常識について思うこと

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世界一周旅行!?

2008年09月19日 | 日本

世界一周旅行に行ってきました。というのは冗談で、ちょっと鬼怒川まで足を伸ばして、私のお気に入りスポットである東武ワールドスクエアに行ってきました。意外とこの施設について、ご存じない方も多いようなので、ごく簡単に紹介しておくと、日本を含めた世界中の有名な建築物が、25分の1スケールで再現されて集まっているところです。 同施設のカタログの副題には、「世界建築博物館」と書かれていますが、まさにそんな感じで、世界中の建築物が所狭しと展示されており、ヨーロッパの建築物の向こう側にマンハッタンが見えてしまったりするところも、この施設の面白みのひとつです。


ニューヨーク


 ウェストミンスター寺院

姫路城


薬師寺

しかし、これらの展示物を単に模型として上から眺めるのでは、もったいないような気がしてなりません。ちょっと視点を変えて下から眺めてみたりすると、何だか本当にその場所に行ったような錯覚に陥ります。文字通り、視点を変えて見るだけで、「単なる模型」が「単なる模型」に見えないところが、この施設の楽しみ方のような気がするのです。


交通事故現場


ピラミッド

雲崗の石窟

景福宮

二条城

夏祭りの風景

円覚寺

田園風景

サクレクール寺院

こうした展示物が、まるで本物のように見えるのは、単に建築物だけではなく、人間や乗り物までをも含めて、再現しているところにあるように思います。

以下の写真群は、ひとつの展示物を上から何となく撮影したもの(上段)と、視点を落として撮影したもの(下段)とを比較したものです。上段のような視点から眺めるだけなら、何となく通り過ぎて終わってしまう感覚が伝わるでしょうか。一方、下段の写真は視線を地面スレスレにして、まるでその世界に入ったかのような視点から眺めたものです。


↓ 

サン・ピエトロ大聖堂



バルセロナ大聖堂
 


マスジット・イ・シャー



アーナンダ寺院
 


故宮

 


唐招提寺

 


駅前の風景
 


道後温泉
 


アンコール・ワット

こうして眺め始めると、時間はいくらあっても足りません。例えば、視点を右から左、左から右、手前から奥、奥から手前と動かすだけで、まったく違った風景が見えますし、それを通じて、その場所に行ったような擬似的な体験をするのです。

これを展示されている世界中の建築物毎にやっていると、ものすごい時間がかかってしまいます。そして、終わった頃には、まるで世界一周旅行に行ってきたような感覚になってしまうのです。そういう意味で、冒頭の「世界一周旅行に行ってきました」というのは、意外と正直な気持ちかもしれません。

ただ同時に、ひとつ残念に思ったことは、この施設をもっと日本の観光産業のなかで、活かせないかということでした。この施設に展示されている作品の精巧さや細やかさは、本当に素晴らしいものがあると思います。こうした感性は、日本人が得意とするところでもありますし、同施設の展示物にはそれがよく発揮されているのではないかと感じるのです。そういう意味で、この施設はとても日本的であり、もっと自信を持って、世界に誇ってよいと思います。そして、海外の方々を含めて、さらに多くの人々が楽しめるように、交通アクセスやマーケティングの工夫ができたら、もっといろいろな発展があるのではないかと思ったりするのでした。

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