まろの陽だまりブログ

顔が強面だから
せめて心だけでもやさしい
陽だまりのような人間でありたいと思います。

樹木希林の遺言

2019年01月29日 | 日記

広告を見て本を買うことはあまりないけれど
ちょっと「欲しいな」と思った。
もちろんご本人にそんなつもりはなかったとは思うが
彼女が芸能活動の折節に残した言葉の数々は
私たちや世の中に対する「遺言」ではなかったかと思うことがある。

もともと言葉の感覚には鋭い人だった。
何かのインタビューに答える時も「今度は何を言い出すのかな?」と
ハラハラするようなところがあった。
いい意味で人の期待を裏切るようなところがあった。
無類の毒舌家でもあった。
彼女の何気ない発言が物議を籠すことも多かったが
それを楽しんでいるようなところもあった。
なんのドキュメンタリー番組だったか忘れたけれど
彼女が自ら愛車を運転しながらロケ現場に出かけるシーンがあって
そのお歳で車を運転するのかと驚いた記憶がある。
運転手付きの高級車ではなく確かトヨタのレトロな車だった。
その可愛らしい車を颯爽と運転する姿がむカッコよく
ああ、樹木さんはこうやって自分のスタイルで生きているんだなあと
妙に感心した覚えがある。
さまざまな発言も、残した言葉の数々も
樹木さんの長い女優人生で培った美意識やこだわりを
ずべて体現しているのだと思う。
ちょっと読んでみたい本である。