ファミリーアシスト あすなろ教室(輝く瞳と素敵な笑顔を求めて)

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失敗から学ぶ

2008-11-08 | 育児
 2泊3日の野外学習がようやく終わった。この短い間ではあるが、子どもたちは大きく成長した。計画に沿って活動をしようとしても活動場所は自然の中、計画通りに行かないことが多くなる。そんな時、仲間との協力が欠かせない。この協力をいかに子ども自身に「大切なものだ。」と捉えさせるのかがポイントとなる。
 子どもたちの様子を見ていると、失敗したときに本気で「失敗した。」と捉えているか、「私が悪いのではない。」「私はできているのに。」などと失敗を自分に受け入れられないでいるかによって、その後の子どもの姿が違っている。受け入れられないうちは、「大切なものだ。」という捉え方ができないことがわかる。
 個としての自分しか見えていないとグループの失敗は他の仲間の責任に転嫁している。またグループの一員としての自分しかみえていないと、他のグループの仲間に責任を転嫁している。学年の一員としての自分を自覚していないと学年でうまく動けないことを自分の問題とは捉えることはできない。だから、「協力が大事だから協力しなさい。」と言われても、協力して自分のことをきちんとしているとか、私たちのグループでは協力してきちんとしていると考えている子どもたちにとっては、「私は、協力している。」としか考えることができず、この言葉は、自分の事だと捉えることはできない。
 個としての自分しか見えていない子どもには、「あなたが、できていても。グループとしてできていなければ、次に進めないよ。」と、また、グループとしての自分しか見えていない子どもには、「グループができていても、学年としてできていなければ、次に進めないよ。」と子どもたちに新たな視点を示すと子どもの見方が変わる。この新たな見方や考え方を示されることは、子どもにとっては衝撃的なことである。今までの自分の見方では通用しないのである。
 これを失敗ととらえれば、失敗体験となり、学ぶ機会となる。つまり、活動を失敗してもその失敗から学ぶことができるのは、見方を変えた子どもたちだけなのだ。逆に見方が変わらなければ、失敗体験にはならず、学ぶ機会にはならない。協力が大事だと伝えれば伝えるほど、「わかってる。うるさい。」と思うだけ。動いたとしても「教師が言ったから。」「何度も言われるから。」と自分にとって大切なことだとは思っていないので、同じ失敗をを何度も繰り返すことになる。


1 コメント

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Unknown (ぶにん)
2008-11-08 09:35:33
はじめまして。記事内容に共感を覚えながら読ませていただきました。
今の時代、「子どもに失敗させたくない」家庭環境で育った子は、学校ではなかなか自分の失敗を捉えられなかったり、責任転嫁したり、団体としてはとらえられなかったりとしています。
失敗は子どもを成長させるのに、その失敗を極端に恐れる子どもが増えてきているように思えます。
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