Kantele-Suomiho-Fuga

フィンランドと音楽(カンテレ、音楽療法)をキーワードに!

フィンランドのお墓

2006-06-15 19:41:16 | フィンランド
先年フィンランドの伯父さん(ホストファミリーのお母さんのお兄さん)が亡くなり、お墓参りをしたときの風景。私の大好きなAATOS、フィンランドへ行くと必ず会いに行った。病に倒れてからも皆が「もうすぐ日本からMIHOが会いにくるから待ってて」と励ましていたが、「会いたい、会いたい」と言いながらその2週間前の暑い夏の日、天に召された。

お葬儀には間に合わなかったのでお墓参りに。フィンランドの田舎では土葬、まだ墓石もない新しいお墓にキャンドルをささげた。




お墓は教会墓地にある。周囲のお墓はきれいに整えられ、季節のお花が飾られていた。




教会でもこんなにお花に囲まれていたAATOS。


サッカーで寝不足

2006-06-14 20:22:21 | つれづれ・・・
 ワールドカップが始まった。開催地はドイツだから7時間の時差がある。前回はリアルタイムでよかったが、ヨーロッパはこの7時間が結構くせもので、私も日本とフィンランドの連絡で悩む時間差(フィンランドはドイツ-1時間)。

夫と大学生の息子はサッカー大好き。さすがに夫はサッカー放映にあわせてはいないが、息子はピタリとあわせてほとんど昼夜逆転生活、夜中でも朝4時でも5時でも起きてテレビをみている。早起きの私は毎日4時半には起きているが、夜中から朝にかけての試合は私も寝不足気味、仕事にひびく・・・。息子は授業より大事みたいで、勝手に休講にしたり、きっと学校で寝ているに違いない。

さて初戦のオーストラリア戦。職場で100円予想をしたが、私は<0-2>で負けるとサラッと言ったら「非国民!」扱い。リハビリテーション科11人の部署で9人は「日本圧勝」、私ともう一人が「負ける」、でも彼女はいちおう1点はとれるかも・・・と<1-2>。まさか私も3点もとられるとは思わなかったし、その上日本の1点も実はジャッジミスといわれるとがっかり。

次のクロアチア戦、1敗同士が厳しい戦いを強いられる。サムライブルーの日本頑張って  サッカーファンにはおこられそうだけど、またあっさり「負けるかも・・・」に100円いれてしまった私。今回はちょっと気負いすぎているサムライジャパンを感じている。勝負の世界は厳しいけれど、もっともっとサッカーを楽しめたら勝てるのではないかしら、サッカーにかぎらずプロの世界とはそういうものと思っている。


フィンランドの民族衣装

2006-06-13 19:56:11 | フィンランド
南から北へと長いフィンランドの民族衣装は地域によって異なる。私の家族が住む地域の民族衣装はこれ。  



市販されていないのですべて着る人に合わせてのオーダーメイド、それもかなりの順番待ち。その一人に私も入っているのだが、一着ずつ生地を織る作業から始めるので何年先になるか・・・(もう随分待っているけど)。


こちらは北極圏・ラップランドのイナリに住む友人Virpiの民族衣装、一緒に旅行した靖子さんが着せてもらった。


音楽療法士のひとりごと-その4

2006-06-12 20:33:34 | 音楽療法
高齢者施設で仕事していると、思いがけない <お別れ> がある。

ひとつめは施設退所 介護老人保健施設は基本的には病院と家庭をつなぐ在宅復帰のためのリハビリ施設であるから、自宅に戻る方がある。それはとても喜ばしいこと! 先日も同僚のPT(理学療法士)が<退所前自宅訪問>をした。車椅子で生活できるスペース確保のため、家族は家を改築して迎える。玄関、居室、お風呂、トイレ、廊下、階段。「おめでとう!」と明るくさようならする瞬間。

ふたつめは同じ退所でも施設移動 現状はいちばん多い例。家族は「一度家を離れたら在宅復帰は無理」というのが本音で、お金で解決できる範囲だったらそれにこしたことはないという悲しい現実。でも介護は口でいうほど奇麗ごとではないから、それもよくわかる。老健(介護老人保健施設)めぐりの後、特養(特別養護老人施設)やグループホームへの入所が一般的。「新しい所でもたくさん歌ってね」と励ます音楽療法士の私。

そしてみっつめ、これがいちばんこたえる それは「お亡くなりになった」というお別れ。特に前日まで楽しく歌っていたのに「エッ!」という突然のお別れ、それはかなり動揺する。先週も<大動脈瘤破裂>でOさんが突然逝ってしまった。「オーイ先生、音楽クイズ考えたよ」「この歌いいね」「僕は英語が得意だから留学してた先生には英語で話すよ(私はフィンランド語ですが・・・)」「ごめん、ごめん。マージャンしてたから歌の会に遅れちゃって(エッー、ほんとはもう終わる時間だけどせっかくだからもう1曲サービスしちゃおうかな)」といつも楽しくお付き合いしていたデイケア利用者のOさん。どうぞ安らかにお眠りくださいとお祈りする。

サウナが大好き

2006-06-11 11:47:26 | フィンランド
フィンランドといえばサウナ、サウナといえばフィンランド・・・皆さんはどちら?

昨日「フィンランドのキーワードを3つ」といわれ <森・湖・サウナ> と即答したら、「サウナってフィンランドなの?」 と聞き返されがっかり。

SAUNA-サウナ はフィンランド語。2000年以上の歴史があり、社交の場として(裸のつきあい?)、疲れをとる癒しの場として(サウナの発端は一日の労働の汗を流し疲れをとる場)、もてなしの場として・・・、面白いのは出産の場としても使われていた。民謡でも「サトゥ(フィンランドに多い女の子の名)はサウナへ行った」「サウナのワルツ」などいくつもサウナの曲がある。ヘルシンキのナイトクラブにはサウナバーもある。



日本人の感覚でいったら  お風呂と同じかもしれない。サウナは蒸気によって身体の芯からあたたまる。お風呂大好きな私はもちろんサウナが大好き。フィンランドの田舎に住んでいる家族や友人たちはいつでもサウナでもてなしてくれる。また湖のほとりの別荘にも必ずサウナ小屋があり、夏はサウナから湖にそのままジャボーン! でも都会のマンションに住んでいる友人たちは週1のサウナの順番が回ってこないと入れないし、いつも泊めてもらう友人はサウナ嫌いだから順番もとっていない。

我が家のお風呂には暖房機能があり、蒸気こそでないが温風はでる。入浴10分前にスイッチを <強> にしておくと、まさに <にわかサウナ>、毎日お風呂でささやかなフィンランドしている。家族の「暑い、熱い! またフィンランド気分にしたネ」という迷惑もかえりみず・・・である。

今夜のために、サウナには欠かせないビヒタ(白樺の葉の束)をさがす



パスネットも積もれば鉛筆に?

2006-06-10 19:12:22 | フィンランド
昨日フィンランドの世界遺産・スオメンリンナのパスネットを紹介したが、その活用法についてのコメント。

使用済み切手(古切手)の活用法 (青い字をクリックするとその記事がみられます)について以前にご紹介したが、使用済みパスネットなどのプリペイドカードもアジアやアフリカの国々の開発援助ために有効活用されている。これはあまり知られていないらしい。

そんなわけで世界のパスネット収集家たちのために、私は日本的な柄や景色が綺麗なものを買うことにしている。文楽や歌舞伎、古い町並み、限定発売・・・。本当は5000円1枚のほうが使い勝手がいいが、パスネットは割引もないので1000円を5枚購入。今日の食事を満足にとれない人々、鉛筆1本を手に入れることができない子どもたち・・・に、私たちの日常のささやかな気持ちが協力につながる。

送り先:〒169-0051東京都新宿区西早稲田2-3-18-23 JOCS東京事務局 
TEL 03-3208-2418 

でもスオメンリンナのパスネットは <大事な宝物> として手元においてもいいかしら・・・

フィンランドの香り

2006-06-09 20:30:11 | フィンランド
友人からすてきな贈り物が届いた。中身は 東京都庭園美術館 で開催されている「北欧スタイリッシュデザイン フィンランド・アラビア窯」の図録 (うれしい  開催早々に行ったのに買わずに帰ってきた)と 「スオメンリンナのパスネット」




スオメンリンナはヘルシンキ湾に浮かぶ4つの島からなり、世界遺産になっている。フィンランドの南海岸を守る要塞として防御壁が張り巡らされた島、ヘルシンキのマーケット広場から遊覧船で15分。何度も戦争の舞台となった所だが、夏のいまごろの季節はカフェ、レストラン、クラフトショップがオープンし賑やかな場所である。

どちらも私のフィンランドコレクション棚におさまり、次のフィンランドグッズを入手するまで我が家の主役になりそう。

音楽療法と季節感-花壇

2006-06-08 22:28:36 | 音楽療法
音楽療法部屋(と愛をこめて呼ばれている)は以前中庭だったところを3分の2つぶしてできたお部屋+ウッドテラス、残る3分の1はお庭として残っている。こいのぼりの頃はつつじが満開だった。



これまでの中庭は鑑賞の場、室内から楽しんでいた。でも今回ウッドテラスができ、中庭は身近な存在となった。そこでお庭好きの音楽療法士は園芸療法ならぬガーデニングを思いつき、次々種をまき球根を植え・・・、そして利用者さんもスタッフも毎日優しい言葉をかけながらその成長を楽しみにしている。

<あさがお>


<ひまわり>


そのほかに<百日草><松葉ぼたん><夏咲きコスモス><お花の種30種類入り><おしろいばな><レインリリー> お花の季節が楽しみ

ヨイク

2006-06-07 23:22:27 | フィンランド
<ヨイク>をご存知かしら? フィンランドの北に住むサーメ民族の伝承音楽のひとつで、そのときの気分や感情を思うままに即興で歌う。たとえばアイヌのユーカラのようなもの。

フィンランドでもめったに接することのできない(多分CD以外ではむずかしい)ヨイクを東京で聴くことができる。私もフィンランド、それもラップランドでやっと手に入れたCDでしか聴いたことしかないヨイク。東京に住んでいるフィンランド人の友人も「これが生涯で2度目」だそうで、誘われて一緒に行くことにした。

北欧文化協会例会 日時:6月20日(火)18時半から  会場:京橋プラザ区民館(銀座)  詳細は北欧文化協会へ


パスポート

2006-06-06 22:02:19 | フィンランド
パスポートがきれた。息子が10歳になり久しぶりに <フィンランド> へでかけたときに取得したもの、あれから10年。スタンプをみるとこの10年間に行った国は <フィンランド> がほとんどで、数えたら1年に1.5回は行っている計算。スウェーデン、ノルウェー、エストニアは <フィンランド> のついでに寄った国、そのほかには昨秋の韓国が1回だけ。かなり偏っている? イエ、それだけ<フィンランドが大好き> な証拠!

思い立ったときにいつでも出かけられるようにと、早速パスポートの申請用紙をもらってきた。多分また<フィンランド> のスタンプばかりになりそう・・・。世界は広いのに!


サザエさん

2006-06-05 23:20:01 | つれづれ・・・
「サザエさん」が60年になるという。実は私は全巻揃えている大ファン、もう何十回と読破している。もの心ついてから『朝日新聞』のサザエさんを楽しみに読んでいた。庶民の日常が反映され、なるほどと共感することばかり・・・、今となってはほのぼの懐かしい時代なのかもしれない。

『朝日新聞 be土曜版』に<サザエさんをさがして>という連載があるが、そこで取り上げられる4コマは全部わかる。まだ生まれる前のことも多く時代背景はこんなだったのねと、これまた毎週楽しみにしている。

「漫画だから年取らなくていいね」という4コマがあるが、実年齢にしたら磯野家は何歳になるのかしら? 小学生のカツオはもう70過ぎのおじいさんってこと?

歌って機能回復-その1

2006-06-04 12:13:50 | 音楽療法

「音楽療法ってなにするの?」 とよく質問をいただく。音楽療法はもちろん音楽を使ってのセラピーであるが、一言で<音楽>といってもその手法はさまざま。

私は声楽出身なので、個別訓練の依頼は歌唱が多い。対象者には言語聴覚士(ST)の個別訓練を受けている人が6人いるが、病気の後遺症による失語症がみられ発声訓練や歌うことで声を取り戻したり、小声症状の回復を目指す。また音楽でいえばソルフェージュ(音の高低、長短、リズム、聞き取りと復唱など)的な訓練により、言葉の回復や獲得を目指す。時に歌詞の朗読も入る。

活性化、コミュニケーション能力の向上も大きな目標である。<カラオケ大好きだった歌を忘れたカナリア>さんには、音楽が精神的にいい効果をもたらすことが多い。

先月から新たに2人が訓練に入った。Yさんは言語訓練と並行して、音楽療法では発声とソルフェージュによる言語の回復(改善)が目標。低音の魅力がすてき! Mさんは<かつてはマイクとともに生きていたカナリア>さんで、「先生、また歌を歌いたくなったよ」と熱烈なプロポーズを受け開始。思いがけない病気とその後遺症に悩み引きこもりになっていたMさんのうれしい発言。理学療法士(PT)の歩行訓練のリズムに、私の提案で歌を入れたことがきっかけとなった。

おふたりとも60代前半の男性でやる気満々 YさんもMさんも「30分では訓練時間が短すぎる」と時間延長と回数増加を希望された。中身が濃く充実していて、私も楽しい

フィンランド情報ブログ発見!

2006-06-03 15:31:14 | フィンランド
フィンランド関係のブログはたくさんあり、限られた時間ではとても読みきれない。それでも面白いブログはないかといろいろ捜してみる。先日もポルヴォー大聖堂の火事 のその後はどうなったのかと検索していて、思わずフムフムと思うブログに行き当たった。

「これは情報通で面白い」と過去の記事を読み漁る。それは<ちばれ’s ぱぷぱた> こんなに詳しい人はどなた? とプロフィールをクリックすると・・・ フィンランド語の専門家・千葉庄寿さんのブログ。なあ~んだ、千葉さんだァ。でもさすが 千葉さんが東京大学大学院で言語学を勉強していた頃よくご一緒した。フィンランドの建築デザイナーを案内して江戸東京博物館へ、フィンランドのアメフトチーム(アイスホッケー選手は夏はアメフト選手になるって知ってた?)の取材、出世払いということで天丼をご馳走したこともあったっけ・・・。

現在は大学の助教授(ウーン、出世した!)で、最近こんな本も出版。



フィンランド語学習の本、専用のホームページでは穴埋めテストもある。是非挑戦を!

なおプロフィールで一緒に写っているのはフィンランドの知人のお子さんとか。「パパになっていたのね」というのは早とちりでした、念のため。

うれしい郵便物

2006-06-02 22:11:42 | カンテレ
今日は久しぶりに早めに仕事を終えて帰宅。マンションの入り口にあるポストを覗くと・・・、ワーイ フィンランドからの郵便。新しい 『KANTELE』 が届いた



夕食の支度もそこそこにサーッといち読(家族が早く帰宅しないことを願いながら?)。今回は15人のカンテレ奏者のそれぞれ違うカンテレによる、その名も   <Kantele Colours> というCDつき、ヤッター  先月来日した Eva Alkula や2年前に来日した Vilma Timonen の名前もある。もちろん大御所 Martti Pokela も自作の曲を演奏している。

興味深いのは1920年代のカンテレ演奏の様子。カレリア地方の結婚のお祝いのダンスの伴奏に弾いているらしい。カンテレ弾きは13弦のカンテレを古い習慣に従って10弦だけで弾いており、カンテレは机の上におき右手は・・・と詳しく説明している。さすがカンテレ雑誌! このフィルムはDVDになってフィンランド文学協会売店で25ユーロで入手できるとある。早速フィンランドの友人にメール。

この週末はのんびりできるから、おまけのCDを聴きながらじっくり楽しもう

フィンランドで教会が火事!

2006-06-01 15:56:15 | フィンランド
首都ヘルシンキから車で1時間、ポルヴォー(PORVOO)という古い街がある。当時支配していたスウェーデン王により14世紀に設立された街で、フィンランドでは2番目に古い。川沿いに並ぶ木造建築が印象的な街、ポルヴォー。




そのポルヴォーのシンボル、大聖堂が去る5月29日火事にあった。夜中のことで発見が遅れ屋根がすっぽり焼けてしまったそうである。




(写真は HELSINGIN SANOMAT の写真ページ  から)。

原因は放火。屋根は1200年代のもの、内部はフレスコ画もありこじんまり落ち着いた教会。古い財産は大丈夫だったのかしら・・・と心配したが、運よく内部は消失をまぬがれたとのこと。急いで復旧作業にとりかかり、2008年の早い時期にはまたもとの姿が見られそう。