まろの陽だまりブログ

顔が強面だから
せめて心だけでもやさしい
陽だまりのような人間でありたいと思います。

荒川土手を歩く

2018年06月22日 | 日記

楽しみな昼休みである。
一時間しかないからモタモタしてる間はない。
超高速でお弁当をかきこむと
目の前に広がる荒川の土手を一気に駆け上がった。

緑なす荒川の土手である。
この「土手」という言葉が郷愁をそそる。
昔はあちこちに土手があって格好の遊び場だったが
護岸工事ですっかり姿を消してしまった。
河川敷に設けられているのはパブリックゴルフ場である。
よく整備されたグリーンが目にまぶしいほどだ。
並行してサイクリングロードも続いていて
ロードバイクで疾走する人、サイクリングの家族連れ、三輪車。
みんな思い思いに土手を楽しんでいる。
ここは東京都北区浮間町と板橋区舟渡町の合流地点。
対岸は埼玉県・川口市。
かつては渡し船で結ばれていたと言う。

土手で大の字になって寝ころぶ。
これはシロツメグサではなくアカツメグサだろうか。
草の匂いを思い切り吸い込んでみる。
遠くで電車の音が聴こえる。
埼京線だろうか、それとも京浜東北線だろうか。
ピーチクパーチクの鳥のさえずり聴きながらつい眠りこんでしまった。
モタモタしていられないと言いながら
30分近くも寝込んでしまって慌てて立ち上がる。

土手の反対側には私が働くマンション。
手前に見える得体の知れない建物は何の工場だろうか。
かつて富士山麓にオウム真理教の拠点があったが
あの「第一サティアン」に似ている。
ま、まさか・・・ねえ。

金網で覆われたフェンの向こうに
巨大なテトラポットのようなものが並んでいる。
川の浚渫などに使うのだろうか。
そう言えば荒川は昔から何度も洪水で氾濫を繰り返したらしい。

土手の一角にひときわ視界が広がる
広場のような場所があった。
これはひょっとしてヘリポートだろうか。
ヘリが来たらぜひ乗せて貰おうとしばらく待ってみたが
飛来するのはカラスばかりだった。
せっかくの「荒川土手散歩」だったが居眠りのおかげで
すっかり時間が無くなってしまった。
尻切れトンボのような結末でまことに申し訳ない。