ファミリーアシスト あすなろ教室(輝く瞳と素敵な笑顔を求めて)

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伝える努力

2008-11-25 | 育児
 自分の思いが強く出ると、相手が見えなくなる。特に子どもは大人以上には言わないし、言葉が少ないため言えない。
 いくら素晴らしいことであっても、受け止める側の立場に立たないとその思いは相手に伝わらない。伝わったとすれば、受け止める側の努力である。その努力を見ないで、伝わったと思うとしたら伝える側のおごりでしかない。
 「ちゃんと言ったでしょ。」「以前にも言ったはずだ。」などと受け止める側を責めるのは、間違いだ。
 受け止めようとする努力をするのは、伝える側を信じて頼りにしているからできることなのだ。だから、「私を信頼し、分かってもらって嬉しい。」「伝わったんだ。ありがとう。」と感謝をすることだ。
 よく講演や発表の最後に「ご静聴、ありがとうございます。」と言われる方がいる。話の内容に視点が集まっていて、気に留めないでいることが多い。また、形式的な挨拶だと捉えることもある。しかし、この「ありがとう」を本気で伝えたい。日常会話であっても同じ思いでいたい。話をする側の伝えたいという思いが伝わったと感じたときに本気でありがとうという気持ちを伝えられたら、きっと会話でのトラブルは今よりも少なくなるだろう。
 分かって当然という構えがいかにも多すぎる。子どもたちに伝える努力をして初めて、伝わったときに「努力が実った。分かってもらえた。有り難い。」と感謝の気持ちがもてる。努力しないでいると感謝の気持ちももてない。
 今、世の中には、言葉の省略、単純化など短くした言葉で氾濫している。そして、それが分からないと不安になる。伝える側の問題が問題とならず、受け止める側の問題になってしまっている。流行の言葉に乗っていては自分の心を伝えることができない。相手の顔を見て、反応を見ながら伝えることでその言葉の選び方もわかる。携帯メールでのやりとりには、大きな問題が潜んでいる。