「崖の上のポニョ」について、辛口な記事を書きました(「名に恥じぬ仕事」参照)。
一方で、興行収入100億円突破というニュースを見たり、実際に同作品を見られた方々の賞賛する声が聞こえてきたりしています。
人には、それぞれの感性があるので、それを否定ことはできません。ただ私が、いろいろなアニメーションを広く見ながら思うことは、「崖の上のポニョ」以外の作品にも、それに匹敵するどころでなく、それを超えるくらい素晴らしい作品がたくさんあるということです。
素晴らしいアニメーションを作り出す力という意味では、差がないどころか、逆転現象すらあると思うなかで、「崖の上のポニョ」がたたき出している記録的興行収入の裏で、真に実力ある人々が金銭的にも、社会的にも苦境に立たされているように思えてならないのです。このテーマについては、書き始めると止まりませんが、少なくとも、そこに社会が抱える構造的な欠陥があると思いますし、それを放っておいてはいけないと思うのです。
そして、私は今日もアニメを見ています。
そろそろ見終えるのが、「Fate/stay night」。血生臭い戦闘アニメだと思って、見始めていましたが、回を重ねるごとに、戦闘の意味に悩む主人公二人の葛藤や恋愛色などがにじみ出てきて、面白くなってきました。
途中で、若干ハーレム系の展開もありますが、周りの女性たちとは、戦闘を通じて命のやり取りをしてきた重い間柄でもあるということから、いわゆるハーレムアニメとはちょっと違った見え方がするところにも、面白みを感じます。
ところで、ハーレムアニメと言えば、「藍より青し」で葵ちゃん役だった川澄綾子さんが、「Fate/stay night」のセイバー役を演じています。不思議なことに、ハーレムアニメのなかの葵ちゃんには、ほとんど萌えなかったのですが、セイバーには多くの萌え要素を感じてしまいます。女のくせに、女を捨て去る命がけの根性に、男心がくすぐられてしまうということなのでしょうか・・・。
おっと、いかんいかん。私には、ベルダンディーという心に決めた萌えキャラがいるのでした。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます