大阪時代は10年以上にもわたって
天神祭りの中継番組を担当して来ただけに思い入れも格別です。
美しい花火の映像をバックに
どんな音楽とナレーションをつけたらいいかを考えるのは
悩ましくも実に愉しい仕事でした。
そう言えば・・・大阪もずいぶん帰っていませんねえ。



たかが誕生日、されど誕生日、まだまだ誕生日。
とりあえず今日は健康に感謝しつつ
キンキンに冷えたビールで乾杯したいと思います。
あと何回、誕生日を迎えられるか・・・
あ、すぐそういうことを言うからダメなんですよねえ。〈笑〉


びっくらこいた書道展

2017年07月25日 | 日記

上野の森美術館で開催中の
話題の「書道展」に行って来ました。
美術館はよく行く行きますが
書道展というのはめったに行くことがありませんねえ。



墨痕鮮やかな書を想像していましたが
巨大な看板に描かれているのはアートと言うか
ほとんど象形文字!
石川九楊氏は日本を代表する前衛書道家だそうです。
一枚一枚の造形はとても面白いものの
うーん、これが「書」とはとても思えませんでした。



きっかけは新聞記事でした。
石川九楊さんは京都大学書道部の出身だそうです。
時は全共闘運動が華やかなりし頃。
ほとんどの仲間が書を捨てて時代に巻き込まれていく中
果たして「趣味の習字ごとき書が時代をつかむ表現となり得るのか」と
ひたすら自問自答しながら研鑽を積んできたと言います。
まさに気骨の書道家ですねえ。



そのこころざしやよし!
あの吉本隆明すら絶賛する書道家なのです。
どの芸術世界にも「前衛」を標榜する頭でっかちはいるもので
大抵はチンプンカンプンの自己満足ですが
この造形作品には不思議な「吸引力」のようなものがあって
まさに「格闘」を思わせます。


例えばこのタイトルポスター。
背景に描かれている細かい幾何学模様は実は文字で
なんと驚くなかれ「歎異抄」の全文とか。
知っていますか「歎異抄」?
親鸞の教えを綴った鎌倉時代の有名な仏教書ですが
もちろん私も読んだことはありません。



今回の書道展は
石川さんの作品1000点突破の記念でもあるとか。
一口に1000点と言っても
天井に届くような巨大な作品も多く
書道と言えば小学校の「お習字」ぐらいしか知らない
私のひ弱な想像力をぶっ飛ばすような迫力の作品ばかりでした。
石川九楊さんは言います。

  <書には筆を下ろす「決断」、筆を進める「持続」
   そして筆を上げる「断念」が必要だ。>

うーん、決断も持続も断念もない私には
やっぱり書道は向いていないのかも知れませんねえ。


こころの水やり

2017年07月24日 | 日記

バックネットの向うは入道雲。
夏空満開で文句のつけようがありません。
夏休みの子供たちがあちこちに出没して騒音指数100パーセント。
ホント、うるさくて文句の一つも言いたいです。



久しぶりの週休二日で
朝からひたすら寝てばかりいました。
人間、年を取ると寝れなくなるなどと言いますが
いやいや、その気になればなんぼでも寝れるものですねえ。〈笑〉
おかげさまで日頃の寝不足解消。
体調万全で何ごとか成さざらんという勢いです。



夏空も満開なら
サルスベリの花もみごとに満開です。
オレンジの花はノウゼンカズラでしょうかねえ。
こう暑い日が続くと
体も心もパサパサに乾燥して干からびてしまっています。
ザーッと一雨欲しいものですねえ。
そんなことを考えていたら詩人の茨木のり子さんの
お叱りの声が聞こえて来ました。

  ぱさぱさに乾いてゆく心を
  ひとのせいにはするな
  みずから水やりを怠っておいて

ハイ、おっしゃる通りです。
近頃は「暑い、暑い!」とボヤくばっかりで
肝心の水やりを忘れていました。
パサパサに乾ききった日盛りの地面に
サッーと打ち水をすると生き返った心地がしますよね。
まさに「慈雨」という感じがします。



公園のスーパーに
今年も「ミストシャワー」が登場しました。
噴き出し口に顔を近づけると
一瞬、汗かひいていくような気がしますね。
ただ、こういう文明の利器は
こころの「乾燥注意報」には効果がないかも知れません。
なんとかしなければ・・・

 駄目なことの一切を 時代のせいにはするな
 わずかに光る尊厳の放棄

 自分の感受性ぐらい 自分で守れ
 ばかものよ!

今日から月曜日です。
大いに反省して頑張りたいと思います。


カツオの宴

2017年07月23日 | 日記

スーパー猛暑の一夜
久しぶりに飲み仲間が銀座に集まった。
飲み仲間でもあるが同時に「Y談仲間」でもある。
今年初めての飲み会である。



みんなそれぞれに年を重ね
それぞれの事情を抱えながら頑張って生きている。
それを思うと涙を禁じ得ない。
ま、そんな湿っぽい雰囲気は微塵もなくて
宴が始まって5分もしない間にY談炸裂状態であった。
それにしてもよく喋り、よく笑い、よく飲んだ夏の夜であった。



場所は銀座のカツオ料理の店で
その名も「わらやき屋」という居酒屋だった。
旬のカツオを豪快にワラで炙って出すのが名物である。
いやあ、この年まで馬齢を重ねて来て
こんなに美味いカツオのたたきを食べたのは初めてだった。
分厚く切ったカツオの身は
香ばしい藁の香りをまとって絶品の味だった。
最近は食べものに感動することもめったにないのだが
これは本当にうまかった!
感動した!



誰もが喋り足らず
近くのパーラーに移動しての二次会。
名物のモンブランを頬張りながらさらに話に花が咲いた。
間もなく定年を迎えるTプロデューサー。
子供の進学に伴って静岡県浜松に引っ越したK子嬢も駆け付けて
自慢の笑顔の大盤振る舞いであった。



中央はヨットマンのマドンナY嬢。
左は子育てに派遣仕事にと大車輪で働くA子嬢。
そして、くたびれた放送作家と多士済々のメンバーである。〈笑〉
それにしても世知辛いこの世の中
利害関係も男女関係もなくてバカ話に興じることが出来るのは
なんとも素敵なことではないかと思いますねえ。
9月にはTプロデューサーの定年祝いまたで集まろうと
衆議一決して別れたのであった。


カブトムシがやって来た!

2017年07月22日 | 日記

カブトムシが出現した。
この夏、初めてのカブトムシである。
いつもの公園ではなく
都心のマンションの13階だからビックリしてしまった。



アルバイト先の西麻布のマンション。
住民の男性が「ちょっと、ちょっと」と手招きするので
何ごとかと思ってエレベーターに乗ると
13階の廊下に何やらモゾモゾと動き回る物体が・・・

 「ありゃあ、カブトムシ!」
 「でしょう!僕も最初は目を疑ったですよ」
 「いったいどこから・・・」
 「どこかから飛んできたんでしょうねえ」
 「角があるからオスですよねえ」
 「最初はグッタリしてたけど砂糖水をやったら元気になって」
 「へえ、凄いですねえ。飼うつもりですか?」
 「いやいや、しばらくはこうしておいてやろうかと」
 「そうですね。そのうちどこかに飛んでいくかも知れませんね」

マンションの周囲はビルと高速道路ばかりで
街路樹ぐらいしか緑はないのだが
いったいとどこから飛んできたのだろうか。



掃除をしていると、新たな闖入者を発見!
うーん、カブトムシはいいけどセミは苦手なんだよなあ。
そう言えばセミの声も聴こえ始めたから
これからますます増えてくるんだろうなあ・・・
へっぴり腰で箒でつつくと
パタパタと上空に飛んで行ってしまった。
ああ、よかった・・・〈笑〉



帰り際にもう一度のぞくと
カブトムシ君は依然として健在だった。
ひょっとしてこのまましばらく滞在するつもりなのだろうか。
駆除するわけにもいかず
といって持って帰って飼うわけにもいかず
ちょっと途方に暮れる。
だれか引き取ってくれる方はいませんかねえ?