GOVAP便り

プノンペンからモンドルキリに、その前はTAY NINH省--AN GING省--HCM市GO VAP

タイ、キャッサバ輸入停止

2012-02-09 22:05:46 | 経済

バンコク・ポスト紙によれば、タイ政府は公式にカンボジアのキャッサバ輸入停止を発表しました。2011年、カンボジアのキャッサバ輸出の大半はタイ向けでしたので、タイ政府による農民所得向上政策によってカンボジア農民の所得は(少なくとも5月までは)減少しそうです。

http://www.bangkokpost.com/business/economics/278251/smuggling-of-cassava-in-the-spotlight

タイは国境を通過するキャッサバ輸入を5月まで停止し、同時にモーゲージスキーム(担保融資制度)に輸入キャッサバの迂回使用を防止するためチャンタブリ県とサカエオ県のキャッサバ輸送を統制する、とBoonsong Teriyapirom商業相は述べた。



商業相はタイピオカ政策委員会によって通告された生キャッサバの輸送禁止に署名した。
同省はまた、政府の担保融資制度の利用を図る密輸を厳密に監視するため、軍や税関と調整をおこなった。

500以上のタピオカチップとタピオカ澱粉工場が参加し、担保融資制度を実行するための在庫確認が来週行われる。

プログラムは水曜日から開始されたが、わずか500トンのキャッサバが抵当されただけだった。4か月以上の間に1,000万トンが抵当されると考えられている。

農民は、政府にキャッサバを抵当するとキロ当り2.75バーツを得ることができる。市場価格は最近の1.90バーツから2.20~2.50バーツへと上昇することになる。

商業相はまた、国内交易部門と公共倉庫組織に抵当場所の設置を急ぐこと-特にナコン・ラチャシマ、カムハエン・ペット、ナコン・サワンの3県は合わせて7百万トンに達すると見込まれる-を指示した。

Boonsong商業相は、政府が各農民100トンから250トンへと抵当制度枠を引き上げたため、来週にはより多くのキャッサバが抵当されるだろうと予測している。

「我々は、キャッサバは米と異なり、目標を達成したいと思っている。キャッサバは数ヶ月間、地下に保つことができるためすぐに収穫する必要はない」と彼は指摘した。

7号線の町「スーン」Suong

2012-02-08 20:44:56 | 交通

7号線をコンポンチャムから東へ25kmほど進んだ処にスーンの町があります。国道沿いに店が並び賑やかなのでここで車を止めて休憩したことが何度かありました。ベトナムからサマットのゲートを越えて来た時はここで食事をして携帯電話のシムカードを買いました。

プノンペンからクラチェに向かう時にも此処で休憩し、運転しているカンボジア人に「何という町」と聞くと「スーン」と教えてくれたもののアルファベット表記はわからないとか。地方の町にはアルファベットでの表記が殆どないため「ここは何処」?と思うこと度々です。一緒にいたシンガポール人が「Suong、漢字だと『順』じゃないかな・・・」と書いてくれました。

国道7号を直進してもクラチェの町に着きますが、かなり大回りになるので、このスーンの町の先の道を左折すると「ショートカット」になるのだとか。



中国語がカンボジアの地名になることがあるのかどうか疑問にも思いますが、この町に限らず町には中国人の顔立ちをした人々が多いことも確かです。ここでカフェを探した時もなかなか見つからなかったのは、プノンペンにあるカフェとは違った店構えのカフェだったからで、プノンペンではベトナム風の低い椅子を並べた安いカフェがありますが、この町のカフェは食堂風でホットパンツ姿の若いウェイトレスの姿もありません。店員は全員愛想のない男性でした。

モンドルキリからの帰りにもこの町で休憩し、ジュース屋を探して市場に入って行きました。市場の回りにはミキサーを置いた店が必ずある、と思ったからですが見付からず、国道に戻ると3軒並んでいました。



店の中に見たことのない形の氷かき機が置いてありました。氷の塊を入れてスイッチを押すと素早くかき氷が出て来ます。隣の店にも同じタイプのものがありました。その次の隣では通常の氷かき機にモーターからベルトで回転させるタイプのものが使われていました。

どの店にも薪が積まれており、店の天井は真っ黒に煤け、煤の付いたクモの巣の残骸が垂れ下がったままてす。

薪は肉まんを蒸かすためで、店の前に車が止まり、ドライブスルーの如く客は乗車したまま肉まんを注文し、店の人が車に届けていました。

薪は豊富のようです。森を切り開き次々とゴムやキャッサバ畑にかえられているから・・・と見て来た風景を思い出し、自分勝手に解釈して納得しています。

屋外教室

2012-02-07 21:40:26 | 教育

76号線周辺に田圃はなく、最近になって林を開拓したキャッサバ畑が所々広がっています。クラチェ州スヌールからモンドルキリ州との州堺の間もそんな荒廃した雰囲気があります。荒廃を感じさせるのは切り倒された木々が朽ちて横たわっていたり、枯草が多い景色のためです。



あちこちで開墾した土地に残った木の切株を焼く煙が上がっていました。とてつもなく大きい切株もまだ新しいキャッサバ畑にはたくさんあるようです。



モンドルキリ州の人口は1998年から2008年の間に倍近くに急増しました。たぶん人口流入によるものだと思います。コーヒーやゴム、キャッサバ栽培が増えるということはその労働を担う人々が増えなければなりません。

国道沿い新しく建てられたような農家の木造家屋が点在していました。キャッサバは、2009年からのタイのコナカイガラムシ被害による生産減少を期に2010年2011年は大幅な価格上昇となり、ベトナムのキャッサバ需要も押し上げたと言われています。そのため森を切り開いて直ぐに栽培可能なキャッサバがこのベトナム国境に近い地で植えられるようになったのでは、と思います。



スプリンクラーを使ったキャッサバやゴムの苗栽培も行われていましたので井戸を掘れば水は確保できるのでしょう。携帯電話の中継アンテナ(らしき)ものが建つ付近で子供たちの姿が見えました。学校を初めとする公共施設はまだこの付近には何もありません。クメール寺院も人民党の事務所も。

クメール語を読む子供たちの声が聞こえたのでバイクを止め土手を下りてみました。まさかこれが学校ではないだろう、と思いつつ。しかしどうやら学校のようです。



教師にあいさつをして暫く見学させてもらいました。先生が見本を見せて黒板の文字を読んだ後、生徒がひとりづつ前に出て読み上げます。そして全員で復唱するのですが、残念ながら自分が聞き取れる単語は「メーリエンティバイ」(第3課)だけ。



ノートと鉛筆を持っている子もいましたが、多くはノート型の黒板にチョークでクメール文字の練習をしていました。




76号線の周辺

2012-02-06 18:59:17 | 交通

国道76号線はクラチェ州スヌールで7号線から分岐し、モンドルキリ州を北上してラタナキリ州の州都Ban Lorng近くまで伸びているようです。スヌールで1泊してからモンドルキリ州の州都サエン・モノウロムに向かうつもりでしたが、うっかりして通り過ぎてしまい、引き返すのは面倒なのでそのまま直進したところ途中で日が暮れ山の中では心細い思いをしました。

舗装された道路は快適で交通量も少ないのは有難いことですが、暗くなると視界は利かず初めての道で心配になりました。日が暮れると共に山の中を走ることになり空気も冷たくなり、民家の灯りも見えません。その代わり空の月と星は輝いて見えました。サエン・モノロウムの町(これが州都とは思えぬ規模ですが)に着き冷え切った身体で震えながら食事をしたのですが、店の子供は何故か丸裸。それを見て余計に寒さを感じてしまいました。

サエン・モノロウムまでは舗装路でしたが、翌朝出掛けるとその先は舗装は進んでいませんでした。乾期のため泥まみれになる心配はないものの4輪車が通りぬけた後の土埃には文字通り閉口させられました。ここでもレクサスやランドクルーザーが舗装路同様の速度で走っています。



アスファルトの舗装はされてなくてもロードローラーで固められている部分が多いため凸凹の区間は多くはありませんでした。



子供の頃日本で見たことのあるタイプとは違い、後輪はタイヤで、タイヤにはMade in Thailandと記されていました。



その向に置いてあったSHBAURA SD4043トラクター。道路工事用に使われているようです。これにもモンドルキリ州所有のラベルが付いていました。ひび割れたタイヤには日本語の文字が部分的に読み取れる程度。熱帯でタイヤのゴムの劣化は激しいようです。

政府高官の息子や娘はレクサスやレンジローバーを乗り回しているのに・・・などと日頃から思っているだけに、昼飯時に飯屋の近くをうろついている犬が邪魔に停めているレクサスのタイヤに放尿するのを見ると、ご褒美に食べてた肉を一切れ与えたい気にもなります。



イセキのトラクラーが故障してました。



手伝うこともできないくせに一人で修理をしていた少年に声を掛けました。燃料バルブをピコピコ押していました。間もなくエンジンが掛かり一安心。



キャッサバを満載したトラックはせいぜい40km/h程度の速度でしか走りません。ベトナム同様に重量単価の安い商品だけに積載量オーバーはかつての日本を遙かに超えるようです。90年代のベトナムでもハイバン峠の坂道では必ず故障中のトラックやバスを見ましたが、この日サーマット国境ゲート近くでは5台のトラックが故障して修理中でした。

見るからに走っていること自体が奇跡とも思える年代物のトラックです。タイヤもツルツルのようだし。

帰り道、コンポンチャム州メモットの畑からベトナム国境方向に入ってみました。農地分譲の看板などもあったので。が、20kmほど進んでも国境には出られず、民家の少ない荒廃地にキャッサバが少し植えられている土地でした。

諦めて帰りかけると女性3人乗りのバイクがパンクして立ち往生。これがわが身ならば声を掛けるぐらいはして貰いたいものだと思い、バイクを止めました。「誰かに電話すれば?」と身振りで示すと電話を取り出して「no money」。電話を貸して、これで一件落着と思い帰りかけたところが電話が鳴り続け、さっぱりクメール語は聞き取れないので仕方なく再び戻って3人を探しました。

で、結局2人の女性と赤ちゃん一人を乗せて走ることに。始めての3+1人乗りの経験でした。


AX1でモンドルキリ

2012-02-05 00:26:48 | 交通

以前展示会で買ったMONDULKIRI Coffeeを飲み終えてしまい、どうせ買うなら現地まで行って買おう、と思い立ちプノンペンを発ちました。

モンドルキリ州はベトナム国境に接する高原地帯でカンボジアの中では最も人口密度が低く2008年人口統計では1平方キロ当り4人の6万人。カンボジア全土では75人で、日本の北海道が65.9人。モンドルキリ州人口の8割が少数民族と言われてますが、1998年の人口統計からは州人口は倍増しているため、どうなんどろうか・・・とも思ってます。



山羊の親子がのんびり寝そべってたのでバイクを止めると学校の前でした。



学校というより保育園か幼稚園みたいなものだろうか、とも思いましたが。



鐘が鳴り休み時間で生徒が出て来ました。小中併設校のようです。物売りのオバサンは校庭に入って店広げるし、校門を出て向かいの店でお菓子を買う子もいました。



山の学校は雰囲気もかなり違ったものを感じます。子供だけでなく、犬も豚も「自由」に生きてる印象でした。この二匹、対等な関係なのか上下関係があるのか、知りたいところでしたが。



民家の庭の綿花(たぶん)が車が撒き散らす土埃を被っていました。



男の子が面白い格好をしてたので近寄って見ると大人のTシャツを着ていました。が本人もそれを恥ずかしく思っているのか姿を隠してしまいました。この子の弟のようでした。



電源コードを使った縄跳び。縄のようにはしならないためか一度跳ぶのがやっとの様子。



ズボンの上にスカートを重ねて着た女の子。



象が民家の庭に居ました。何年前かの統計でモンドルキリ州、その他の家畜:象74頭とか書いてありました。



州内には滝が幾つもあるようです。案内標識を幾つか見ましたが、立ち寄ったのはここ一つだけ。



店舗兼住宅の雑貨屋。町(州都とのイメージからは遠いものでした)の雑貨店でもベトナム製品が殆どでした。魚の缶詰、洗剤、インスタントラーメン、醤油等々。



プノンペンからバイクで来ている外国人とは二組出会いました。

カンボジア・VN貿易54%増

2012-02-03 21:13:53 | 経済

タイ政府の農業政策によってカンボジア農産物のタイへの輸出が減少した結果、ベトナムとの貿易量が増大したとのこと。しかし、カンボジアのベトナムとの輸入超過額も更に拡大し、12.75億ドルから19.71ドルへと54.6%の増加となってしまいました。(写真:バベット国境検問所)

http://www.phnompenhpost.com/index.php/2012013154230/Business/kingdom-trade-with-vietnam-climbs-54.html

     「Kingdom trade with Vietnam climbs 54%」-Tuesday, 31 January 2012

カンボジアの2011年ベトナム輸出は54.87%増加した。経済成長とタイの一時的なカンボジア輸入停止措置によってベトナムへの輸出が増大した。

ベトナム大使館の貿易促進室公式データによると、カンボジアとの2国間貿易は54.75%の成長を遂げ、2010年の18.28億ドルから2011年は28.29億ドルとなった。

カンボジアからベトナムへの輸出は、前年の2.77億ドルから2011年は4.29億ドル。ベトナムからの輸入は54.63%増で15.52億ドルから24億ドル。

商工省のChan Nore秘書官は、カンボジア政府は近隣国との直接的な国境貿易―特に国境検問所を通過する円滑な貿易促進を望んでいる、と述べている。



政府は輸出手続きを「ワンストップ窓口」とする方向で取り組んでいる。

Chan Noraは、また、近年のタイとの出来事が最近のカンボジア農産物の禁止と併せて東部へ目を向けさせ、カンボジアの輸出をベトナム経済へ向かわせることになった、と述べた。
「昨年、タイが購入を停止して以降ベトナムへの輸出は急激に上昇した。そして農民はベトナムに販売しなければならなかった」。

カンボジアのタイへの輸出は11月までに20%以上減少したとプノンペンポストは既にレポートしている。

ベトナム貿易オフィスのTran Tuは、2009-2010年の困難な時期の後、二国間の貿易は再び上昇している、と記した。
「これは、双方が二国間の貿易を促進する大きな努力-貿易見本市の開催、税制上の優遇措置の検討や国境貿易の奨励を含む多くの活動-を積み重ねて来たからである」と語っている。

輸入されるベトナム製品で最も多いのは水産品、衣服、履物、ガラス、鉄、コンピュータとスペアパーツ、運搬具、携帯電話である。

カンボジアの平均収入の上昇が、国内消費を拡大するためのより多くの輸入を必要としている、とTran Tuは言う。
「勿論、ベトナム製品はカンボジアの消費需要に適合することができるし、特に品質の高さを持っているからであり、また他よりもかなり安い」とも言った。

Chan Noraは、この意見に共鳴して「ベトナム製品は今や品質と価格のためにわれわれの消費者に人気が高い」と語っている。

メコンデルタでH5N1感染死

2012-02-02 14:44:27 | 社会

メコンデルタのキエンザン省とソクチャン省に住む二人が鳥インフルエンザH5N1に感染して死亡したことがベトナムのニュースサイトで伝えられました。また、カンボジアでも北部バンテアイ・ミンチャイ州の2歳の男子がH5N1ウィルスに感染し、18日シェムリアプの病院で死亡したとのこと。

http://tuoitre.vn/Chinh-tri-xa-hoi/Song-khoe/475657/Them-mot-truong-hop-tu-vong-do-cum-gia-cam.html

http://www.phnompenhpost.com/index.php/2012011954033/National-news/b-meanchey-boy-first-bird-flu-fatality-of-2012.html

ベトナムでの鳥インフルエンザの人間への感染による死亡はに20か月振りとのことです。農業省による1月の農業統計報告(たぶん1月15日締め)では、家禽類の感染は確認されていませんでした。そのため獣医局も「今年のテトは鶏肉を安心して食べられる」と発表していたようです。

メコンデルタでは、ティエンザン省ゴーコンタイ県で家禽への感染が確認され、ワクチン投与が行われています。

HCM市のパストゥール研究所とキエンザン省予防医療センターの発表によると、最初の病例はキエンザン省 Giồng Riềng県に住む18歳の青年で、ホウザン省でアヒルの世話をしていたが、家に帰ってから発病。1月16日にキエンザン省総合病院に入院。医療予防センターが採血してパストゥール研究所に検査依頼したところ、結果はH5N1ウィルス陽性だった。病人はキエンザン総合病院で1月16日の朝死亡したとのことです。



医療予防局によれば、A型ウィルス(H5N1)への今年初めての感染例で、医療予防局は既にカントー市医療局とキエンザン省医療局に感染の調査と各種予防・観察手段を強化するように指導するとともに、人間への感染を阻止するため各予防手段を手配した、とされています。

また、病気や死んだ家禽に対しては、捌いたり使用しないで、直ちに地区の行政に報告すること、、出所不明の家禽と製品の売買と運搬の禁止、調理の際の加熱を十分にすること、食事の前の石鹸での手洗い、発熱、咳、呼吸障害の症状がある時は診察と治療のため近くの医療機関に赴くことを強く呼びかけている、とのこと。

ソクチャン省Thạnh Trị県に住む26歳の女性は、1月23日発熱と咳の症状があり、Thanh Thiの病院に入院。
症状が回復しないため25日、ウィルス感染による肺炎が疑われバクリュウ総合病院に転院したが、28日に死亡しました。パストゥール研究所での検査の結果、H5N1ウィルスへの感染が確認されました。
感染調査によれば、患者は家の近くで病気の鶏を捌いて食べた、とのことです。

食べたのが死亡したこの女性一人だったのかどうかは記事には書いてありませんでした。一人で一羽食べ尽したとは思い難いのですが。

弾むゴム輸出2011年

2012-02-01 16:33:37 | 経済

カンボジアの2011年天然ゴム輸出は前年比数量で55%増の46,727トン、金額では132%の2億9百万ドルと大きく飛び跳ねたようです。

http://www.phnompenhpost.com/index.php/2012012354084/Business/2011-rubber-prices-surge-132-per-cent-on-demand.html

日本の自動車生産は震災とタイの洪水の影響で生産台数を減らしたようですが、2011年の世界自動車生産は前年比4.1%ほどの増加となったようです。天然ゴムの需要と価格は自動車生産の影響が大きいと言われてます。

ベトナムの天然ゴム輸出も金額で対前年比35.4%増の32.3億ドル、数量は4.4%増の81.6万トンと発表されています。金額でカンボジアの15.4倍、数量は17.5倍の規模。ベトナムのゴム輸出はタイ、インドネシア、マレーシアに次ぐ規模で、マレーシアとの差は年々縮小。

お陰でベトナムの天然ゴム生産各社は好決算の様子。株価は昨年一年大きく下落したものの、会社は前年を倍する利益を稼ぎ出し、カンボジアやラオスへの投資を増やしているようす。
http://vneconomy.vn/2011112307433641P0C7/trc-dau-tu-7600-ha-cao-su-o-campuchia.htm

ゴム製品で思いつくのはベトナム語で[Bao cao su]と呼ばれるものがあります。プノンペンでは「No.1」という商品名の大きな看板があり、当初何の宣伝なのかわかりませんでした。
ビエンホア工業団地に岡本理研ゴムの工場があり、ビンユン省にはクムホ・タイヤの工場があるのもゴムの生産地に近いからかと思っていました。

しかし、ブリジストンは北部ベトナムのハイフォンに乗用車用ラジアルタイヤの新工場を建設するとのこと。
http://www.bridgestone.co.jp/corporate/news/2011121502.html

トヨタやホンダの工場もハノイ近郊だし、中国に近いからでしょうか。それにしても工場の敷地面積102万㎡=102ヘクタールという広さには驚きました。ミーフック工業団地3のクモホタイヤ工場敷地も広く、タイヤ生産工場というのは広い敷地が必要なんでしょうけど。内心、クムホ工場の相次ぐ不祥事というか労使関係の複雑さもこの敷地の広さも影響しているのでは?などと勘ぐっています。



http://dudoankinhte.wordpress.com/2012/01/24/cong-ti-kumho-thu-ti%E1%BB%81n-ti%E1%BA%BFt-ki%E1%BB%87m-ngan-hang-ep-bu%E1%BB%99c-cong-nhan-ngheo/

http://tuoitre.vn/Chinh-tri-xa-hoi/Phap-luat/451626/Bat-15-doi-tuong-trong-duong-day-trom-lop-xe-quy-mo-lon.html

ベトナムのタイニン省からカンボジアやラオスとの国境沿いに北上する地域、恐らくかつては権力支配の及ばぬ森林地帯だったのだと思います。今やその国境を跨いでゴムが植えられ、世界の工場中国のタイヤ生産を支える時代になっているようです。

東南アジアでのゴム栽培はイギリスが南米アマゾンから種を持ち帰りスリランカに植えたのがその始まりだそうです。インドシナにゴムを持ち込んだのはフランスのようですが、東南アジアのゴム栽培で今現在最も利益を得ているのは何処の国なのでしょうか?
野生動物保護区の原生林をも90年リースで土地使用権を外資企業に与えてしまう状況も生まれているとのこと。