タイ政府の農業政策によってカンボジア農産物のタイへの輸出が減少した結果、ベトナムとの貿易量が増大したとのこと。しかし、カンボジアのベトナムとの輸入超過額も更に拡大し、12.75億ドルから19.71ドルへと54.6%の増加となってしまいました。(写真:バベット国境検問所)
http://www.phnompenhpost.com/index.php/2012013154230/Business/kingdom-trade-with-vietnam-climbs-54.html
「Kingdom trade with Vietnam climbs 54%」-Tuesday, 31 January 2012
カンボジアの2011年ベトナム輸出は54.87%増加した。経済成長とタイの一時的なカンボジア輸入停止措置によってベトナムへの輸出が増大した。
ベトナム大使館の貿易促進室公式データによると、カンボジアとの2国間貿易は54.75%の成長を遂げ、2010年の18.28億ドルから2011年は28.29億ドルとなった。
カンボジアからベトナムへの輸出は、前年の2.77億ドルから2011年は4.29億ドル。ベトナムからの輸入は54.63%増で15.52億ドルから24億ドル。
商工省のChan Nore秘書官は、カンボジア政府は近隣国との直接的な国境貿易―特に国境検問所を通過する円滑な貿易促進を望んでいる、と述べている。
政府は輸出手続きを「ワンストップ窓口」とする方向で取り組んでいる。
Chan Noraは、また、近年のタイとの出来事が最近のカンボジア農産物の禁止と併せて東部へ目を向けさせ、カンボジアの輸出をベトナム経済へ向かわせることになった、と述べた。
「昨年、タイが購入を停止して以降ベトナムへの輸出は急激に上昇した。そして農民はベトナムに販売しなければならなかった」。
カンボジアのタイへの輸出は11月までに20%以上減少したとプノンペンポストは既にレポートしている。
ベトナム貿易オフィスのTran Tuは、2009-2010年の困難な時期の後、二国間の貿易は再び上昇している、と記した。
「これは、双方が二国間の貿易を促進する大きな努力-貿易見本市の開催、税制上の優遇措置の検討や国境貿易の奨励を含む多くの活動-を積み重ねて来たからである」と語っている。
輸入されるベトナム製品で最も多いのは水産品、衣服、履物、ガラス、鉄、コンピュータとスペアパーツ、運搬具、携帯電話である。
カンボジアの平均収入の上昇が、国内消費を拡大するためのより多くの輸入を必要としている、とTran Tuは言う。
「勿論、ベトナム製品はカンボジアの消費需要に適合することができるし、特に品質の高さを持っているからであり、また他よりもかなり安い」とも言った。
Chan Noraは、この意見に共鳴して「ベトナム製品は今や品質と価格のためにわれわれの消費者に人気が高い」と語っている。