まろの陽だまりブログ

顔が強面だから
せめて心だけでもやさしい
陽だまりのような人間でありたいと思います。

雨がやんでくれない

2017年07月09日 | 日記

依然として九州北部の雨が止まない。
降り始めからの雨量はどこの観測地点も過去最高を記録し
被害も拡大の一途をたどっている。
いったいどれだけ降ったら気が済むのか!
自然を相手に腹を立ててみても仕方がないのだが・・・



地すべり、土砂崩れ、集落の孤立。
たっぷりと水分を含んだ山肌は容赦なく人家を押し流し
あっという間にのみ込んでいく。
犠牲者も行方不明者も日を追うに従って増えていく。
三年前の広島豪雨の時もそうだったが
大自然の前ではいかに人間が無力かという当たり前のこと
あらためて思い知るばかりである。
これだけ大量の雨が限られた地域に集中して降った原因は
気象学的にはさまざな角度から分析出来るだろうが
ニユースで被災地の痛ましい映像を見ながら
ふと思うことがあった。



大雨で流された流木が
まるで磨きをかけられたようなキレイな丸太になっている。
地滑りで地盤ごと崩れおちた大木が
ゴロゴロと川を流されている間に岩などにぶつかって
枝も表皮も削ぎ落とされてしまったのだろう。
この流木が家屋の壁を突き破り橋を破壊してしまう
いずれもスギやヒノキの針葉樹ばかりだ。
今さら言うまでもないことだが針葉樹の森は保水力が極めて弱い。
本来、森は針葉樹や広葉樹に雑木林などもあって
初めて健全に成長するものだが
価格の高いスギやヒノキばかりを植林した結果がコレである。
戦後、経済合理性を最優先して来た日本の宿命。
とまで言うつもりはないがやはり「人災」の側面もあるのではかろうか。
日田地方は全国でも有数の林業王国である。
しかし、ここにも森を守るべき後継者がいないという
深刻な現状がある。
ただでさえ地盤の脆い針葉樹の森に
その世話をする後継者がいないという厳しい現実が
今回の悲劇の遠因になっているのでは・・・



九州北部は今日も夜から雨だと言う。
場所によっては120ミリを超える大雨になると言う。
まったく神も仏もないものか・・・
とにもかくにも雨が止んでほしいと
願うような気持ちである。