ひよりの音楽自己満足

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11.3.6 Fantasmagoria

2011-03-09 22:18:54 | ライブレポ プログレ2008-2011
◇ 2011.3.6 吉祥寺SILVER ELEPHANT
<Progressive Live 2011>
 美女ヴァイオリニスト<藤本美樹さん>率いるプログレバンド<Fantasmagoria>。昨年2010年はメンバーが入れ替わったり、予定されてた方が出演できずに、川越さんがサポート出演されたりと流動的な編成でしたが、今年2011年最初のライブは新編成でスタートのようでとっても楽しみにしていました。
 メンバーは、ギターの<尾崎淳平さん>、ベースの<上田哲也さん>、ドラムスの<松尾啓史さん>、そして新キーボード奏者<高野裕之さん>の5人編成です。
 ライブ案内のメールには、今回のライブで何かバンドからの“お知らせ”があるとのことでそれも楽しみです。

 さて当日。今回は3バンド出演のプログレイベントで、<Fantasmagoria>はラストのトリです。20時過ぎにはじまるとのことで最後まで観れるかなって。でも2番目のバンドがちょと押したのでギリギリかも。
 20時32分頃、セッティングも終わってライブスタートです。ステージは向かって左にキーボード、隣がベース、中央後方にドラムス、右にギター、そしてフロント中央がヴァイオリンです。美しい美樹さん、今回は黒にシルバーラメのノースリーブに黒の膝丈スカート。とっても素敵でしばし見とれてしまいました。ベースは5弦のソリッドなナチュラルボディベースで、ギターはライトブルーのストラトで、キーボードは2段です。

 そしてはじまった1曲目は「Crusader」。チェンバロ風のキーボードリフからゆったりとはじまって、そこにヴァイオリンの哀愁ただよう美しい調べが。そしてヘヴィなギターリフからミドルテンポのダンサブルなリズムで力強いヴァイオリンのフレーズがながれて。その後ギターの軽快なリフ、ヴァイオリンの力強いフレーズ、ギターとヴァイオリンの掛け合いも。中盤ロマンティックで優雅なリズムじになって、終盤はヘヴィなギターリフからパワフルな変拍子リフが。

 ここで美樹さんがお店の方に「すみません、シールド代えていいですか?」って業務連絡。なにか不都合があったようですね。ここで美樹さんが調整しているときに尾崎さんがマイクを持って挨拶を。「久しぶりでライブすることになりまして」「いいニュースがチラホラと」って。するとほどなく美樹さん調整が終わったようで「もうすぐいけます?」って尾崎さんが尋ねて。そして美樹さんがマイクを持って「すみません、それでは次の曲・・・ごめんなさい、Fantasmagoriaです」って拍手と笑いが。ほんとは2曲終わってからMCの予定だったそうで。

 2曲目は「Prailie」。スティックのカウントからキーボードのテクニカルなリフがはいって、ヴァイオリンの伸びやかな音色のフレーズがながれ、ミドルテンポのパワフルなリズムで、ヴァイオリンとギターのユニゾンリフが。そして変拍子のユニゾンリフからキーボードのテクニカルなソロへ。終盤は変拍子のパワフルでスリリングなユニゾンリフ、そしてヴァイオリンの伸びやかな音色が響いて。ラストはユニゾンリフでFin。「ありがとうございます」って美樹さん。

 3曲目は「Into The Sea」。スティックのカウントからキーボードのパワフルなリフ、ギターのテクニカルなリフがはいって、そのリフにのってヴァイオリンのゆったりとした伸びやかで美しいフレーズがながれて。その後ベースのテクニカルなリフ、ギターとのユニゾンも。ドラムも叩きまくってます。中盤ではテクニカルなオールユニゾンリフからヴァイオリンのエモーショナルなソロが。終盤ではヴァイオリンのゆったりと美しいメロディがながれ、ギターとキーボードのテクニカルなリフでFin。
 続いて4曲目は「Blue rice」。フィンガリングをまじえたギターリフからはじまって、アップテンポのリズミカルな曲調に。そしてロマンティックなフレーズが優雅にながれ、再びパワフルでリズミカルなリフが。中盤にはスティックをくるくる回す華麗なドラムソロ、そしテクニカルなベースソロが。終盤ではヴァイオリンのパワフルなリフをバックにアグレッシブなギターソロが。

 さらに続いて5曲目は「竜頭蛇尾」。ハイハットのカウントからミドルテンポのヘヴィでダークなギターリフがはいって、ヴァイオリンの力強いリフ、オルガンのヘヴィなリフが。アップテンポ&ミドルテンポでスリリングに展開していきます。中盤ミドルテンポでヴァイオリンとギターのパワフルなユニゾンリフからヘヴィでダークなリフがはいって、そして徐々にテンポダウンしていって。その後リズムが止まってキーボードとヴァイオリンのクラシカルなトリルのユニゾン、そして味わい深いベースラインがしっとりとながれて。終盤ではギターがアップテンポの躍動感たっぷりのリフを。パワフルなドラム、叩きまくってます。そしてヴァイオリンの力強いメロディがながれてダイナミックに。ラストは、ベースのベヴィな単音リフが響き、そしてシンバルのカウントから元のヘヴィでダークなリフがダイナミックにながれて♪ジャーン!でFin。

 「ありがとうございます」って美樹さん。ここでメンバー紹介です。「今回から一緒にやっていただきます、キーボード、高野裕之!」「ベース、上田哲也!」「ドラムス、松尾啓史!」「ギター、尾崎淳平!」「そして私、ヴァイオリン、藤本美樹です」っておのおのに大きな拍手が。「ここでお知らせがあります」って。今年の夏にイタリアのトリエステで開催されるワールドプログレフェスにFantasmagoriaが出演することが決定したそうで、大拍手です。実は昨年も話があったそうですが、昨年はメンバーの問題もあったのでしょうね。「頑張っていきたいと思います」って美樹さん。ここでアンケートのお願いと物販CDの宣伝も。

 6曲目は「The Sparrow」。ギターのメロウなリフがしっとりとながれ、ヴァイオリンの哀愁ただようフレーズが抒情的にながれて。そしてパイプオルガンサウンドの重厚な音色がゆったりと響き、ヴァイオリンの情緒たっぷりのフレーズがしっとりと。その後ドラムがはいって、奥深いベースソロがゆったりと響いて。中盤ではパイプオルガンの重厚なサウンドが荘厳に響くも、一転テクニカルなベースリフからパワフルなバンドリフ、そしてヴァイオリンの力強いリフが。

 続いて7曲目は「Omoplatta」。キーボードのテクニカルなリフからミドルテンポのパワフルなリズムがはいって、そしてヴァイオリンの力強いフレーズながれて。そしてギターとヴァイオリンのテクニカルなユニゾンリフからエモーショナルなキーボードソロへ。とってもロマンティックでしかもダンサブルです。中盤ではヴァイオリンのアグレッシブなソロ、そしてキーボードのテクニカルなリフにのってギターとヴァイオリンのユニゾンリフが。終盤再びヴァイオリンの力強いフレーズがながれて。

 さらに続いて8曲目は「光降り注ぐ丘」。シンセの幻想的なサウンドゆったりとながれ、そこにギターのメロウなフレーズがしっとりとながれて。そしてパワフルなドラムがはいってミドルテンポでダイナミックなリフが。その後ヴァイオリンの伸びやかなフレーズがながれ、雄大なイメージを醸し出し、そしてミドルテンポのパワフルなリフからヴァイオリンの伸びやかな音色がながれ、パワフルなドラムの躍動感のあるリズムでギターとヴァイオリンのテクニカルなユニゾンリフが。中盤では一旦止まったあと、キーボードとギターのテクニカルなユニゾンリフからヴァイオリンの伸びやかなフレーズがながれて。終盤ではシンバルロールからパワフルなドラムと変拍子リフ、ヴァイオリンとギターのユニゾンリフが。ラストは再びリズムがとまって、ゆったりとしたシンセサウンドをバックにヴァイオリンの艶やかなソロが。

 「次の曲で最後ですが」って美樹さん。ここで次回ライブの告知が。次回は7月でイタリアへ行く直前のライブになるそうで。で、曲にいく前に・・・実は美樹さんのご祖父様がいまお身体の具合が悪いとのことで、今日ライブが終わったらすぐ駆けつけるそうで。元気なときにはライブも観にこられていたとか。「メンバーの承諾を得て、この曲を、おじいちゃんが元気になるように・・・」って。大変なときに気丈にライブを務める美樹さん。こっちのほうがウルっときちゃったかも。

 オーラス9曲目は「Epic」。ダイナミックなオルガンリフ・ギターリフからパワフルなドラムとともにはじまって、ヴァイオリンのゆったりと雄大なメロディがながれ、そしてヘヴィなギターリフからヴァイオリンの力強いフレーズが。その後ベースと向き合ってミドルテンポでヴァイオリンの伸びやかな音色のフレーズがながれ、ドラムがパワフルに叩きまくって。そしてヘヴィなオルガンとギターが変拍子リフを。中盤ではギターのメロウなアルペジオリフからパイプオルガンサウンドがゆったりと荘厳に響き、そしてギターのメロウなフレーズがしっとりとながれ、ベースのロマンティックなフレーズからヴァイオリンがの艶やかな音色を奏でて。終盤ではミドルテンポのダイナミックなリフがゆったりとドラマティックにながれ、ラストはヴァイオリンのアグレッシブなソロも。

 曲が終わると大拍手大歓声!「ありがとうございました」って美樹さん。メンバーの皆さんは歓声に応えてお辞儀を。そして美樹さんがあらためてメンバー紹介。「次回もぜひ来てください。ありがとうございました」って。時計を見ると21時27分で、1時間弱の素敵なライブでした。
 以前よりもサウンドに力強さが増して迫力を感じましたね。特にヴァイオリンの音色が以前より太くなったような。ドラムも以前よりもアグレッシブでテクニカルでしかもいい音してましたね。7月のライブもタイミングが合えば観に行きたいっす。