目覚めれば空には満月でした。
帰って来た息子に起こされて初めて気がつきました。
一週間の疲れがなかなか抜けきらず
夕方近くにまたウトウトとしてしまったのです。
月明かりが凄かったです。
昨日、息子はセンター試験でした。
数えてみれば三度目のセンター試験です。
過去二回はいずれも合格ラインを突破していましたが
本番のピアノや歌の試験でひっかかってしまいました。
ピアノ小僧などと呼んでいた息子も二十歳になってしまいました。
つくづく親の責任を痛感しています。
過去二回の受験は経済的な事情や
周囲のすすめもあって教育系の国立大学を受験しました。
センター試験は合格ラインでも
うちの大学は演奏家は求めていないとも言われました。
二度目の受験でも試験は9割近く出来たのに
同じような理由から本番のピアノで落とされました。
試験官である教授とたまたま面識があったことが
間違いだったのかも知れません。
何も知らずに周囲の好意に引きずられた親の責任です。
あれほどピアノが好きだった息子が
ピアノに向かうのが怖いと言い出したこともありました。
三度目のセンター試験もいままでとほぼ変わらずの出来だったようです。
あとはひと月後のピアノ試験の本番を迎えるだけですが
今回は関係者のしがらみを断ち切り
志望大学も変えたので違った結果が出るかも知れません。
心からそう願っています。
高校の友人たちが揃って音大生となっている中
まだスタートラインにすら立っていない受験の二浪生は
大きく出遅れたようにも思いますが
長い人生ですからどうってことはありません。
この試練がきっと将来に生きてくるはずだと思っています。
平均的な出来を求める評価に負けず
もっともっと個性的に生きて行って欲しいと思いますねえ。