平成29年1月30日(月)
市内の理容師で構成する「静岡県理容生活衛生同業組合」の支部定期総会にお声がけをいただき、出席してきました。
いわゆる床屋さんと呼ばれる理容師は、私達の生活の中で欠かすことのできない職業で、単に散髪するだけでなく地域情報を得る場所としても活用させていただいています。私が行きつけの近所の理容所では、店主の他に来客とのコミュニケーションも楽しく、約1時間の散髪作業はあっという間に過ぎてしまいます。
昔ながらの理容所がある一方、チェーン店が展開する「格安で早い」を売り物にした店舗も増えてきました。若い人には人気があるようですが、私の場合は、先に触れたようにコミュニケーションの場として価値観を重んじていますので、今後もこれまでの理容所に通い続けると思います。
ただ、どの職業も同じかもしれませんが後継者不足が深刻化しています。行きつけの理容所もご夫婦で経営されていますが、高齢化を迎え、夫婦の一方が体調を崩した時などは、一人での作業は大変そうです。先日は、嫁に行った娘さんが手伝いに来ていましたが、後継者ではないので理容技術がなく実作業はできません。
理容技術の資格を取得したとしても、客の満足度を上げるためには、長い経験を積む必要があり、どの職業分野でも同じような技術者・技能者の育成の課題があります。今日の総会でも、出席者は全般的に年配の方が多い様にも感じました。
今日の総会では、来賓のご挨拶をさせていただくことになっていたため、事前に業界の動向を調べてみました。
全国理容生活衛生同業者連合会では、10年ほど前から毎年、地球温暖化対策の一環として「クールビス・ヘアスタイル」を実施しています。
これは、「髪を1㎝短くして体感温度を1℃下げる」をキャッチフレーズとしたクールビズ向けヘアスタイルの写真を募集するもので、部門は「メンズ部門」「レディス部門」で、キッズとのコラボも大歓迎としています。夏の売れるヘアスタイルとなるよう、ファッション性と機能性に富んだスタイルを望むなど、理容業界の特徴が活かされたイベントです。しかし、10年も前から取り組みながらも私の認識不足なのでしょうか、初めて知りました。
また、昨年も各地で発生した地震などの自然災害において、避難所生活者の癒やしにもつながる「理容ボランティア」が評価され、今後に期待がかかります。私の行きつけの理容所もこれまでに介護施設などにボランティアで出かけています。その方達は、本来の仕事以外にも余興などで施設利用者達を喜ばせて差し上げたことも聞きました。
業界団体の動向はこのような総会などで知ることが多く、本業を通じて社会との多彩なつながりがあり、大変勉強になりました。私達も多眼的な視点で、業界団体の皆様を支援していかねばなりません。
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