まろの陽だまりブログ

顔が強面だから
せめて心だけでもやさしい
陽だまりのような人間でありたいと思います。

東電の体質を裁け!

2017年07月03日 | 日記

公園のシンボルである清掃工場です。
建設現場のように見えますが解体現場です。
20年以上のつとめを終えて
新しい清掃工場に生まれ変わろうとしています。



この工事現場の前を通るたび
私は福島第一原発の忌まわしい姿を連想してしまいます。
水素爆発によって建屋が破壊され
無残な姿になってなお放射をまき散らし続けるフクイチ。
廃炉に向けた解体工事どころか
未だに溶け落ちた炉心すら手が付けられない状態です。
人類の愚かさの象徴でしょうか。



新聞の小さなコラム記事に心を打たれました。
かつて福島第一原発の副所長だった増田哲将さん・80歳。
原発事故以来、事故発生は自らの責任と感じ
袈裟と錫杖を持った山伏姿で
東北の被災地で謝罪の鎮魂の行脚を続けていると言います。
増田さんがなぜ責任を感じるのか・・・
それは事故の原因が「東電の体質」にあるからです。
原発メーカーの言いなりになるだけで自分で考えようとしない体質。
効率化を追求するあまり安全性の確保をおろそかにする姿勢も同様でした。
事故発生を自宅のラジオで聞いたのはすでに退職後でしたが
ああ、体質は変わっていないと痛感したと言います。
在任中に何度も体質改善を求めたものの
自分の力不足だったと言うしかありませんでした。
以来、自らを「大罪の共犯者」断罪し、歩き続けていると言います。
結局、それも「自己満足」ではないかと思いつつ
東電にそういう人がいるということがやはり救いになったりします。



そのコラム記事が載った翌日。
東電経営陣の責任を問う裁判の初公判が始まりました。
当然のごとく、経営陣は謝罪を口にしながらも
自らの責任については認めず、堂々と「無罪」を主張しました。
同じ東電の経営者でも・・・と思いつつ
事故の予見は不可能だったのではなく
予見などしようとしない体質があったからではないのか!
と思わず新聞を怒鳴りつけてしまいました。