GOVAP便り

プノンペンからモンドルキリに、その前はTAY NINH省--AN GING省--HCM市GO VAP

カンボジアへのゴム投資急増

2012-02-25 07:52:47 | 農業・食品

世界的な需要増加によってカンボジアのゴムプランテーションへの投資は2011年は前年比255%増大した。

CDC(カンボジア開発会議)の資料によるとこの分野の昨年のカンボジアへの投資は、20件6億7,500万ドルの新プロジェクトとなっている。2010年は9件、1億9,000万ドルだった。

カンボジアは東南アジアにおける最後のゴム植林地の一つである。

主要な投資は増大したアジア諸国からであり、世界的なゴム需要増大、とりわけタイや工業の需要増によるものである。

「投資家は、安定した市場を持っていない他の農産物よりもゴム生産の方が高い利益をもたらす可能性を見ているからだと私は思う」と, カンボジア・ゴム総局のLy Phalla局長は語った。

2011年のゴム投資政府の2015年栽培目標を約6万ヘクタール上回った、とカンボジア・ゴム協会のMak Kim Hong会長は述べている。
政府は2015年に15万ヘクタールのゴムプランテーションを目標としていた。昨年それは既に21万ヘクタールになった。

商業省の資料によると昨年のゴム輸出は、46,727トン、2億90万ドルで、2010年の30,040トン、8,680万ドルから急増している。

主要な投資はベトナム、中国、韓国、マレーシアからである、とMak Kim Hong会長は明らかにした。

約50%のプランテーションはモンドルキリ、ラタナキリ、コンポントム、クラチェ州にある国有地の土地使用権である。

カンボジアのゴム・プランテーションは、これまでも繰り返し立ち退き抗争と環境破壊非難の中心となって来た。

コンポンチャムでは11月にゴム企業が土地使用権を認可されて3,000名以上の村民が立ち退きに直面した。

住民らは立ち退き補償額として一家族につき600ドルの提示を受けた。

http://www.phnompenhpost.com/index.php/2012022254647/Business/rubber-investments-in-kingdom-jump-255.html



プノンペン・ポストに掲載された「ゴムの種を集めるプランテーション労働者」の写真。

ベトナムでも国内のゴム栽培面積は昨年、11.4%増の83.4万ヘクタールとなりましたが、ゴム会社の投資の重点はカンボジアとラオスに移行しているようです。