ファミリーアシスト あすなろ教室(輝く瞳と素敵な笑顔を求めて)

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行動を能力にする

2008-11-01 | 育児
 「できたことがなぜできないの?」と一度できたことを子どもたちにこんな言葉で責めることはないだろうか。行動としてできたこととその行動する能力をもっていることとは別である。だから、一度できたからといって安心しているとこれが落とし穴となる。
 いつでもできて初めて能力があると考えたい。
<そのために>
・一度できたことを認め励まし、できた実感をもたせる。
・条件を変えてもできるか挑戦させる。
・何回できるか、できた数に挑戦させる。
・新しい課題を提示し、できるか挑戦させる。
・できたときに必ず認め励ます。
 「ほら、できたね。」「やっぱりできるね。」「任せても安心だね。」「十分できる力があるね。」などとできたときの声かけは様々。とにかく認め励ますことが大事。「いつでもできるかな?」と質問し「はい。」と返事がきたときには、すでにできる能力を身に付けている。
 ここには、2つの繰り返しがある。できた行動の繰り返しと認められた体験の繰り返しである。実感を得るためには、自分だけでなく、周囲の人々からの認め励ましの力は大きい。これは、個の能力だけでなく、集団も同じだ。つまり、学級の文化は、できたことの繰り返しと教師の認め励ましの繰り返しでできあがる。そして、これが集団の能力となる。
 叱られ続けてできているようになったことは、叱られなくなったときに壊れてできなくなることが多い。それは、認め励ましの繰り返しが少ないために自分でできたという実感をもてないでいることが多いからだ。この場合、叱った側に委ねて自分(集団)を作っていることになる。もし、叱るならば、叱った後に必ずしかった以上の回数で褒める必要がある。それも能力につながる褒め方が自信につながる。(「あなた(方)には、こんな力があるんだ。」)