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記録的な世界コメ備蓄

2012-02-22 15:28:00 | 農業・食品

アメリカ農務省の2012年コメ需給報告とブルームバーグのレポートについてベトナムのCafeFが記事を載せていました。

       「Dự trữ gạo cao nhất 1 thập kỷ đang áp lực lên giá」

コメ価格は昨年11月から現在までに15%下落し、供給量の増える今から6月までの間には更に11%下がる可能性がある。
世界のコメ備蓄は増加しており、記録的な生産量とここ3年間で初めて輸入が減少したことにより備蓄量は約10年で最高の数値となる見通し。

アメリカ農務省(USDA)の報告によればコメ備蓄は3%増え年内に1億10万トンに達し、2003年以来最大となる。ブルームバーグの考察によるとその中でタイ100%B輸出米は現在の価格から今年上半期は11%下落し500ドル/トンになると予想されている。

3年来の高値だった昨年11月から現在は15%下落しており、これは世界最大の輸出国タイが4か月間コメの担保融資制度による買い上げを予想よりも少なくしていた間に、世界第2位のコメ生産量のインドが輸出禁止を解除したことによる。年初より3.4%下落した100%B米は現在563ドル/トン前後となっている。

USDAは世界のコメ生産量は今年2.6%増の4億6,275万トン、輸入は減少し3,012万トンになると予想している。インドは1960年以来となる1億200万トンの生産を記録し約650万トンを輸出するものと考えられている。
中国も今年は2.6%増の生産で1億4,050万トンとなる。

ミャンマーのコメ輸出は今年倍増の150万トンを展望し、これは世界第6位のコメ輸出国となり、また50年来のことである。
ベトナムの昨年のコメ輸出は710万トンになり、今年は734万トンが予想される。

2010年に世界第1位のコメ輸入国だったフィリピンは、2008/09年には280万トンを輸入したが、今年は50万トンに減少し、2013年には10万トン、2014年には自給を実現する予定であると明らかにしている。3年来のコメ価格の高騰はこの地の農民を刺激し栽培面積を拡大している。

食糧供給の増大は世界のインフレ率の低下を助け、昨年は3.6%、今年は2.6%押し下げるとブルームバーグの考察は結論付けている。

USDAの報告はまた、コメ価格は輸出活動が困難に直面するため、大豆、トウモロコシ、小麦などの穀物が上昇する中でコメ価格は一層の下落圧力を受ける、と指摘している。
国際穀物穀物協会は、5大コメ輸出国の備蓄が今期3,190万トンを記録するだろうと予測している。

http://cafef.vn/20120221042045425CA52/du-tru-gao-cao-nhat-1-thap-ky-dang-ap-luc-len-gia.chn