令和5年9月20日(水)
9月18日は敬老の日でした。報道では高齢者に関連する記事が賑わせ、さらに高齢化が進んでいることが実感できました。
総務省が17日に発表した人口推計によると、65歳以上の高齢者は3623万人で、総人口に占める割合は前年から0.1ポイント増の29.1%で過去最高を更新し世界一となりました。
このうち、80歳以上は27万人増の1259万人で割合が10.1%と初めて10%を超えたとしています。一方で、65歳以上の女性は、前年と同じ2051万人(女性人口の32・1%)、男性は前年より1万人少ない1572万人(男性人口の26・0%)となり、男女を合わせた高齢者人口は、統計上比較できる1950年以降で初めて減少に転じました。
現在65歳を迎えているのは「団塊の世代」(47~49年生まれ)以後の世代で、比較的人口が少ないことが影響したと分析しています。
高齢化に伴う課題は、高齢者のみの世帯、単身で暮らす人も多く、生活のサポートがさらに重要となり、特に健康維持には気をつけなければなりません。住み慣れた地域において、医療や介護、生活支援などのサポートを実現する、地域包括ケアシステムの構築が急務となっています。
介護予防や健康維持のために、最近、「フレイル予防」という言葉を聞く機会が増えました。「フレイル」とは「虚弱」という意味で、介護の一歩手前の状況を言います。健康な状態と要介護の間にある状態で、そのままにしておくと要介護に進んでしまいます。そのための予防をしっかりやることが大切です。
「オーラル・フレイル予防」もあり、ちょっとした滑舌の悪さや食べこぼし、飲み物にむせるといった口のまわりのトラブルなど、これらは高齢期に体が弱っていく最も早期のサインであることがわかってきました。この不調を、「オーラル・フレイル(歯と口腔機能の低下)」と呼び早い段階での対応が大切です。県では定期的な歯科健診で歯と口のトラブルを早期に発見し、オーラル・フレイルを予防していつまでも健康な心身を保つことを推奨しています。
私も、身体全体の「フレイル予防」および歯科に特化した「オーラル・フレイル予防」については、その重要性から医師会や歯科医師会の皆さんと意見交換しながら、議会で取り上げています。
高齢者のための「フレイル予防」と考えがちですが、実は比較的若年層でも起こると言われており、まずは県が進める「健康寿命の延伸」のための、「食」、「運動」、「社会参加」を意識することで、「フレイル予防」に役立つはずです。私も対象者の1人として、取り組んでいきたいと思います。
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