ファミリーアシスト あすなろ教室(輝く瞳と素敵な笑顔を求めて)

お子様の幸せを願って、メール、スカイプでの相談、面談を行っています。是非ご利用ください。

可能性を探る

2010-12-02 | 育児
 多くの子どもは、安定を求めて、常に挑戦し続けていると思います。常に安定するための努力をしています。例えば、トラブルが起きるのは、違いを感じ、互いの安定を譲らずにいるときにそれを埋めようとしてもめるのです。
 うまく埋まればよいのですが、一方が我慢をしている状態だと余計にストレスが溜まります。このストレスの大小が問題です。
 変化できる子は、柔軟性が身に付いているため、ストレスが溜まりにくいでしょう。なかなか変えられない子は、ストレスが多くなり、自分を責めるか、人を責めるかして、トラブルを発生させることになります。

 こんな時、問題を起こす子どもが問題だと考えていると子どもは、とても辛い思いをします。頼るべき担任に頼ることができないのですから。

 一番影響を与えている教師自身がどの子でも受け入れられる大きな器であることが子どもにとっての安心・安全になります。
 変えられないということは、安定した状態にあることを意味します。つまり変化を受け入れられない状態になっているのです。
 この場合、大きな変化を求めることはできません。小さな変化の積み上げをして、いつの間にか変化しているというように脳に錯覚させる必要があります。
 変化の大きさというのは、変化する側の子ども自身が感じる大きさですから、こちらがほんの些細なことなのにと思っても、子どもにとってみると大きなことになっていることがあります。 
 ですから、勝手にこちらで判断できません。子どもの些細な変化をも大事に扱いたいと思います。
 些細なトラブルだから、何とかなるだろうと思って見過ごしていると子どもの心にストレスがどんどん溜まっていきます。起きていることが解決しても、起こした心のストレスが解消されたかどうかは別です。表面的には解決したように思っても、内面では余計にストレスが溜まることがあります。このことは日常的に私たち自身が経験していることです。子どもも同様です。子どもは経験が不足しているため、解消の仕方も不十分でストレスが溜まりやすいと考えた方がよいでしょう。
 トラブルが起きたときの対応がとても重要になります。変化することに苦しんでいる子どもだと考えたら、その子の行動の問題はそれほど重要ではなくなります。
 子どもの心の中に忍び込むと、子どもは「私の事をわかっていてくれる。」と安心します。これが大事なのです。
 次は失敗しないようにしよう。次はこうしようと挑戦したくなります。
 子どもを責めて表面的なことを解決していると次第に内面が見えにくくなります。常に内面を探る努力が必要です。
 内面の一部が表面に出ているだけです。表面は、氷山の一角に過ぎません。
 少しでも変化を見つけ、変える可能性を秘めた素晴らしい子だと承認することができれば、子どもに勇気を与えることができます。
 子ども自ら、変わることが新しい安定を生むことになることに気づけば、子どもは、挑戦しようと頑張るはずです。その芽を潰さないで生かすかどうかにかかっています。 トラブルは子どもの可能性を生むチャンスです。この子にとって何に挑戦させる機会になるのだろうと常に前向きに考えながら、トラブルを見つめていたいものです。


コメントを投稿