まろの陽だまりブログ

顔が強面だから
せめて心だけでもやさしい
陽だまりのような人間でありたいと思います。

私、管理人です。

2018年01月20日 | 日記

私は管理人です。
とあるマンションの管理人です。
管理するのもされるのも大嫌いなこの私が
まさか管理人になるとはブラックユーモアのようです。

この小さな檻のような部屋で
日々、缶詰め状態で仕事をしております。
管理人はヒマな仕事の典型のように言われますが
いやいや、そんなことはありません。
宅急便や来客の応対、住民さんの問い合わせや苦情の処理。
マンション内の巡回に清掃、ゴミの処理。
今は清掃専門のスタッフがいますからかなり楽ですが
還暦を過ぎた身には結構大変です。

管理事務所の内部はこうなっています。
日報や管理報告書、苦情やトラブル処理記録など
結構、書き仕事も多いですねえ。
住民の人が出入りするエントランスの真ん前ですから
いつも人に見られているんですねえ。
うっかり欠伸をしたり鼻くそをほじったりしていると
たちまちクレームの対象になります。
昼休みは窓のブラインドを下ろしてお弁当をたべますが
それが唯一ホッとする時間でしょうか。
でも、時々、目を盗んで本を読んだり新聞を見たり
最近は図々しくなって来ました。

事務所内にはさまざまな機器が並んでいます。
警備関係のセンサー類がほとんどで
メカに弱い私はほとんどノータッチですが
先日、突然、火災警報が出たときは心臓が止まりそうでした。
まあ、誤作動でよかったですが
ホント、寿命が10年は縮まったような気がします。

数ある機器の中で・・・
一番、人間臭いのが防犯カメラですねえ。
とくにエレベーター内の人々の仕草や表情を見るのは
格好の「人間観察」ですねえ。
エレベーター内の鏡に向かって百面相をする子供たち。
しきりに髪型を気にするOL嬢。
顔のシミを見つけて大きくため息をつくオバチャン。
ついこの間、どこかで喧嘩でもしたのか
顔面が血だらけのオジサンが乗り込んで来たのでビックリ!
思わず警察に通報しようかと思いました。
その後、何事もないのでよくわかりませんが
無事だったのでしょうか。
防犯カメラはまさに人間ドラマの宝庫です。

100所帯以上が住む巨大マンションです。
それなのに管理人は私一人です。
地震や火災があったらどうしたらいいのか?
それだけの人たちの生命・財産を守る技量など私にはありません。
それを考えると夜も眠られません。
と言いつつ、昨日はつい居眠りをしてしまいました。