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コンポンチャムの縫製工場でも争議

2012-02-26 00:34:44 | 社会

コンポンチャムの縫製労働者は抗議行動の4日目、約2,000名が国道7号線を一時的に閉鎖した後、工場の窓ガラスを投石で粉々に打ち砕くなど手が付けられなくなった。

労働者たちは、国道を午前9時に約10分間閉鎖した後、コンポンチャム州コンポンシアム地区マンハッタン工業団地のメドテクス(カンボジア)工場前に10時30分集結し、石を投げ始めた。

約90分後、会社が労働者代表と話し合いに応じることに同意した後で労働者がポスト紙に語った。

勤続10年以上になるChan Nary(36才)が言うには、中国人スタッフが建物から彼らに向かって怒鳴り、怒った労働者が石を拾いそのスタッフに投げつけた。

一人の警官が頭部に軽い傷を負った。

投石が窓を砕き、そして重々しい警察官の存在は、今週スバイリエン州バベット町の工場で起きた乱射事件のシーンの影を帯びていた。

しかし、警察と軍警察400名が展開したにも拘わらず、彼らは抗議行動に立ち向かうことを拒否した。

彼らは銃や電気警棒、楯を持っていなかった、と何人かが記者に語った。



匿名で語った一人の警官は、彼らの上司は「バベット町の事件のように労働者を危険にさらすような武器や警棒の使用をしないように指示した」と明らかにした。

月曜日、Kaowayスポーツ社の工場で6,000名の強固な抵抗が展開される中で、目撃者によればカーキ色の警官の制服を着た人間に三人が撃たれた。

当局は加害者を特定したと発表したが、逮捕については伝えられていない。

コンポンチャムの労働者は昨日、12項の要求実現のために抵抗を続けた。

月曜日には会社に対して複数の仲裁委員会が裁定した5つの要求を受け入れるように促した。

労働組合、労働省当局及び会社の交渉で、会社側は仲裁委員会の裁定した2つの要求とリストの3番目にある労働者の不満について同意した、と労働組合の代表は火曜日、ポスト紙に語った。

労働者側は昨日、交渉を継続するため仕事に戻るようとの仲裁委員会の水曜日の要求を無視した。

労働組合代表、労働省当局、州軍事警察、地方当局と会社オーナー(電話で参加)の話し合いで、会社は予告なしに解雇された労働者には48時間以内に、労働契約の終結した労働者には10日以内に賃金とその他給付額の残金を支払うことに同意した。

工場の事務管理副責任者Sam Seyhaは、労働者たちは会社の要求を満たすために月曜日は工場に戻るべきだと述べた。

「労働者は誤って会社の財産を破壊した」とし、損害に対して訴訟を起こすかどうかはオーナーが決断するだろう、と言った。
「工場のオーナーはとても恐れていたため交渉には敢えて参加せず、電話で対応した」

労働省紛争解決局のKhiev Savuth副局長は、労働組合や労働者との交渉は来週も継続されるだろう、と語った。

http://www.phnompenhpost.com/index.php/2012022454711/National-news/workers-attack-factory.html
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カンボジアの労働法をまだ読んだことはありませんし、争議の全容もこの記事だけでは分かりません。しかし、記事には「予告なしの解雇」が行われたとあり、ベトナムの労働法と比べると労働者の身分についてはかなり労働者側に不利なものとしてあるように感じられます。ベトナムの労働法では労働契約が期限付きであっても期間終了前1か月に会社が継続しない旨伝え、労働者との合意がなければ自動更新される、という内容だったと記憶します。