バリウム日記 がんの早期発見をめざして

医療に関する話題提供をはじめ、日々学んだことを配信できればと思います。

逐年受診 進行がん

2009年01月26日 | 早期胃がん発見 Point


胃がん取扱い規約上、早期胃がんというのはリンパ節転移の有無に関係なく、胃の粘膜下層までに留まるものを言います。
逐年受診というのは、毎年欠かさず、定期検診を受けることを言います。

さて、胃がんは早期の段階で発見すれば、当然のことながらリンパ節への転移を起こしていることが少なく、助かる可能性が高いわけです。
そしてより早期で発見されれば、胃がんの種類によってはESDの適応にもなり得ます。

分化型の小胃がんは、早くから隆起成分を伴ったりするので、比較的容易に発見できると考えます。
一方、未分化型のがんで特に初期の浅い陥凹Ⅱcは、発生機序の観点から、発見が難しいように思います。

前年に胃透視を受診しているのにも関わらず、発見時には進行がんで見つかってしまう。
がんの種類や発生する箇所によっては、発見困難なこともありますが、できるだけなくしていかなければなりません。

前年度と発見時の写真を比較して、なぜ前年度で指摘が困難であったのかを検討しなければなりません。
撮ったら撮りっぱなしはいけません。