太田進研究室

太田進研究室の日々の出来事やその時に感じたことを記録していきます。また家庭での生活もつれづれに書いていきます.

関節モーメントを出すために

2012-05-09 | 研究室
 Optitrackの赤外線カメラ10台を用い、Venus3Dでマーカ座標と床反力計との同期まで可能となった。カメラは、赤外線の光量が、ViconやMac3Dと比較すると弱く、マーカの認識は少し悪い印象はある。ただ、カメラの台数も増えたので、十分であろう。それよりも全くワックスはかかっていないようであるが、赤外線で床で反射していることが問題であろう。これを解決することが、先決のようだ。床に絨毯を敷くなどの対処が必要だ。先に書いたように、マーカ座標は、算出できるがそこからどのようなアルゴリズムで関節角度や関節モーメントを出すかが問題である。昨日、首都大学東京の長谷先生に大学に寄って頂き、その相談をした。長谷先生の方で、プログラムを組んで頂け、どのようは方向性で算出するか有意義な話し合いができた。C言語でプログラミングをするとのことであるが、少しでもそれらの勉強をできる良いチャンスと考えている。

 さて、GW前に、Smart analyzerという解析ソフトのデモをしてもらった。イタリアのBTS社のソフトであるが、汎用性があり、Davisモデルなどのアルゴリズムも入っており、C3Dファイルを読み込める。Venus3Dのデータも読み込めることがわかり、今後の研究で役立ちそうである。何とか、お盆過ぎから本格的に始まる学部学生の研究までには、関節角度と関節モーメントの算出方法を確立しておきたい。

 2か月前に出したポールウォーキングのバイオメカニクスに関する論文がRejectされた。コメントを見ると、納得のいく内容で自分の論文の完成度が低く恥ずかしい感じがする。細部に関するコメントを頂いたので修正が比較的容易であった。また、気が付かなかったlimitationにも気が付いた。何とか修正ができたので、5月中旬までには、submitしたい。なお、rejectされたジャーナルはScandinavian Journal of Medicine & Science in Sportsでインパクトファクターは2.79、コメントには採択は30%以下と書いてあった。本研究内容は、昨年までの科研費で実施した研究である。採択されるまで投稿する。

 また、同様にポールウォーキングをデイサービスで実施した研究もまとめることができた。先の論文を投稿後、2か月ぐらいかけて作成していた。こちらも、ほぼ完成して先日英語の校正に出した。随分と英語を直され、本日その修正も終えた。こちらも5月中旬を目安にsubmitしたい。

 5月から7月は、財団などの研究助成が多くあり、申請するのであればこの時期である。2つほどの研究テーマで申請を考えている。

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