まろの陽だまりブログ

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せめて心だけでもやさしい
陽だまりのような人間でありたいと思います。

西麻布に永平寺があった!

2017年06月21日 | 日記

永平寺と言えば曹洞宗の大本山である。
雪深い北陸は福井県永平寺町に760有余年の法灯を点す。
鬱蒼たる杉林に囲まれた本堂では
今も300人近い修行僧たちが日夜きびしい修行に励んでいる。

ところ変わって港区西麻布の高台。
こんな東京のど真ん中にも永平寺があるとは驚きだった。
別院とあるから東京支店のようなものだろうか。
威風堂々たる山門である。

境内はとにかくただっ広い。
寺名は長谷寺〈ちょうこくじ〉専門僧堂と呼ぶらしい。
奈良や鎌倉の長谷寺とは兄弟に当たると言う。
正面が本堂、左に鐘楼堂、その奥に修行僧たちが集う僧堂がある。
これだけ広いとさぞかし固定資産税も・・・
と思ったが天下の宗教法人には無用の心配かも知れない。



曹洞宗の開祖・道元禅師である。
14歳で比叡山延暦寺に入り中国でも修業を積んだ名僧である。
悟りを開くにはひたすら座禅しかないと教えられた。
体の硬直で今や座禅さえ組めない私は
永遠に悟りを開けないまま死んでいくことなるだろう。



本来なら滝にでも打たれたかったが
せめて堕落して汚れ切った体を清めようと境内の手水舎へ。
真夏日だったので冷たい水が最高だった。
ついでに煙草を一本吸ったのですべては台無しだった。(涙)



境内の奥にはこれまた広大な墓地が広がる。
何度も言うようだがオシャレなビルが建ち並ぶ西麻布の真ん中に
これほどの規模の墓苑があるとは・・・
一区画いくらするんだろうと気になって仕方がなかった。
この中に画家の黒田清輝の墓があると聞いたが
残念ながら見つからなかった。



墓地のもっとも奥まったところには
なんと竹林まであった!
残念ながらタケノコはすでに伸びきって収穫不可能だったが
竹林を渡って来る風がなんとも涼やかで
しばし緑陰に憩う気分だった。



紫陽花の向うには六本木ヒルズ。
うーん、なかなかの一枚だなあと自画自賛。〈笑〉
昼休みの一時間ほどの散歩だったが
もう一度、雪深い真冬の永平寺を訪れてみたいと思った。